【前編】「フェイク広告問題」から考えるアフィリエイトの未来

藤田 純

売れるネット広告社 執行役員 メディア部 最高責任者の藤田純(ふじたじゅん)です。
クローズアップ現代でも特集された「フェイク広告問題」の煽りを受けて、過剰に効果効能を謳うアフィリエイト仕切りの運用型広告の出稿量がどんどん減っておりますが、ここ数年のアフィリエイト広告の主軸は、明らかにアフィリエイト仕切りの運用広告でした。

今後、アフィリエイトのトレンドはどうなっていくのか。
今回は、広告の観点だけではなくSEO文脈において重要なポイントを広告代理店での経験も経て現在はSEOのプロ、Faber Company マネージャーの安澤さんにお話を伺ってみました。

株式会社Faber Company
R&D事業部兼カスタマーサクセス事業部
マネージャー 安澤 薫(あんざわ かおる)

神奈川県出身。
大学卒業後、レスリング選手として実業団でオリンピックを目指すも、怪我により断念。
競技人生を終えた後、大手ASP(アフィリエイトサービスプロバイダ)に入社し、2年半で最年少マネージャーに。
2016年、Faber Companyに転職。自社プロダクト「MIERUCA」の販促に携わる。
現在は新規事業開発並びにカスタマーサクセスのマネージャーとしてチームを牽引。

アフィリエイト広告の現状

藤田:先日、居酒屋で飲んでいた時にちょうどクローズアップ現代の話で盛り上がったじゃないですか!今回はその時のことを思い出しつつ、再度お話しさせてください。

私は、いわゆるAD広告といわれるアドネットワークを活用した広告手法の粛正により、原点回帰でSEOアフィリエイトが復活してくるんじゃないかなと勝手に思っているのですが、まずは現状を知りたくて。ずばり『SEOアフィリエイトの現状』を伺えますか。

安澤:正直アフィリエイターがSEOで勝ち抜くことは難しくなってきてはいます。

ここ1年での気付きとして、検索上位サイトは「社会との繋がり」が強いという傾向があると考えています。お気付きの方も多数いらっしゃるかと思いますが、大手企業や上場企業のサイトが軒並み上位表示されていますよね。

この状況でアフィリエイターが戦うには、良質なコンテンツを作ることはもちろんのこと、それ以前に読者とのエンゲージメント、もしくは企業規模拡大の観点を持ち合わせないといけない時代になってきていると感じています。そのために我々Faber Companyがおこなっていることをお伝えします。

一つ目はサイト名の指名検索数を増やすことです。サイト名自体の指名検索があるということは、世の中に認知され、サイト自体がブランディングできているということです。

二つ目は、活動実態を示すために運営者情報の開示をしているかということです。活動の実態が不明瞭なメディアに関しては、検索ユーザーからしても信用度は下がりますし、運営者情報の記載のないサイトは上位表示していない傾向も高いです。

SEOアフィリエイトを攻めるうえで、まずは上記の考え方を根底として持っておくことが必要となります。

藤田:なるほど。一般のアフィリエイターが大手企業や有名メディアと競争していくのはかなり大変だと思うのですが、何か手段はないんですかね?

安澤:先ほどの考え方に加え、重視しているポイントはSEOの視点、ユーザー理解、伝える力、企画広報力の4つです。

これまでアフィリエイターは個人で活躍していた傾向が強いですが、これからはチーム戦になっていくのではないかと我々としては考えています。今後の世界観、未来ですね。

藤田:チーム戦ですか!過去の経験上なかなかイメージが湧きづらいのですが、具体的にはどういうことでしょう?

安澤:今までは質の良いコンテンツを書くだけで上位表示できた時もありましたが、同じようなコンテンツが乱立することにより、差別化も難しくなり、ただライティングだけやっていてもそのコンテンツというのは評価されにくくなってきています。

それでは何が必要かとなると、コンテンツの質に加えてどれだけユーザーに分かりやすく伝えるかという技術です。UI/UXの観点ですね。ライティングが得意な人は必ずしもデザインが得意とも限らないですよね。なので、今後は各領域における専門家とタッグを組みながらやっていくのが大事です。

また、メディア自体をさらにブランディングしていかなければならないとなると、企画・広報力も大事になってきます。そういう形で役割分担をしっかりと決めて自分ではできないことをチームで補完し合えるようなメディアを作っていかないと、これからは勝ち抜いていけないと考えています。

もちろんロングテールのワードで局所的に攻めることができれば、まだまだ従来のやり方で勝てる領域はあると思うのですが、それも時間の問題かと。アフィリエイターがさらに昇華するというか、高いレベルで戦わないといけない時代に移り変わってきてますね。

藤田:だいぶ環境が変わりましたね。専門家を集めて、さらに仲間を集めないといけないということで、今のSEOアフィリエイトって営業力も必要になってきているんですね。

安澤:そうですね。これから勝ち抜くアフィリエイターは外交力や交渉力というスキルも身につける必要もありますね。

つまり、アフィリエイター自体も在り方を変えないといけないということでもあります。個人であれば30~40万円程度は稼げると思いますが、さらに上を目指すのであれば上記でお伝えした考えを持ち合わせておいた方がいいですね。

藤田:では、運用広告にお金をかけるやり方よりも、チームを構築してSEOで勝てるサイトを作るのが今後のトレンドになりそうですね!

安澤:運用広告も一つの手段なので収益の柱として確立するのは間違いではないと思います。ただ、規制がどんどん厳しくなってきているのでSEOも同時進行的に進められると良いかと。

あとは社会に大きな影響力を及ぼすインフルエンサーも注目されてますよね!あくまでもサイト作りは一つの手段でしかなくて、そこから個人としてのブランディングを作るであったり、サイトのブランディングのために影響力のあるコンテンツを発信していかないといけない。

つまり一種のインフルエンサーになる必要性もあるのだと言い換えられます。

藤田:インフルエンサーの役割もやらないといけないんですね。実績を積んで権威付けをして、ある意味売れるネット広告社のブランディングにも似ている(笑)このあたりも細部まで支援されるんですか?

安澤:Faber Companyはセミナーなどを通じて気付きを与える立場だと思っていまして、施策の進行に関してはアフィリエイター自ら思考し押し進めないといけないと考えています。

たとえば、アフィリエイターが広報活動としてやれる施策として、ユーザーの目に留まる企画を立て、プレスリリースを出したりすることは有効かと。

もしそのコンテンツが話題になれば外部メディアに取り上げられ、ナチュラルリンクの獲得につながります。それがサイトのパワーをより引き立てる可能性が高まります。

藤田:そこまでやるんですね!副業でアフィリエイトされている方は特にだと思いますが、サイト上に顔出しはあまりしたくない方も多い気がするのですが……そのあたりは大丈夫なのでしょうか?

安澤:顔出しを必ずしないとブランディングできないというわけではありません。たとえばハンドルネームを付けたり、キャラを作るなど、ブランディングする方法は色々と考えられます。つまるところ、読者との繋がりをしっかりと設けてファンになってもらう。この仕掛けが大事ですね。

藤田:かなり時間がかかりそうですね。仕掛けてからどれくらいかかるんですか?

安澤:一つのメディアを作るのに1年くらい育てる気概は必要ですね。昔に比べて上位表示されるまでのスパンは長くなっている気がします。過去には中古ドメインを買って瞬間風速的に上位表示を狙うという時代もありましたけど(笑)

藤田:あの当時の世界がなくなりつつありますね。

安澤:そうですね。要は小手先のテクニックでは生き残りにくくなってきたということですね。そもそもGoogleから評価されなくなっている印象もあります。

藤田:中古ドメインが評価されにくくなっている話は年々多くなってますね。飛ばされてどうにもなりませんもう……といったかたちで。

安澤:一部、中古ドメインで上位表示されているサイトを見かけたりしますが、作為的なバックリンクを施しているケースが多々あるので、結局手動のペナルティを食らうのは必然かなと思いますね。

藤田:運営者情報についてもお伺いできればと思いますが、実際どこまで記載するべきなのでしょうか?

安澤:どういうメディアでどのくらいの収益を目指すのかによるかと思いますが原則的に運営者情報は細かく記載し、実態を明かす必要性があると考えています。

どうしても開示したくないというアフィリエイターも中にはいるとは思いますが、その場合はハンドルネームでもいいので開示すべきです。

ご経験ある方もいらっしゃると思いますが、とあるメディアに触れたときにそのサイトの運営者が気になることってあると思うんですよ。その時に実態が不明なメディアだと信用度も低くなりますよね。ユーザーに信頼され、ファンになってもらうメディア運営を心がける人が多くなると、Web上でより良い検索体験ができるはずなんです。それがGoogleも目指している世界観かと。

藤田:昔はレンタルオフィスを所在地にして、何となく法人名をつけていた方も多かったと思うのですが。それは今や昔なのですね。

安澤: 過去にはそういう風潮も多く見受けられましたね。重ね重ねにはなってしまいますが、運営実態を示さないとこれからは厳しいでしょう。

対策ワードやジャンルによりけりではありますが、SEO上のライバルは大手のメディアになる可能性が大いにあるので。

藤田:確かに争っていくのが法人の大きなメディアですものね。Faber Companyさんのフォローする領域は広いですね……。

安澤: SEO領域においては非常に多くの実験・実践・研究を重ねてますね。その中で培ったノウハウをあますことなく提供することを心がけてます。

また、我々の目指すものとしてはミエルカというプロダクトを「日本一、Web担当者に活用されるSEOプラットフォーム」にすることです。お客様に愛され一番のお気に入りになるために、もっと精進せねばと思ってます!

藤田:ここまでは個人のアフィリエイターが、SEOでどのようにアフィリエイトすべきかという話だったのですが、冒頭のフェイク広告について触れていきたいと思います。

フェイク広告は刺激的な内容の記事が大半じゃないですか。ウソの情報をユーザーに与え、コンバージョンさせるということは広告主にとってブランディングを損ねますし、そもそもLTVが高いわけがないですよね。

広告の本質とは大きくぶれていると思うのですが、なぜあそこまで広がったんでしょうね……。

安澤:アフィリエイターが自身の収益を上げることだけを考えた結果ですね。広告主や購入ユーザーのことを全く考えず、利己的な考えからこのような手法が流行ってしまったのだと思います。

このフェイク広告が横行している対象の広告としては主に単品通販が多い傾向にありますが、広告主も知らないところで勝手にフェイク広告が出回っているのは非常に危険ですよね。

だからこそ、広告出稿の際にはリスクを考えて媒体の選定など綿密に施策を練るべきですね!

藤田: そうですよね。売れるネット広告社としても広告主様から大事な予算をお預かりしている立場なので、以前よりも媒体選定に注力している状況です。広告主にとっても消費者にとっても本質的に役立つメディアが増えてほしいです。


今回は前編として「アフィリエイト広告の現状」についてお話しました。次回、後編では「これからのメディア構築で重要な点とは?」についてお話しいたします。ぜひご一読いただければと思っております。お楽しみに。

【後編】「フェイク広告問題」から考えるアフィリエイトの未来
https://ecnomikata.com/column/22537/

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著者

藤田 純 (FUJITA JUN)

1988年静岡生まれ。専修大学経営学部経営学科卒業。
大学卒業後某ASPに入社、ASPの企画経営職として、500社以上のアフィリエイトを中心としたネット広告戦略に携わる。
入社三年目には実績が認められ歴代最年少で営業課長に抜擢される。
現職ではメディア部最高責任者を務める。
プライベートでは上京してから一貫してFC東京を熱烈に応援している。

売れるネット広告社2017年上期「MVP賞」受賞。
通販エキスパート検定1級(通販マネジメント編)取得。


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