慶應発AIベンチャー「カラフル・ボード株式会社」が、 「慶應イノベーション・イニシアティブ」の第一号案件として、資金調達を実施

カラフル・ボード株式会社(以下、カラフル・ボード)は、2016年10月7日に株式会社慶應イノベーション・イニシアティブ(以下、KII)が運営するベンチャーキャピタルファンドを引受先とする第三者割当増資により、資金調達を実施致しました。カラフル・ボードは、今回のラウンドで資金調達総額、約3億円となります。

▼背景
カラフル・ボードは、2014年より、慶應義塾大学と産学連携をして、ユーザーの感性を学習する1人1台の人工知能プラットフォーム「SENSY」を開発しています。現在、画像・テキスト・楽曲・動画・味覚物質・行動ログなどのインプットデータを、画像解析、自然言語処理などのディープラーニングにより、ユーザーの嗜好性を解析して、「ファッション」「食」の分野でサービス提供をしております。
この度、技術面、人材面の強化を行うため、慶應義塾が設立したベンチャーキャピタルKIIから出資を受けました。

▼ 内容
慶應義塾大学出身のカラフル・ボードの代表取締役CEO 渡辺祐樹は、同社顧問であり、慶應義塾大学の名誉教授である相吉英太郎氏と共に慶應義塾大学の研究成果を活用し、人工知能「SENSY」の開発をしてまいりました。
今後は、KIIからの支援を受けて、人工知能プラットフォーム「SENSY」の技術を強化し、ライフスタイル全般での活用を目指します。
KIIの代表取締役社長である山岸広太郎氏は次のように述べています。

「今回、KIIの第1号投資案件として、カラフル・ボードに投資をすることができ、非常に光栄です。AI技術は今後の成長分野として注目を集めていますが、新しいビジネスモデルを構築し、新産業を創出していくのは簡単なことではありません。カラフル・ボード創業者の渡辺祐樹氏は、新技術を事業化し、企業として発展させていくのに必要な多様な経験と能力、そして強いアントレプレナーシップを持っています。KIIでは技術面・人材面を中心に、カラフル・ボードと慶應義塾大学との更なる連携を支援し、研究成果の社会実装による社会貢献と投資収益の最大化を目指していきます。」

▼ ファッション人工知能「SENSY」とは・・・
ユーザーの「感性」を学習する1人1台の人工知能のプラットフォーム。
画像・テキスト・楽曲・動画・味覚物質・行動ログなどのインプットデータを、画像解析、自然言語処理などのディープラーニングにより、ユーザーの嗜好性を解析する。2014年11月にファッションアプリとして、「SENSY」をリリース、その後、ファッション分野にて、店頭接客サービス、EC接客サービス、パーソナライズDM等、「SENSY」を活用したサービスを展開。2016年7月には、「食」の分野でも味覚を解析する人工知能として、サービスを開始するなど、ライフスタイル全般での「SENSY」の活用を目指す。

▼慶應イノベーション・イニシアティブとは・・・
慶應義塾が設立したベンチャーキャピタル。慶應義塾大学の研究成果を活用したベンチャー企業の投資育成を通じて、大学の研究成果の社会実装を推進し、新産業の創出によって社会の発展に貢献することをミッションとしている。