国際物流のDHLがひも解く、越境EC成功の秘訣シリーズ 第3弾

DHLジャパン(株)

Eコマースビジネスを始めるなら、まずチェックしたい3つのポイント

現代の消費者市場は非常に細分化されています。しかし「ロングテール」マーケットのおかげで、それは刺激的で、かつてないほどの商機に満ちたものとなっています。

グローバル化と国際エクスプレス輸送の発達が、全く新しいマーケットを作り出し、世界中のどこでも、ニッチなマーケットへの販売はかつてないほど容易となりました。さらにグローバルなEコマース市場はは加速度的に拡大し続けているため、海外のマーケットを見つけて機会を掴むチャンスは広がりました。

多くの品目が海外での需要は高くなり、オンラインで買い物をする消費者の57%が過去6ヶ月の間に海外から買い物をしているという調査結果も出ています。国際的な輸出業で成功した素晴らしい例は、今まで以上に目にすることが多くなりました。

Quest Musiqueはカナダのウィニペグを拠点とする楽器小売業者です。同社はウィニペグ内に数箇所の支店を展開している成功した地元企業ですが、一方でオーストラリアやニュージーランドなど遠い海外からも注文を受けています。Quest Musiqueのマイク・フォンゼ氏は次のように説明します。「わが社が海外発送に対応するようになって何年も経ちますが、積極的に取り組むようになったのは2013年からです。」マイク氏は、世界中の多くの場所で、自分が欲しいものを地元の業者からはなかなか入手できない消費者が、オンラインに目を向けて自分が欲しいものを遠方で見つけているケースを知りました。「オーストラリアとニュージーランドのお客様に関しては、国内で売られている商品のバラエティのなさと価格の高さから、わが社のような小売業者に対する需要が生まれていることを知りました……場合によってはカナダの小売業者から商品を注文してオーストラリアまで発送した方が安く済むこともあるのです。そうすることで商品が輸入されるまでに要する長い時間や、流通過程での価格の上乗せなどを避けることができるのです。」

ポイント1: 貿易に関する課題への適切な対処

ポイント1: 貿易に関する課題への適切な対処

Quest Musiqueは、当初輸出に伴う様々な課題に直面しましたが、現在では対処法は簡素化されています。「わが社は、初めてQuest Musiqueを利用していただく海外の多くのお客さまにも柔軟に対応しています。そのようなお客様は商品の輸入に関して少々お手伝いが必要だったり、確実に輸入されるという保証を求められることがあります……送料、不正防止、紛失の場合の対応、ワシントン条約の認可なども大きな障害となることがあります。幸いなことに、2013年から事業を拡大してゆく中で、私たちはPayPalやDHLなどの企業と協力し合いながらこれらの問題への対処方法を蓄積してきました。わが社の国外での売上は完全にEコマースによるものです。わが社はeBayやReverb.comなどのサードパーティーのショッピングサイトを通じた販売もしていますが、それらと自社のEコマースサイトでの販売によって、実店舗だけでは不可能な事業を拡大することができました。」

ポイント2: 国際輸送に関わる課題の把握

ポイント2: 国際輸送に関わる課題の把握

マイク・フォンゼ氏が説明しているように、輸出にはそれなりの課題が伴います。輸送業者や方法を選び間違うと高くつくことがあります。一方で、世界中のお客様に安全・迅速に配送することは想像以上に費用対効果の高いものです。また、輸入税や関税なども含め、配送にかかる費用について明確に把握することが重要になってきます。

ポイント3: 適切な梱包

ポイント3: 適切な梱包

商品を何千キロもの距離を越えた場所に輸送する場合には、商品を保護し梱包に配慮することはとても重要になってきます。例えばですが、DHLがご紹介しているベーシックな梱包の4ステップは下記のステップになります。

① 最初に、品物の形状と重さを精査してそれがどの程度壊れやすいか否かを確認します。
② 二重壁のボックスを使って商品を梱包します。二重壁は品物とボックスの壁との間に6センチ程度の間を空け、その間に緩衝材を詰め作ります。
③ 箱を閉めるときは、幅広のテープを使ってボックスを密封。テープはH型に貼って、全ての端と継ぎ目を密封するとベストです。良質な気泡緩衝材とテープを使うしっかりした梱包は、中で品物が動いてしまうとか、万が一落とされた場合に品物が破損するなどの心配から守ってくれます。
④ ボックスの上部に配送用ラベルを、一面のみに見やすいように貼ります。

多くのEコマース企業が、輸出に関して手間や経費がかさむと考え躊躇しています。しかし貿易を熟知したスペシャリストにサポートをお願いすることで、その障壁を少しでも低くすることもできるのです。ターゲットとなるマーケットが決まったら、信頼できるDHLに相談する…。Eコマースビジネスの立ち上げを検討しているのであれば、まずは動き出すところから始まるのかもしれません。


著者

DHLジャパン(株)

 DHLは、世界のロジスティクス産業をリードするグローバルブランドです。グループ各部門が提供するサービスは、国内および国際小包配達から、eコマースの商品配送、フルフィルメントサービス、国際エクスプレス、陸上・航空・海上輸送、産業別サプライチェーンマネジメントにまでおよびます。
 世界220以上の国・地域で38万人の従業員が、人々とビジネスを確実に繋ぎ、グローバルでサステナブルな貿易の実現を可能にしています。

 デジタル化と消費者の購買行動の変化により急速に成長するB2C Eコマース、B2B Eコマースにおいても、DHLはロジスティクスサービス企業として消費者ニーズを満たし対応するため常にスピードと包括的な知見をもって対応いたします。

■DHL越境ECサイト:https://shipping.dhl.co.jp/E-commerce/ECnoMikata
■DHL エクスプレスウェブサイト:https://mydhl.express.dhl/jp/ja/home.html#/createNewShipmentTab