【2024年最新版】AmazonFBA手数料とプログラム改定のまとめ!【第1回】
こんにちは!
国内初のAmazon専門コンサルサービスを展開しているアグザルファです!
2023年12月26日にAmazonセラーセントラルの新着情報に上がりましたが、2024年もFBAに関連する手数料やプログラムの変更予定がございます。
一部既に改訂された内容もありますが、2024年4月以降順次改定されていく項目もございます。
Amazon出品者の皆様の中には、
・忙しくて確認出来ていなかった!
・知ってはいたけどきちんと把握していなかった!
などの状況の方もおられるかと思います。
本コラム(全2回)では、2024年最新版としてAmazonFBA手数料とプログラム改定をまとめて解説いたします。
手数料が上がるものも多くございますので、無駄な手数料が発生しないか、FBA倉庫への納品の頻度を変更する必要がありそうかなど、この機会に見直しができるよう、現在予定されている改定内容を把握していきましょう。
改定の背景
FBAの手数料や関連プログラムを改定する背景は、新着情報にも記載の通り「購入者や出品者に価値あるサービスを提供し続けるため」とあります。
参照:Amazonセラーセントラル 2023年12月26日新着情報【重要】 2024年FBA手数料等改定のお知らせ
価値あるサービスを提供し続けるためには、人材、テクノロジー、配送、インフラなど様々な投資とイノベーションにおいても続ける必要があること、さらには「2024問題」における配送コストの増加という背景にも触れていました。
こうした状況から、一部手数料の値上げや仕組みの見直しの改定に至っているとのことです。
出品者側だけが値上げにさらされているわけではなく、購入者側も「送料無料の購入金額基準を1500円値上げ」になるなど、直接的な値上げではないものの背景に関連した改定が含まれています。
昨今のAmazonの最新動向や日本の物流問題を考えると、サービス品質を維持向上させるためには上記のような値上げや改定は改定で必要な処置であると推測できるでしょう。とはいえ、出品者の皆様にとって手数料の値上げは減益に影響を及ぼしかねません。
次項より今回改定される項目を順に解説していきますので、ご自身で対象となる項目は特にチェックいただき、今後の収支計画などにお役立てください!
なお、今回改定される項目は以下の通りです。
[2024年3月1日~] FBA新商品特典プログラムの改定
[2024年4月1日~] FBA配送代行手数料の改定 / FBA小型軽量商品プログラムの廃止
[2024年4月15日~] FBA長期在庫追加手数料の改定
[2024年5月1日] 低在庫レベル手数料
[2024年3月1日~] FBA新商品特典プログラムの改定
FBA新商品特典プログラムとは、大口出品者用アカウントを持つ出品者が利用できるプログラムのひとつです。
「これまでAmazonフルフィルメントセンターで受領されたことがないASIN」が対象となり、FBA出荷の商品として初めて販売する際に受けられる手数料等の優遇が受けられるプログラムになります。
2024年3月1日以降に当プログラムがこれまでよりも拡大されますので、「知らなかった!」という場合にはぜひご利用ください。
新規出品者の場合、購入可能なASINを初めて出品してから90日以内に最初の納品プランを作成すると、プログラムに自動的に登録されます。
※既存出品者の場合はプログラムの参加登録が必須です。参加する際は「FBA新商品特典プログラム」のURLより登録を行ってください
▼プログラムの内容は下記のURLより詳細をご確認ください
それでは今回の改定ポイントを4点解説いたします。
1)リベート要件の拡大自動化
はじめてFBAで出品する対象ブランドの「親商品」の販売に対して、引き続き売上の平均5%のリベート(還元)があります。
これまでの対象はブランド登録済みの親ASINのみでしたが、今回の改定により2024年3月1日からはブランド登録していないブランドも対象となります。
- 親商品あたり最大50点、最大120日間適用
対象のブランドおよびノーブランドの「小型」および「標準サイズ」の商品に対するリベート
- 親商品あたり最大100点、最大120日間適用
※注意点※
1.出品者出荷のノーブランドの子商品(過去4週間の平均)をFBA出荷に切り替えても、週あたりの販売数が5点以下の場合はリベートの対象外となります。
2.2024年7月31日以降、1年間使用されなかったリベートは期限切れになります。
・FBA新商品特典プログラムダッシュボードを活用して、対象ASINに対してどれだけリベートがされているか定期的に確認していきましょう。
・上記のダッシュボードでは、リベートだけでなく、プログラム特典利用状況や割引額などを見ることができます。
2)特典の対象商品数の拡大・期間延長
リベートおよび在庫保管手数料・返送/所有権の放棄手数料が無料になる特典が下記のように拡大されます。
<変更内容>
・特典の対象:最大30点 → 最大50点(親ASINごと)
・特典の適用期間:最大90日間 → 最大120日間(親ASINあたり)
3)対象の在庫パフォーマンス指標スコアの引き下げ
特典プログラム利用に必要な在庫パフォーマンス指標(IPI)が、400以上→300以上に変更されます。
在庫パフォーマンス指標のスコアがまだ割り当てられていない場合でも、プログラムに登録することで特典を受けることができます。
※注意点※
評価日*に在庫パフォーマンス指標のスコアが300を下回っていると、FBA新商品特典プログラムへの参加資格は失われます。
その後、300を上回ると再度参加資格を得ることができ、参加資格は次回の評価日まで維持されます。
*在庫パフォーマンス指標の評価はこれまで4月1日に実施されていましたが、2024年9月1日以降、9月1日/3月1日の半年毎の実施に変更されます。Amazonプライム会員は、注文価格に関わらず全商品無料で配送されます。
[2024年4月1日~] FBA配送代行手数料の改定 / FBA小型軽量商品プログラムの廃止
FBA配送代行手数料の改定
今回の改定では、一部サイズ区分の細分化や商品価格が1,000円以下の商品を対象にFBA配送代行手数料は自動的に割引が適用される内容が特徴です。
2024年4月1日の出荷分より有効になります。
FBA配送代行手数料は、FBA倉庫から商品が出荷される際に算出されるため、2024年4月1日より前に注文された商品であっても、2024年4月1日以降に出荷される場合には新しいFBA配送代行手数料が適用となります。
■改定内容
【改定1】サイズ区分の一部変更
従来:標準サイズ区分2a(40cm区分)
↓
今後:3つのサイズ区分に分割(標準 2 3 4)
・標準 – 20 cmサイズ(20 cm以下): 商品1点あたり413円
・標準 – 30 cmサイズ(30 cm以下): 商品1点あたり434円
・標準 – 40 cmサイズ(40 cm以下): 商品1点あたり455円
【改定2】価格が1,000円以下の商品に対する配送代行手数料の導入
・以下の表をご参考ください
■FBA配送代行手数料 削減のコツ
40㎝区分が3つのサイズに分割されますが、その中の一つ「標準40㎝以下・2kg以下」の商品は注意が必要です。というのも、配送代行手数料がこれまで「434円」だったものが改定後「455円」と値上がりしているからです。
こちらのサイズ区分に該当する商品がある場合は、” 梱包サイズの見直し ” をおすすめいたします。
梱包サイズを見直した後は、手数料を少しでも下げるために「再計測リクエスト」の実施もセットで行いましょう。
※あくまでも再測定となりますため、測定される商品の梱包サイズによっては区分が変わらない場合もございます。
▼再計測リクエスト手順
①セラーセントラルにある検索バーに「再計測」と入力し、ポップアップされる「FBA商品を再計測して手数料を確認する」をクリック
②該当のASINまたはFNSKUを入力し、「FBA手数料の再計測と返金」をクリック
③該当する理由を選択し、自社で計測したサイズを入力
■FBA小型軽量商品プログラムの廃止
「メール便サイズ(35.0cm x 30.0cm x 3.3 cm)以下」の商品で1,000円以下で販売していた商品は、FBAの各種手数料が優遇される「FBA小型軽量商品プログラム」がありましたが、2024年3月31日をもって廃止されました。
その代わりに、2024年4月1日以降、価格が1,000円以下のすべての商品に対して ” FBA手数料の引き下げ ” が実施されます。
以下、ヘルプページの案内となります。
この変更に伴い、2024年3月31日より日本のFBA小型軽量商品プログラムを終了します。それまでは、FBA小型軽量商品プログラムに登録されている商品には、引き続きFBA小型軽量商品の手数料が適用されます。このプログラムへの新規商品の登録は、2月15日をもって終了します。
低価格商品の新しいFBA手数料は、現在のFBA手数料よりも商品1点あたり66円安くなります。価格が1,000円を超える商品には、通常のFBA手数料が自動的に適用されます。
引用:ヘルプページ(2024年FBA小型軽量商品プログラムの廃止)
サイズ区分ごとの、1,000円以下の商品の手数料については、前項で解説した「FBA配送代行手数料」に掲載している表をご覧ください。
1,000円以下の商品に関して、FBA代行手数料が一律66円引き下げされますので、引き下げされた手数料分、販売価格の値下げやポイント付与で販促していただくことで、更なる実績に繋げてみてはいかがでしょうか?
改定内容に関する詳細な内容は、以下のヘルプページをご参照くださいませ。
参照:セラーセントラル ヘルプページ(2024年FBA配送代行手数料の改定)
※セラーセントラルにログインした状態の場合は、上記URLを確認することができます。
まとめ
次回【第2回】では、FBA長期在庫追加手数料の改定や、低在庫レベル手数料について解説いたしますので、下記を併せてご覧ください。
【2024年最新版】AmazonFBA手数料とプログラム改定のまとめ!【第2回】
⇒https://ecnomikata.com/column/43499/
以上となります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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■クライアント対談インタビュー記事 ( ECのミカタ )
https://ecnomikata.com/original_news/27993/
■「ECのミカタ通信 vol.20」誌面/WEB掲載
– 今までのAmazon、これからのAmazon –
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