UGCを活用したSNS広告運用支援サービス「Letro」の提供を開始

アライドアーキテクツ株式会社(以下、アライドアーキテクツ)は、写真共有SNS「Instagram(インスタグラム)」に投稿された写真・動画などのUGC(※1)をSNS広告運用に利活用するサービス「Letro(レトロ)」を本日より提供開始いたします。

■提供の背景
ユーザーのフィード上に配信されるSNS広告では、生活者のインサイト(本音・欲求)を踏まえた「生活者視点」の広告バナーを用いることでユーザーの視覚・感覚に違和感なく馴染み、広告効果を高めることができます。近年、多くの企業がSNS広告に取り組む一方、このような最適化をせず企業のメッセージをそのままソーシャル上で訴求してしまうことで、広告効果の低下のみならず、ユーザーの反感を招くような事態も生じていました。

そんな中、当社では、1日に8,000万もの写真・動画が投稿されるInstagram上に企業の宣伝・販促やブランディングに有効な「生活者視点のUGC」が多数存在しながらも、そのほとんどが活用されていない状況に着目。その可能性を探るべく検証を行った結果、顧客企業のFacebook広告運用において、商品の宣材写真を利用した広告バナーよりも、スマートフォンのカメラで撮影された生活者視点の写真を利用した広告のほうが関連度スコア(※2)が大幅に上昇し、CTR(クリック率)が約3倍に向上するという結果を得ることができました。
この結果から、UGCのSNS広告活用に有効性があるものと判断し、サービスの開発を進めてまいりました。

■サービス概要
Letroは、企業の商品/サービスを写した写真・動画などのUGCをInstagram上で収集し、Instagram/Facebookの広告バナーとして利活用することができる、新たなSNS広告運用支援サービスです。Facebook広告APIと連携し、UGCの「収集」から利用許諾などの「確認」、そして「活用」までをワンストップで行うことができます。

UGCの収集は、約400万人のSNSユーザーを擁する当社の会員ネットワークを活用しInstagramへの投稿を募る「キャンペーン型」と、すでに投稿されている写真・動画をハッシュタグ(※3)で検索し、Instagram上で投稿ユーザーに「オファー」を発信して利用許諾を取得する「キュレーション型」の、2種から選択が可能です。

いずれの方法もユーザーとの間に金銭の授受はなく、自然な形でUGCの利活用が可能です。広告出稿後、UGCごとの広告効果を計測・分析することで、SNS広告におけるPDCAサイクルの最適化が実現できます。

■導入価格
導入価格は初期費用10万円に加え、月額利用料および広告出稿費(従量制)となっています。なお、「キャンペーン型」でUGCを収集する場合は別途キャンペーン構築・運用費が必要となります。
今後、ファッションや美容、旅行、食品・飲料などの広告主企業を中心にサービスの販売を行ってまいります。

■今後の展開について
Letroでは、それぞれのUGCが持つ色合いやテイストといったコンテンツ要素や、UGCが実際に生み出したCTRやCPA(顧客獲得単価)といったパフォーマンス要素を独自のデータとして蓄積・分析し、顧客企業ごとに「最適なSNS広告バナーの傾向」を予測・提案するシステムを2016年度内に実装する予定です。
当社では今後も、UGCを活用した企業の効果的なSNSマーケティング施策を積極的に支援してまいります。

※1 User-Generated Contentsの略。Webサイトのユーザーによって制作・作成されたコンテンツの総称
※2 Facebook広告に対するオーディエンスの関心の高さを評価する仕組み。肯定的な反応が多く期待できる広告はスコアが高くなる
※3 SNS上でユーザー投稿のタグ(付箋)として用いられる、ハッシュマーク(#)が付いたキーワードのこと