ライブコマースを成功に導く配信方法を紹介!

藤次 一嘉

コロナ禍で外出が難しい中、注目が集まっているライブコマース業界。今回は、SaaS型ライブコマース・ツールであるTAGsAPIを提供している株式会社Mofflyの代表取締役・藤次一嘉が、ライブコマースの最前線や成功させるための配信のコツをご紹介します。

コロナ禍を通して急成長したライブコマース市場

ライブコマースとは「ライブ配信と通じて商品を販売する販売手法」を指します。弊社は2018年からライブコマースのサービスを提供していますが、昨今のコロナ禍の影響もあり、現在視聴ユーザーおよび導入クライアント様ともに非常に増加傾向にあります。

ライブコマースのメリットは、「効率よく多くのお客様とコミュニケーションし、購買意欲を刺激することができる」という点にあります。チャット接客やオンライン接客と違い、1:1ではなく1:Nのコミュニケーションが主流なライブコマースは、多数のお客様に同時にコミュニケーションすることが可能です。また弊社のクライアント様の場合、ひとつの動画に対して数万規模の閲覧数がつくこともあり、ライブコマースを通じた購入率は平均10%と非常に高くなっています。

また、アーカイブ動画の活用が可能な点も大きなメリットです。接客中・配信中だけではなく、その後も継続的に売上を伸ばしていけるのはライブコマースならでは強みといえます。


現状、百貨店様などの小売系や、コスメ・アパレルのブランド様を中心に導入が進んでいるライブコマースですが、今後はゲームやアニメといったホビー領域も伸びていくと考えています。ライブコマースの場合、「配信自体をコンテンツとして楽しめる」という側面があるので、エンターテイメント性が高い商材は、今後導入がさらに進んでいくものと思われます。

キャストには社内のスタッフを起用するのがおすすめ

次に、実際にライブコマースを成功に導くためにはどういった配信がよいかをご紹介します。

まず、インフルエンサーなどの有名人を起用した配信は、出演者と商材の相性がよいと売上がかなり伸びる傾向にあります。しかし、毎回ゲストの方をお呼びするのはコスト的に難しいという場合もあるでしょう。おすすめなのは、ゲストの方は不定期でお呼びして、通常の配信は社内の方をキャストに起用することです。商品知識が豊富な社内の方が出演することで、ユーザーの満足度や親近感を高めることにも繋がります。

また、同じく重要なのがコメントを通じたユーザーとのコミュニケーションです。コメントを丁寧にひろうことでユーザーに喜んでいただけるだけではなく、購入意欲を高めることにも繋がります。コメントについては「安易に返信すると炎上につながるのではないか」というお声をいただくこともありますが、逆にコメントを軽視してひろわない方が、視聴者の不満を高め、炎上につながりかねません。コメントを通じたコミュニケーションには、炎上回避というメリットもあります。

また、告知方法も重要です。告知にはいくつか方法がありますが、総じて効果が出やすいのはメールマガジン、LINE公式アカウントなどを通じた告知です。その他、TwitterなどのSNSの告知ももちろん重要となってきます。

さらに、ライブコマースを行う上では、配信内容だけでなく配信の頻度も重要となってきます。それぞれの企業の状況にもよりますが、月2〜4回がスタンダードな配信の頻度です。ただ、ライブコマースとはあくまで「お客様とのコミュニケーションツール」ですので、どのようなコミュニケーションを実現されたいかをまず決定し、そこから逆算して出演者や配信内容を選定されるのが成功の秘訣といえるでしょう。

配信後は、アーカイブの活用も重要となってきます。アーカイブからの売上を重視するのであれば、ある程度の完成度が求められます。配信の際に「生配信でない状態で見ていても楽しいか」という視点を持つ必要が出てくるでしょう。

アフターコロナでもライブコマースは成長していく

アフターコロナでもライブコマースは成長していく

ライブコマースは新しい顧客接点としてのポジションが確立してきている手法です。アフターコロナでも、ライブコマースの利用率は上昇していくと考えられます。また、ライブコマースは売上だけでなく、自社のECサイトの魅力をアップすることにも繋がります。ご興味を持たれた方は、ぜひお気軽に以下までお問い合わせください。

TAGsAPI
https://tagsapi.com/


著者

藤次 一嘉

2014年、東京大学大学院修了後、Googleに入社。営業・マーケティングに携わった後、2017年、Mofflyを創業。その後、クラウド型ライブコマース・サービス「TAGsAPI」を立ち上げる。