RoomClip、利用データから「シニアと暮らし」を分析

RoomClip、利用データから「シニアと暮らし」を分析

住生活の領域に特化した日本最大級のソーシャルプラットフォーム「RoomClip」を運営するルームクリップ株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役CEO:髙重正彦)は、投稿写真や検索キーワードなどのデータを基に住まいや暮らしについて調査・研究をする「RoomClip住文化研究所」より、「シニアと暮らし」に関する投稿・検索データと実際の投稿の分析をまとめたレポートを発表しました。
【レポート発表の背景】
ルームクリップは、家具や家電、雑貨などインテリアの写真を投稿・閲覧できる、住生活の領域に特化した日本最大級のソーシャプラットフォーム「RoomClip( URL: ​​https://roomclip.jp/ )」を提供し、月間ユーザー数は600万人、写真枚数は500万枚を超えています。

「高齢化」は日本における重要課題の一つですが、SNSの暮らしのコミュニティにおいて「高齢者(※)の暮らし」にまつわるユーザー発信のコンテンツを目にすることは、これまでほとんどありませんでした。ところが、最近RoomClip内では「高齢者」や「介護」そして「老後」に関連する話題が日々増加しています。

本レポートでは、暮らしのコミュニティ内で語られ始めた「シニアと暮らし」にフォーカスし、今この話題を取り上げている生活者たちの属性や、話題にしているトピックについて、RoomClip内のデータと具体的な実例を交えて解説します。
※ 国連の世界保健機関(WHO)の定義にならい、本レポートでは65歳以上の生活者を高齢者またはシニアと指します

【主なトピックス】
1:高齢者世帯の増加と伸び続ける寿命
内閣府が発表した「令和3年版高齢社会白書 3家族と世帯」によると、65歳以上の者を含む世帯は49.4%と約半分。また、同じく内閣府の 「令和4年版高齢社会白書(全体版)2 健康・福祉」によると、男女問わず平均寿命・健康寿命ともに伸び続けています。

2:介護を含む検索率は5年で1.82倍に増加(※)
「介護」のキーワードは、RoomClipにおいてコメント付与率・検索率ともに上昇傾向。コメント付与率の推移からは「介護」に関する話題が増えていること、検索率の推移からは関心度が高まっていることが伺えます。

3:インテリアと介護の両立に取り組む生活者の姿が浮き彫りに
RoomClip全体で「介護」というキーワードを含む、投稿数の多いタグに共通するのは「インテリアとの両立」という視点。実際の投稿を見ても「暮らしやインテリアになじむ介護設備」を目指す、前向きな試行錯誤の様子が伺えます。

4:「老後」を含む検索率も5年で2.53倍に増加(※)
「老後」を含むタグのうち投稿数の多いタグは「老後を考える」「老後を見据えた間取り」「老後に備える」など。リフォームや新築などの場面で、自身の老後を考慮した家づくりを行っている生活者たちの姿が浮かび上がってきます。

5:子育て以前の趣味や好きなことがアクティブシニアの関心ごとに
RoomClip登録ユーザーの年代別に「暮らし系」タグの付与数をランキング形式で表すと、50代以上は子ども関連のタグが消え、ペット・アート・コーヒー関連のタグが上位に。「コーヒーのある暮らし」を除くと、50代以降のランキングは20代のそれとほぼ同じ結果となりました。

※ 2018年と2023年の検索水準を比較

【総括・考察】
暮らしのコミュニティの介護は世帯構造変化で今後さらなる転換期へ

SNSの暮らしのコミュニティにおいて、親の介護の関連投稿やアクティブシニアとしての暮らしを発信し始めているのは、SNS利用世代の先頭グループのうち、年配世代(1970年代生まれ・50代)です。SNS先頭グループはおおよそ1970年代生まれの年配層と、1980年代生まれの若年層に分かれます。順当にいけば、次に起こることは、現在子育て中の若年層による介護やアクティブシニアとしての発信です。

同じ先頭世代グループにいる年配層と若年層の大きな違いは、年配層が主に「専業主婦世帯」であることに対し、若年層が主に「共働き世帯」によって成り立っていることです。

この若年層が牽引したのが、SNSで2015年頃から起きた「家事時短ブーム」です。2015年頃から子育てのライフステージに突入した彼らは、これまでの家事のやり方を抜本的に見直し、最新の家電(ロボット掃除機・食洗機・洗濯乾燥機)や新たな間取り(回遊導線・ランドリールーム)の導入を進め、家事全般の再構築を行いました。

そんな彼らが今後10年で直面するであろうライフステージが「介護」です。健康寿命の延伸や年金受給年齢の引き上げなどの社会的状況も相まって、これまでの世代と比べてより長く働く世代になるため、10年後は介護の場面においても「従来通りのやり方では立ち行かない」と頭を抱える人が今よりも増えることが予想されます。これまで家事や育児の場面で暮らしのペインを減らす工夫を重ねてきたこの世代が「シニアの暮らし」にどうアプローチしていき、どんな発信をしていくのか。RoomClipは今後も注目していきます。

※本レポート全文はこちら
URL:https://lab.roomclip.jp/contents/seniors/

【RoomClip住文化研究所について】
RoomClip住文化研究所は、RoomClipに投稿された膨大な写真やコメント、タグなどの実例データ、検索や保存、いいねなどのアクティビティデータ、ユーザーアンケートやインタビューなどを基に、住まい・暮らし領域のトレンドや消費性向などについて調査・分析する研究機関です。2021年4月に設立し、毎月様々なテーマで分析レポートを発表しています。
https://lab.roomclip.jp/

【RoomClipについて】 https://roomclip.jp/
家具や家電、雑貨などインテリアの写真を投稿・閲覧できる、住生活の領域に特化した日本最大級のソーシャルプラットフォームです。スマートフォンアプリとインターネットのウェブサイトを展開しています。現在月間ユーザー数は600万人、写真枚数は500万枚を超えます。RoomClipは日本で最も「実際に人が生活している部屋の写真とデータ」が集まっているサービスです。雑誌やテレビなど年間に100以上の媒体でRoomClipユーザーが紹介されています。
■会社概要
代表者:髙重正彦
設立:2011年11月24日
所在地:東京都渋谷区千駄ヶ谷1-28-1
URL:https://corp.roomclip.jp/
事業内容:「RoomClip(ルームクリップ)」の企画・開発・運営、「KANADEMONO(カナデモノ)」の企画・製造・販売、インテリアの仕入・販売、その他EC・D2Cに関する事業

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■本件に関するお問い合わせ先
ルームクリップ株式会社 広報担当
mail:brand@roomclip.jp
問い合わせフォーム:http://corp.roomclip.jp/contact/corp