【Instagram公式アカウント】運用と広告配信のポイント

松原吉輝

「インスタ映え」というワードに象徴されるように、画像・動画での視覚的な訴求がInstagramの強みです。またショッピング機能も充実しており、投稿閲覧から購入までスムーズな導線を引くことができるInstagramは、EC事業者と相性の良いSNSと言えます。
Instagramを上手く活用することで、認知拡大、集客、売上UPに繋げていきましょう!

本記事では、Instagramの機能と運用ポイント、Instagram広告の特徴と運用ポイントについて解説します。

【1】Instagramの機能と運用ポイント

■フィード投稿
・画像or動画+キャプション(本文)で構成される投稿
・フォローしているアカウントのフィード投稿はホーム画面に表示される
・投稿アカウントのプロフィール画面にも一覧表示される

アカウントの雰囲気、ブランドイメージに繋がる部分です。画像の雰囲気、テキストの入れ方やデザインを統一することで、ブランドイメージをユーザーに伝えましょう。
投稿に統一感を持たせることで、「◯◯の投稿だ」とユーザーに商品やブランドを認知してもらいやすくなります。

フィード投稿は、発見タブにも表示されるため、フォロワー以外の目に留まる可能性があります。

■ストーリーズ
・24時間で投稿が非公開となる
・テキスト、画像、動画を投稿可能
・「ハイライト」機能で、24時間以降もプロフィール画面に残すことが可能
・ブランドサイトやECサイトのURLリンクを貼れる

フィード投稿と異なり、サイトリンクを貼れることは企業アカウントにとって大きなメリットと言えます。
24時間で非公開になる特徴を活かして、セール情報の発信や新商品の告知を配信したり、「よくある質問」「発送について」など、フィード投稿にしづらい情報の発信場所としても活用できます。

ストーリーズはフィード投稿に比べフォロワーに見てもらいやすく、短期間で緊急性のある情報(セールや限定商品の告知など)を視覚的に伝えるのに効果的です。


■リール投稿
・最大90秒の動画を投稿できる
・リールタブ以外にも、フィードや発見タブ(虫眼鏡マーク)にも公開される
・同じ音源やエフェクトを使った動画と共に表示されやすい
・ハッシュタグ検索が可能

Instagramのリール投稿は、編集機能が充実しており、誰でも作成・投稿がしやすいのが特徴です。
インパクトあるコンテンツを簡単に作ることができ、商品の魅力やブランドイメージを強く訴求することができます。

発見タブ以外にも、独立したリールタブに表示されるので、フィード投稿よりもフォロワー以外の目に留まる可能性が高い投稿機能です。

なお、フィードとして投稿した場合は最大60分までの動画投稿が可能です


■ハッシュタグ
・投稿のキャプション(本文)に記載するキーワード(例:#ジャケット)
・ハッシュタグがついた投稿は、Instagram内のハッシュタグ検索に表示される
・1投稿に最大30個設置可能

投稿に関連したキーワードを「#」を付けて記載することで、キーワードを検索したユーザーにも投稿が表示されます。
数が多ければ良いというものではないので、投稿内容に沿ったキーワードを選定しましょう。


■ショッピング機能
・投稿画像、動画に商品タグ(商品名・価格)を設置できる
・商品購入までの導線を短縮
・広告として出稿可能

投稿閲覧から数タップで購入ページに進むことができるため、商品への興味関心が高い状態のユーザーをスムーズに購入ページまで誘導することができます。
Facebookページの準備、Instagramのプロアカウントへの切り替え、商品登録などの作業は必要ですが、無料で利用できるので、EC事業者は是非活用したい機能です。

【2】Instagram広告の特徴と運用ポイント

■Instagram広告の特徴

①精度の高いターゲティング
②低予算での配信が可能
③多様な配信形式


①精度の高いターゲティング
Instagramは、Facebookを運営するMeta社の傘下であり、実名登録のFacebookデータと連動した精度の高いターゲティングが可能です。
年齢、性別、地域、職業、趣味と、配信セグメントを細かく設定できるので、目的に応じて柔軟に配信設定できます。


②低予算での配信が可能
少額で出稿することが可能なので、小規模事業者にとっても導入しやすい広告です。
最低出稿金額は100円/日ですが、配信単価はオークション形式で決定されるため、低すぎる予算では広告が配信されない可能性もあります。


③多様な配信形式
画像・動画どちらでも配信することができ、フィード・ストーリーズ・リール・発見タブに広告表示することができます。
投稿内容をそのまま広告に流用できるので、広告用に新たな画像を用意しなくて良いのも特徴です。また、広告はフィードやリールと同じように表示されるので、自然にユーザーの目に触れることができます。



課金方法は以下の4種類から設定できます。
・CPM (インプレッション課金)=1000回表示毎に費用が発生
・CPC (クリック課金)=1クリック毎に費用が発生
・CPI (インストール課金)=広告経由でのアプリインストール毎に費用が発生
・CPV (動画再生課金)=動画広告視聴で費用が発生



配信の柔軟さや低予算での配信はInstagram広告のメリットですが、広告効果を高めるためには、通常のWEB広告同様、ターゲット設定とPDCAサイクルが重要です。



■ターゲット設定のポイント
広告を配信すると、どのようなユーザーが興味を持つのかをInstagramが学習します。配信データが増えることで、より興味を持つ可能性の高いユーザーへの配信が可能となるので、配信初期段階で細かくターゲットを絞り込みすぎないこともポイントとなります。

そのため、広告配信の初期段階では、データが蓄積されるまでターゲットを広めに設定し、徐々に最適化していくことが重要です。絞りすぎるとデータが十分に集まらず、広告効果の分析が難しくなる可能性があります。



■PDCAサイクル
・Plan(計画)
・Do(実行)
・Check(評価)
・Act(改善)

これらを繰り返すことで、広告効果を随時確認し、最適化に向けた改善点の発見と実行へと繋げていくことが大切です。
WEB広告運用でのPDCAサイクルの実施で大切なのは、適切な目標設定です。特に広告配信初期においては、分析に必要なデータが不足していたり、過度に効果を期待しすぎてしまうことで、正しい分析や判断に繋がりにくくなってしまいます。

特に重要なKPI指標「CTR:クリック率」「CV:コンバージョン率」「エンゲージメント率」を確認しながら、広告効果を高めていきましょう。

まとめ

視覚的な訴求ができる画像・動画コンテンツと、購入までの導線を短縮するショッピング機能に強みのあるInstagramは、EC事業者にとって効果的に活用できるSNSです。
Instagramの特徴を理解し、集客や認知拡大、売上UPに繋げていきましょう!




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著者

松原吉輝

マーケティング会社にて大手・中小合わせて500社の支援を事業責任者として行う。その後、経営再建のために15名ほどの会社の社長業を担い、2016年に「EC運営代行」のGIVE&GIVE(株)を創業。
クライアントは大手・中小企業とあり、楽天市場では優良店を次々と輩出。現在はECの枠を超えたマーケティング、ブランディング、プロモーション支援まで行う。
2021年、未就学児~中学生への教育支援事業として「協育・共育プラットフォーム」を提供す(株)weclipを設立。世田谷区の起業家支援プログラムのメンターも行う。他に、カベウチサービス、飲食業、アルコールアイスクリームブランドの開発・販売も行う。

HP(https://g-give.co.jp/