ネットショップ開業の基本~Amazon、楽天、Yahoo!の特徴と違い~

ECのミカタ マーケティング部

EC・通販業界の指すモールとは

EC・ネット通販における「モール」とは、いわゆるインターネット上の「ショッピングモール」を指します。EC・ネットショップ事業者であれば一度は出店を検討したことがあるのではないでしょうか。ショッピングモールとひとくくりに言っても、BtoCやCtoCなどその形態は様々。Amazonや楽天市場といった総合モールが代表的ですが、アパレル専門、食品専門、海外ブランドといった、専門性を高めて集客する専門モールも増えています。

モールに出店するということは、多くのショップとの競争が必至となります。これだけ生活のほとんどがネットで賄われているので、ユーザーの目も肥えてきているのも事実。自店の明確な強みを効果的に打ち出せなければ、多数競合店舗に埋もれてしまい露出することさえままなりません。その為、自店が持つ商品の専門性・商品力で競合店舗との差別化が必須となるのです。

代表的なモールは、Amazonマーケットプレイス、楽天市場、Yahoo!ショッピングがあります。特にAmazonマーケットプレイス、楽天市場はモールに出店するなら必ずおさえておきたいところです。

Amazonマーケットプレイスの特徴

Amazonの大きな特徴といえば、「1ページ1商品制」の商品軸でのモール展開。出品したい商品がすでにAmazon内に存在すれば、「出品する」ボタンをクリックし在庫数・販売価格を入力するだけで出品が完了します。さらに、商品登録の作業さえしてしまえば、自動的にSEO対策が効果をなすため、他モールと比較すると一歩進んだ集客が臨めます。その他、受注管理・リスクのある代金回収もAmazonが代行。回収した代金は、販売手数料を差し引いた額が出品者へ入金される仕組みになっています。(ちなみに大口出品サービスの月額利用料は4,900円(税別)となり、販売手数料に関しては商品が購入された時のみ発生。)販売管理のシステムが整うAmazonですが、大口出品であればAmazonが持つ物流サービス「フルフィルメント by Amazon(FBA)」の利用が便利です。「保管・梱包・出荷・配送・返品」まで一貫して行われる、世界屈指の物流システムがネットショップの業務効率化を支援します。

Amazonマーケットプレイスでは現在2億点の商品が出品されています。これはAmazonの仕入販売数をも上回る数字です。また、Amazonの顧客属性はデバイスごとに性別・年齢で大きな違いがあります。PCでは高齢者も含めた比較的幅広い世代の、特に世帯をもつ男性からの購入が目立ちます。モバイルでは若い世代の女性からの購入が多いですが、PCと共通して、購入者の世帯年収が高い傾向に。つまりAmazonは、幅広い世代の購買力が強いユーザーにリーチができているECサイトになっているのです。(出典:Nielsen Digital Content Measurement 2015年11月 ブランドレベル家庭と職場からのアクセス)

楽天市場の特徴

楽天市場の特徴といえば「出店型」のモール展開。現在約4万店舗が集まる国内最大のバザールとなっています。モールへ出店するメリットの1つが「集客」です。楽天では「楽天スーパーSALE」や「お買い物マラソン」など頻繁に行われるセールによる、プロモーションに力を入れています。他にも大きな存在となるのが「楽天スーパーポイント」。オンライン・実店舗も含め約55万店舗で利用可能で、消費者がポイントを貯めるために楽天市場で購入するケースが増加している点も出店メリットに含まれるといえるでしょう。

楽天でももちろんシステム整備は整っています。出店者であれば必ず利用可能となるRMS(Rakuten Merchant Server)と呼ばれるシステム。こちらは”店舗制作”、”注文対応”、”店舗データ分析”、”リピーター増加”を支援するシステムとなっています。その中でも力を入れているのが”店舗データ分析”。この店舗データをもとに、売上アップの戦略を組む楽天ECコンサルタントが、ネットショップの身近なパートナーとして運営の支援を行います。他にも楽天ではEC初心者・中級者・上級者の段階別にセミナーも用意されており、オンラインセミナーも含めると2015年には約1800回開催されました。

Yahoo!ショッピングの特徴

Yahoo!ショッピングは楽天市場同様の出店型モール。同モールの一番の特徴は「出店料無料」というハードルの低さです。出店料が無料になった分は、商品価格やポイントに反映されています。また、Yahoo!ショッピングにおける最安値価格というのは、他モールに比べても、引けをとりません。その結果、売上が上がり、きちんと利益も出るのです。また無料だからこそ「売りたいときだけ売る」ということも可能となります。

出店料無料というハードルの低さ、利点を受けて、Yahoo!ショッピングには、他モールには出店していない新規出店が多いです。そういったスタートアップの店舗、さらにその前の出店しようか迷っている人、そんな人をサポートするために、ヤフーでは出店セミナーを開催しています。北は稚内から南は石垣島まで全国津々浦々で開催し、2016年3月には1000回目を迎えました。
 
改めてYahoo!ショッピングが、他モールと違うところ。それは、冒頭でお伝えした「出店料無料」はもちろん、Yahoo!ニュースやYahoo!検索など、さまざまな媒体を持っていることがあげられます。出店しただけで積極的に露出される、集客力がベースにあり、そこからの送客が強いというのが大きな違いです。集客のためにはSEO対策、広告などかなりのコストがかかります。他モールに比べても、ヤフーの媒体力は特徴的といえるでしょう。

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出店中のモールが自店の客層に合っているか、費用対効果は適正か、など一度見直す機会を持つのも一つの手です。今出店しているモールでの運営についてや、今後多店舗展開をお考えのネットショップさんに対して、ECのミカタは無料相談を承っております。些細なことでも、お気軽にご相談いただければと思います。

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