【ご存知でしょうか?】Webサイトに関するトラブルの原因切り分け方法
アクセリアは、Webサイトの簡単アクセス集中対策ができるCDN※、セキュリティ、 マーケティング関連ツールまで幅広くご支援している会社です。
今回はサーバーダウンによって引き起こされる、Webサイトが閲覧出来ない状態についてご説明いたします。
※CDNとは
CDNはContents Delivery Networkの略で、その名の通り、Webサイトの画像や動画などのコンテンツを安定、高速配信するネットワークです。つまりコンテンツを安定的に高速配信する仕組みを指します。
【大手ECの約60%がCDN導入】知らないでは済まされないCDNとは?
https://ecnomikata.com/original_news/15239/
アクセリア株式会社
https://ecnomikata.com/support_company/?company_id=395
Webサイトが閲覧できない事象と原因
Webサイトが閲覧できなくなる場合、どのような原因があるでしょうか。
以下(図1)はWebサイトが閲覧できない事象に対し、何が原因であるかを示した図です。
※あくまで簡易的な図です。全ての事象が、この図の通りに発生するとは限らない事をご了承ください。
図1のトラブル発生から収束するまでの切り分けのご説明の前に、事象の原因と解決策の導き方について触れておきます。
Webサイトが閲覧できない時に考えられる原因は、以下のものが挙げられます。(図1より抜粋)
・ネットワーク機器(ファイアウォール、ロードバランサなど)のリソース不足
・Webサーバーのリソース不足
・回線のリソース不足
・プログラムの不具合
Webサイトが閲覧できなくなった場合、何が原因でその事象が発生したのかを突き止める必要があります。一時的な対応によりトラブルが収束しても、根本的な原因が分からないと再発するおそれがあります。特にそれがキャンペーン時期やメディアで露出しているタイミングで発生すると、Webサービスを運営している担当者や企業に大損害が生じるためです。
同様にWebサイトが閲覧できない事象の解決策も様々なものが挙げられます。(図1より抜粋)
・回線帯域の見直しやWebサーバーの増強
・プログラムの改修
・アプリケーションサーバーのチューニング
・ネットワーク機器の増強やリプレイス
それでは以下より、図1のトラブル発生時から収束するまでの流れについてご説明いたします。
切り分けは大きく分けて「ネットワーク」「Webサーバー」「アプリケーション」「プログラム」の4つとなります。本コラムでは、以下の順序で切り分けいたします。
① ネットワーク
② Webサーバー
③ アプリケーション
④ プログラム
※切り分けの順序は会社のルールや人よって異なるため、参考程度に捉えていただけますと幸いです。
これら4つの関係性を簡単にまとめると図2のようになります。1番下のネットワークから1つずつ上に切り分けていくイメージで読んでいただくと分かりやすいです。
◆Webサイトが閲覧できなくなるトラブルが発生した時の流れ(図1参照)
①ネットワーク
ネットワークは、Webサービスを提供する上で根幹となるものです。ネットワーク機器に通信が到達しているか確認します。この時点で通信が到達していなければ、回線やネットワーク機器に問題があることが分かります。その他にも契約している回線の通信障害なのか、回線帯域の上限を超える通信があったのか、あるいはネットワーク機器のリソース不足になっていないか確認します。
②Webサーバー
Webサーバーはリクエストを受け付けると、画像やテキストなどの情報をWebブラウザへ返す機能をもっています。しかしWebサーバーがリソース不足の場合、Webブラウザへ情報を返すことができません。Webサーバーが問題であることが分かれば、Webサーバーや回線の増強または最適なWebサーバーへのリプレイスが必要になります。
③アプリケーション
アプリケーションはWebサーバーから受け取ったリクエストをもとに、プログラムを実行し、Webサーバーに結果を返します。つまりアプリケーションは、Webサーバーとプログラムを橋渡しするための役割をもっています。アプリケーション側のログを確認し、何か問題があればチューニングしましょう。
④プログラム
プログラムは実際にWebサービスを動かすために必要なものです。プログラムに使うプログラミング言語は数えきれないほどありますが、代表的なものはJavaやphp、Rubyなどです。プログラムに不具合がある場合、プログラムを改修する必要があります。
社外に運用や制作を依頼している場合は、制作会社やコンサルティング会社に相談しましょう。弊社のパートナー企業をご紹介させて頂く事も可能です。
上記のトラブル発生から収束するまでの切り分けの流れはあくまでも一例です。実際にWebサービスが止まってしまったなどの何らかのトラブルに備えて、自社のWebサイトの運用方法や体制について、見直ししていただくきっかけになりますと幸いです。
トラブル解決にCDNが効果的!
Webサイトが見られなくなる原因や、トラブル解決のための切り分けをどうするかという簡単な流れを説明いたしましたが、ここで冒頭に触れたCDNサービスが登場します。
CDNは、図1の赤い破線で囲っているトラブルの解決策として効果があります。
また、レイヤーで分けると、下図(図3)の赤枠で囲っている①、②が対象範囲となります。(場合により③、④が含まれることもございます。)
つまりCDNは、「ネットワーク」「Webサーバー」の部分において、大いに導入メリットがあるサービスと言えます。
以下より、自前でWebサーバーや回線を増強する場合と、全てをCDNで代替した場合の違いを説明いたします。
① ネットワーク
一般的に決められた回線帯域の上限を超えてしまうと、通信が詰まって遅延してしまうことがあります。契約しているキャリアやISPで障害が発生した場合は、Webサービスが止まってしまうおそれがあります。また回線を増強する場合も、最大で90日間要するため対策までに時間がかかってしまいます。
参考)自前で回線を増強する場合 ※弊社調査
一方、CDNを導入すると、回線帯域を増やさなくても既存環境のままで、通信が詰まることもなく、配信が実現できます。またマルチキャリアで複数の拠点に分散してサービスを展開するため、キャリアやISPに依存しないコンテンツ配信が実現できます。
また、CDNを導入すると、ネットワーク機器のIN/OUTの通信を減らすことができるため、ネットワーク機器がリソース不足でも、CDNで負荷を抑えることができるメリットもあります。
参考)アクセリアのCDNを導入する場合 ※弊社調査
※作業項目の赤字は、弊社が行う作業です。
②Webサーバー
切り分けの結果、トラブルの原因元がWebサーバーだった場合、Webサーバーを増強する、大容量のWebサーバーにリプレイスする方法もあります。しかしWebサーバーが手元に届くまでにはかなりの時間を要します。Webサーバーが届いてから構築作業に入るため、その間に再度Webサービスが止まってしまう可能性もあります。
参考)自前でサーバーを増強する場合 ※弊社調査
Webサイトにおける特定のトラブル解決策として、CDNは効果的です!
図1の赤い破線で囲ったトラブルが発生した場合に、自分達でトラブル対応するよりも、解決までの時間が短時間であるCDNを解決策とする事は、企業のコスト(費用、時間、手間)の点からも有効策と言えます。
まとめ
今回、特定のWebサイトトラブルを短時間で解決する策として、CDNをご紹介いたしました。CDNを導入したからといって、Webサービスに関する全てのトラブルを解決することはできませんが、適材適所で上手くCDNを利用していただけますと幸いです。
「トラブルの切り分けができていないけど、何とか解決して、サイト集客を盛り上げたい!」
「CDN導入によって、今抱えているトラブル解決が出来るのか確かめてみたい!」
と思われている方がいらっしゃいましたら、アクセリアまで是非ご相談ください。
弊社エンジニアと共に、貴社をサポートいたします!