【20代男女】好きなシューズブランド1位は「NIKE」、靴のバーチャルフィッティングに関する調査

小林芽久未

スマートフォンに特化した若年層プロモーション・ネットリサーチ事業を展開する株式会社テスティーでは「EC×若者」をキーワードに若年層調査・分析を実施し、若者の意識や消費行動を読み解きます。日々のサービス運営やマーケティングなどにおいて少しでも読者の皆様のお役に立てたら幸いです。

今回は20代男女1,051名(男性501名、女性550名)を対象に行った「靴のバーチャルフィッティング関する調査」をお送りします。調査の結果をご覧ください。

1.靴の購入場所
2.購入時の試着有無
3.バーチャルフィッティング経験
4.バーチャルフィッティング利用意向
5.20代男女が選ぶ好きなシューズブランド

1.靴の購入場所

まず、靴の購入場所について聞きました。

男女ともに最も多かった回答は「シューズ専門店」となり男性で48.1%、女性で53.5%となりました。2位以下の回答は男女で順位に差異が見られました。また、男性では「大手通販サイト」、女性では「ファッションアプリ」という回答が1割程度挙がり、店頭での購入者が多数派だったものの、靴の購入に際してECも利用されている様子が伺えました。

2.購入時の試着有無

続いて、靴の購入時に試着をするかどうか調査しました。「(試着を)必ずする」と回答したのは男性で53.5%、女性で68.2%となりました。「たまにする」と回答した人を合わせると男性は78.6%、女性は90.6%と靴の購入時に試着をする人が男女ともに多数派であることがわかりました。

3.バーチャルフィッティング経験

次に、AR技術を利用して靴の試着ができるバーチャルフィッティングにフォーカスして調査を行いました。まず、「スマートフォンのカメラ越しに靴のバーチャルフィッティングができる機能を利用したことがありますか?」と聞きました。「(利用経験が)ある」と回答した人は男性で11.6%、女性で5.6%となりました。

利用者に「バーチャルフィッティング後に靴を購入した経験がありますか?」と尋ねると男性で74.2%、女性で73.2%が購入経験があると回答したことから、バーチャルフィッティングの利用率は低いものの、利用者による購入率は高いことが判明しました。

4.バーチャルフィッティング利用意向

続いて、「バーチャルフィッティングを利用したことがない」と回答した20代男女964名(男性445名、女性519名)を対象に、「今後、バーチャルフィッティングを利用してみたいと思いますか?」と聞きました。

「利用してみたい」と回答した人は男性で29.7%、女性で40.1%となりました。利用経験率は男性の割合が高かったもののバーチャルフィッティングに対して興味・関心がある割合は女性が高い結果となりました。

そこで、「利用してみたい/利用したいと思わない」理由を利用意向有無別に聞きました。

【「利用したいと思う」回答者】
・通販で買いにくい理由を解消できる(24歳男性)
・ネットでも買えるようになるから(29歳男性)
・未体験なので試してみたい(29歳男性)
・お店まで買いに行く必要が無くなるから(27歳男性)
・最新の技術を試してみたい(28歳女性)
・脱いだり、履いたりする手間がなくなる(21歳女性)
・コーディネートを考えられる(23歳女性)
・イメージがわきやすく、ミスマッチが減りそうだから(21歳女性)

【「利用したいとは思わない」回答者】
・実物で試着した方が履き心地など確実だと思うから(23歳男性)
・靴をネット経由で買いたいと思わないから(20歳男性)
・履き心地まではわからないから(29歳女性)
・使い方がよくわからない(21歳女性)
・実際に履いた時と違いがありそう(22歳女性)

「利用したいと思う」と回答した人からは、最新技術を試したいという意見や、自分が持っている服とのコーディネイトに合わせやすそうだからという意見が多く挙がりました。

一方、「利用したいとは思わない」と回答した人からは、実際に履いて靴のフィット感や気になる部分を判断したいという声や、バーチャルフィッティング自体に馴染みが薄くどのようにやるかわからないという意見が挙がりました。

5.20代男女が選ぶ好きなシューズブランド

最後に、1番好きなシューズブランドについて聞きました。

20代の男女ともに1位から3位は同じブランドが並び、第1位は「NIKE(ナイキ)」、第2位は「adidas(アディダス)」、第3位は「New Balance(ニューバランス)」となりました。

ランキング外では男女ともに、「PUMA(プーマ)」や「Dr.Martens(ドクターマーチン)」、「ASICS(アシックス)」といったブランド名が挙がりました。

また、男性の回答では「REAGAL(リーガル)」などビジネスシーンにも利用できるブランド、女性の回答では「DIANA(ダイアナ)」や「ESPERANZA(エスペランサ)」などパンプスやヒールの種類が豊富なブランドも散見されました。

以上、20代男女対象の「靴のバーチャルフィッティングに関する調査」の結果をお送りしました。

AR技術を活用したバーチャルフィッティングは、通常の商品画像に比べて商品イメージがつかみやすく、イメージの相違による返品数の削減が可能となり、販売側のコスト削減や繋がると考えられています。

さらに、靴におけるバーチャルフィッティングの精度や認知が向上していけば、既にローンチされているファッション用品のAR試着アプリと合わせてトータルコーディネートの提案などが可能になり、今後のECの活性化に一役買いそうです。

調査概要
調査期間:2019年12月3日(火)
調査対象:20代/ 男女 / 自社モニター会員/1,051サンプル


著者

小林芽久未 (Megumi Kobayashi)

平成4年生まれ。

株式会社テスティーの広報・ライターを担当。
若年層リサーチに特化したTesTeeにて、調査メディアの運営に携わり
女子高生や女子大生、10〜20代男女を対象に多様なジャンルにて調査を実施。
若年層マーケティングに助力するため、イマドキの若者の実態を発信している。

■企業情報
【株式会社テスティー】https://www.testee.co

■事業内容
・スマートフォンアンケートアプリの開発・運営
 「Powl(ポール)」https://static.powl.jp/lp/
・プログラミング不要のチャット型ツールの開発・運営。
 「Fast Sonar(ファストソナー)」https://fastsonar.com
・若年層/アプリに特化したモバイルネットリサーチ事業の運営
 「テスティーリサーチ」https://www.testee.co/research
・リサーチ結果を紹介するメディアの運営
 「TesTee Lab(テスティーラボ)」https://lab.testee.co