Inagoraの中国向け越境ECプラットフォーム「豌豆(ワンドウ)プラットフォーム」を取り扱い開始

GMOインターネットグループにおいて、総合的な決済関連サービス及び金融関連サービスを展開するGMOペイメントゲートウェイ株式会社(以下、GMO-PG)は、EC事業者の海外展開を支援するべく、手軽な越境ECの開始から現地法人を設立しての本格展開まで、戦略に応じた海外展開向けサービスの提供・提案を行っています。

その海外展開向けサービスの1つとして本日2017年1月17日(火)より、Inagora株式会社が運営する中国向け越境ECプラットフォーム「豌豆(ワンドウ)プラットフォーム」を、国内の決済関連企業では初のパートナー企業として加盟店向けに提案いたします(※1)。

GMO-PGは、手軽に中国向け越境ECを始められる「豌豆(ワンドウ)プラットフォーム」をはじめ、今後も海外展開を望む加盟店の事業拡大を支援するサービスを拡充してまいります。

(※1)ご利用には別途Inagoraとの契約が必要となります。

【背景と概要】
2015年の中国EC市場は前年比37.1%増の約3兆8,160億元(約63兆円(※2))にのぼり、うち輸入品のネット販売(越境EC)は、前年比2.1倍の約1,184億元(約2兆円(※2))と中国EC市場の3.1%を占めております(※3)。そして今後も、中国EC市場の拡大に伴って、輸入品のネット販売が占める割合は2018年には7.0%になるなど拡大していくと見られています(※3)。
 
このような背景のもと、日本のEC事業者の間からも、中国の巨大なEC市場へ向けて商品を販売したいというニーズが日々高まっていますが、中国向け越境ECを展開するには、異なる言語や商習慣への対応に加え、流通の整備や中国法制度への対応などが求められるため、参入は容易でないのが現状です。

一方、GMO-PGでは、EC事業者の海外展開を支援するべく、海外展開向け各種決済サービスの提供やEC事業者の海外戦略に応じた広告やマーケティングツールなどの提供・提案を行っています。

このたび、この一環として、日本のEC事業者の中国向け越境EC展開の課題を解決する、Inagoraの中国向け越境ECプラットフォーム「豌豆(ワンドウ)プラットフォーム」に着目し、越境ECのエントリーモデルとして取り扱いを開始いたしました。

(※2)2017年1月16日時点 1元=16.55円で換算
(※3)出典:2016年12月発表 日本貿易振興機構「中国における越境ECの動向(2016年)」

【GMO-PGの海外展開向けサービスについて】
GMO-PGでは、EC事業者の海外戦略に応じて、段階に応じた海外展開向けサービスを展開しております。このたびの「豌豆(ワンドウ)プラットフォーム」の取り扱い開始により、越境ECエントリーモデルを拡充いたします。

■STEP1■ 手軽に越境ECを始めたい事業者向け(越境ECエントリーモデル)
【販売手段】
・「バナーをはるだけで海外販売」
 …あらゆる国への越境ECを手軽に始められる購入代行サービス
・「豌豆(ワンドウ)プラットフォーム」<New>
 …中国向け越境ECを手軽に始められるプラットフォーム

【集客手段】
・外国人向けのコンテンツマーケティング支援サービス
・海外向け広告配信運用代行などの集客支援サービス

■STEP2■ 自社で越境EC展開をする事業者向け
【決済手段】
・「多通貨クレジットカード決済」…世界各国21通貨に対応した決済サービス
・「ネット銀聯決済」…ネット決済に対応した銀聯カードによる決済サービス
・「アリペイ国際決済サービス」…中国最大規模のオンライン決済サービス
・「PayPal決済」…世界的に広く普及したオンライン決済サービスなど

【集客手段】
・外国人向けのコンテンツマーケティング支援サービス
・海外向け広告配信運用代行などの集客支援サービス

■STEP3■ 海外に現地法人を設立し海外EC事業を展開したい事業者向け
【決済手段】
・「Z.com Payment」
 …中華圏をはじめアジア各国で最も使われている決済手段をワンストップ
  で提供するサービス

【集客手段】
・外国人向けのコンテンツマーケティング支援
・海外向け広告配信運用代行などの集客支援サービス

【中国向け越境ECプラットフォーム「豌豆(ワンドウ)プラットフォーム」について】
「豌豆(ワンドウ)プラットフォーム」は、日本のEC事業者と中国の消費者を直接結ぶ、BtoBtoCの越境ECプラットフォームです。「豌豆(ワンドウ)プラットフォーム」に登録された商品は、Inagoraが運営する、130万超インストール、取扱商品数15,000超のショッピングアプリ「豌豆公主(ワンドウ)」をはじめ、中国大手ECサイトの「淘宝」「小紅書(RED)」「京東(JD.com)」「考拉(Kaola)」などの提供する各種ショッピングアプリを通じて、中国消費者向けに販売されます。
 
「豌豆(ワンドウ)プラットフォーム」は、日本のEC事業者が海外進出する際に必ず直面する以下の3つの課題を代行することで解決します。

<情報の越境>
販売したい商品の情報を「豌豆(ワンドウ)プラットフォーム」に登録するだけで中国への販売が可能になります。商品情報の翻訳や、中国消費者へのマーケティング、運用サポートなどは「豌豆(ワンドウ)プラットフォーム」が行います。

<物流の越境>
商品の注文が入ったら日本にあるInagoraの倉庫に商品を発送するだけで、国際物流や通関などの手配は「豌豆(ワンドウ)プラットフォーム」が行います。

<決済の越境>
中国の消費者へは、中国ECアプリを通じて、Alipay(アリペイ)やWeChatPay(ウィチャットペイ)などの中国の消費者が日常的に利用する決済手段で販売されます。商品の売上金は、「豌豆(ワンドウ)プラットフォーム」から日本のEC事業者に入金されます。

【Inagora株式会社について】
Inagoraは、キングソフト株式会社の代表取締役である翁 永飆氏と、美容家でありMNC New York株式会社代表である山本 未奈子氏によって、2014年12月に設立された企業です。「ショッピングに国境はない。」という考えのもと、良質な日本製商品をライフスタイル情報とともに提供できる、中国向け越境ECプラットフォーム「豌豆(ワンドウ)プラットフォーム」を提供しています。
 
また、差別化・拡大戦略として「越境EC2.0 ネットワーク戦略」を掲げ、唯一の日本商品特化型の越境ECショッピングアプリである「豌豆公主(ワンドウ)」へのあらゆる日本商品の品揃えを拡充するため、出店の促進に注力しています。中国国内ですでに人気が高いいわゆる「爆買い商品」のみならず、美容・健康商品、日用品、食品に至るまで、まだ認知度が低い商品まで良質な日本製品を取り扱い、販売チャネルとなる 中国大手ECサイトや、Wechat公式アカウント、KOL(キーオピニオンリーダー)などと縦横無尽に提携を進行しています。こうしたInagoraの成長性や将来性は日本、中国で高く評価され、大型資金調達を複数回実現している注目の企業です。

【GMOペイメントゲートウェイ株式会社について】
GMO-PGは、ネットショップやデジタルコンテンツなどのオンライン事業者、NHKや定期購入など月額料金課金型の事業者、並びに日本年金機構や東京都等の公的機関など7万7,256店舗(GMO-PGグループ2016年9月現在)の加盟店に総合的な決済関連サービスを提供しています。
 
決済サービスを中心に、加盟店の売上向上に資するweb広告サービス等の付加価値サービスや、加盟店の成長を資金面からサポートする融資等の金関連サービスの提供、海外決済サービスの提供をはじめとする海外事業などを行い、年間決済処理金額は約2兆円となっております。
 
GMO-PGは、消費者と事業者にとって安全性が高く便利な決済を実現し、決済プロセスのインフラになることを目指しています。今後も決済業界のリーディングカンパニーとして、FinTechなど新たなイノベーションを牽引し、日本のEC化率の向上に貢献してまいります。