食に特化したインスタグラマー「honetsukikarube」に聞くSNS事情

熊田 良平 (通称:クマ)

電通ダイレクトマーケティング広報部、熊田です!

弊社はダイレクトマーケティングを専業に事業支援を展開しております。

昨今、若者を中心にシニア世代でもSNSの利用頻度が多くなっており、消費者、企業が様々なシーンでSNSを活用しており、弊社にもSNSやインフルエンサーを活用したキャンペーンや、ブランディング施策の要望を頂くことが多くなりました。

今回はInstagramのフォロワー数4万人を誇るhonetsukikarubeさんに、情報を発信する側(インフルエンサー)のイマドキのSNS事情をインタビューしました。

SNSでは今のトレンドを追うより、目新しさを追うべし

熊田
本日はよろしくお願い致します。早速ですが、まずは自己紹介をどうぞ!

honetsukikarube
昔から食べる事が好きで20代前半から肉料理を中心にスイーツ~レストランなどを都内の飲食店で食べ歩いております。平日は仕事なので週末の朝からカフェ⇒肉⇒カフェ⇒焼肉など1日数軒食べ歩くのが趣味で、食べた情報を各SNSで発信しています。

熊田
顔出しはNGでいきましょうか!?

honetsukikarube
はい。お願い致します!

熊田
いつからSNSを活用し始めたのですか?

honetsukikarube
2014年にアカウント作成し、2016年から定期的に投稿しております。正直なんとなく始めました。当時twitterをしている方が周りに多かったですが、3年前くらいから写真中心のSNSが新しくできたのでとりあえずはじめてみようと思いました。

熊田
honetsukikarubeさん同様に若者を中心になんとなくまずはやってみるという始めた方多いですよね。

スマホの急激な普及と様々なサービスがアプリで利用可能となりビジネスのシーンやマーケティング活動でも重要なポイントとなっていますね。またユーザーも新しい機能やサービスを利用しやすくなりました。

現在のフォロワー数はどれくらいですか。

honetsukikarube
instagramは4万です。今のところ、毎投稿ごとに数百人ずつ増えている傾向があります。投稿頻度は、平日1投稿、土日各1投稿夕方前後に投稿。#ダグは「カフェ部」「焼肉部」など各ジャンルの投稿が多い物を取り入れています。

熊田
フォロー数増加について色々と工夫されていることが多いですね。投稿においてのこだわりみたいなものはありますか。

honetsukikarube
投稿を閲覧しているユーザーさんの内75%が女性で年齢層は25歳~34歳が41%を占めています。私のフォロワーさんの場合、平日19時~21時、土日12時~21時にinstagramを見ている人が多いので時間帯を決めて投稿しています。

投稿はinstagram→ブログの順に更新し興味を持ったお店の詳細をブログ読んでもらう流れにしています。ブログをメインにしているからです。各SNSは流行りもあると思います。

熊田
ユーザーに合わせて投稿をしているんですね。投稿結果やエンゲージメント数など結果から得られる気づきはありそうですね。

honetsukikarube
エンゲージメントの高い投稿は、「目新しさ・新規店舗」だと思います。

例えばカフェ中心で投稿をされているデリスタグラマーの中で【プリン】が話題だとします。形・固さ・カラメルなど各店舗に違いを感じるメニューですが一度ある店舗で大きくバズると、そのお店を追いかけるように他のデリスタグラマーが集中する傾向にあると感じています。ただ色々な方が投稿しているお店を紹介するよりも、誰も紹介していないお店・メニューを紹介する方がエンゲージメントが高いように思います。

ユーザーも「みた事のないお店」「新しい情報」を常に探しているのではないかと思います。先日神楽坂にOPENしたばかり焼肉屋さんで食べられる「ニラでネギを巻いたタン塩」を投稿した際、目新しさもあり大きな反響がありました。

口コミサイトのランキング上位店舗から順にお店を選んでいる方も多いと思いますが、instagramに関しては逆の流れでお店の口コミ情報よりも「何が食べれるか?」への興味が強いように思います。通常3万リーチの投稿が、高い投稿時は30万リーチと約10倍のリーチ数になる時もあります。

SNSによって変わる戦略 Tik Tokの特徴とは?

SNSによって変わる戦略 Tik Tokの特徴とは?

熊田
アメブロ、Tik Tokも活用しているようですが、各SNSで違いや心がけることは?

honetsukikarube
ブログはPPU(1ユーザーの閲覧ページ数)が高いサイトにしたいと思っております。アメブロは日本でも最大級のブログサービスですが同じ食のコンテンツでも「コンビニグルメ」「スタバ巡り」などコンテンツと比べると外食ジャンルを閲覧するユーザーが少ない印象です。

お店の詳細(メニュー・金額・感想)に加えて「ステーキのお店」「食べ放題のお店」「孤独のグルメで取り上げられたお店」などを過去記事のリンクをまとめ記事下に貼り付ける事で1ユーザーの1回あたりの閲覧数は平均10クリック程度となっています。また、タイトルに「店名・エリア・ジャンル・昼or夜どちらの利用か」を記載しユーザーさんが興味を持った記事だけ読んでもらえればと思っております。

店名を伏せて記事内で紹介する方法もありますが店名・エリアをタイトルに入れていた方が読者も見やすいと思いますし、Googleなどで店名を検索した際に検索上位に自分の記事があがっている場合もあります。

Tik Tokは最近はじめたばかりなのでまだ把握できていない点も多いですが、楽曲選択も重要なポイントだと思います。アプリ内で流行っている曲×動画を合わせた方がよいと思います。また、投稿日時が表示されないので古い動画も再アップしたいと思っています。

熊田
さらにお聞きしたいのですが、instagram、Tik Tok、アメブロをみてくるユーザーの特徴は?

honetsukikarube
instagramは数年前からブームという事もあり年齢層は幅広いと思いますが、amebaブログは20代後半の働く女性や・30代40代の主婦が多いと思います。

Tik Tokは10代中心ですが、ユーザーに投稿をしてもらう施策がうまいと思います。

Tik Tokが他のSNSと違う点はフォローをしているユーザーの投稿とは別にTik Tokの「おすすめ」の投稿が出てくるところだと思います。「おすすめ」の投稿はTik Tok側で選定しておりピックアップされる事で、再生回数が驚くほど伸びます。

私の場合再生回数は通常の投稿と比べ、ピックアップに紹介されると200倍の再生回数です。感覚としてはハガキ職人が投稿したコンテンツが実際のラジオ放送でハガキを読まれた感覚に近いです。笑

コンテンツを精査してトレンドの音楽やダンスを生み出し、「おすすめ」にピックアップされたいユーザーを煽ることで頻繁に投稿してもらうキッカケを作っております。1ユーザーの1日アプリ起動回数は平均40回を超えているそうです。

熊田
各SNSによって特徴あり、発信する側を投稿結果から分析されているんですね。僕ら事業主へサービスを提供する側もとても参考になります。

インフルエンサーの方がどのような工夫をしているかなどノウハウになります。

特別な体験ではなく、多くの人が体験できるお店を紹介

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熊田
これからの活動の意気込みを一言

honetsukikarube
記事を読んで実際に足を運んでいる読者さんもいらっしゃるようで感想を頂く事もあります。

個人的にはどなたでも使える良いお店を紹介できればと思っているので、会員制のお店・予約が非常に困難(予約数年待ち・一見さんお断り)のお店は避けようと思っております。「○○店に行ってきました!」と紹介しても読んでいる方が利用できなければショックですよね。誰でも体験できる美味しい情報をこれからも発信したいと考えております。

熊田
今回インタビューを行い、SNSのプロモーションについては、インフルエンサー(発信側)とユーザー(フォロワー)との繋がり(エンゲージメント)がキャンペーンやプロモーションにおいて重要なカギになると改めて実感しました。

電通ダイレクトマーケティングでは、これからも世の中のトレンドやユーザー動向などを常に分析、調査しながら事業主様の課題解決やマーケティング活動に取り組んでいきたいと思います!


著者

熊田 良平 (通称:クマ) (Ryouhei kumada)

電通ダイレクトマーケティング所属。
2014年入社。アカウントプランナーとして金融、小売り、メーカーと様々な業界の事業支援を担当。
事業戦略、コミュニケーション設計からプランニング、実施、運用と幅広く業務を経験。

DDM HP:https://www.ddm-dentsu.co.jp/