【2024年最新版】AmazonFBA手数料とプログラム改定のまとめ!【第2回】
こんにちは!
国内初のAmazon専門コンサルサービスを展開しているアグザルファです!
今回は、【第2回】として、FBA長期在庫追加手数料の改定や、低在庫レベル手数料について解説いたしますので、前回の記事は下記を併せてご覧ください。
【最新動向】Amazon送料無料の購入金額基準を「1500円」値上げへ|出品者への影響と今後重要度が増す施策とは?【第1回】
⇒https://ecnomikata.com/column/43431/
[2024年4月15日~] FBA長期在庫追加手数料の改定
2024年4月15日から、FBA長期在庫追加手数料が改定されます。
今回の改定は、全体的な手数料の値上げと保管期間の細分化が特徴です。
値上げ幅も非常に大きいため、出品者側はこれまで以上に在庫保管期間の管理を注視する必要があります。
以下、ヘルプページの案内となります。
長期在庫の評価日(2024年4月15日)に基づき、2024年4月22日から改定後の手数料が請求されます。
引用:ヘルプページ(2024年FBA長期在庫追加手数料の改定)
これまで271日~365日の保管期間に対して、一律で6.096円の長期保管手数料が発生していましたが、更に細分化され、手数料が増額されています。
従来:271日~365日 一律 6.096円
↓
今後:以下へ値上げと期間の細分化
・271日~300日:16.662円
・301日~330日:17.475円
・331日~365日:18.085円
・366日以上 :27.431円
■FBA長期在庫追加手数料のコツ
フルフィルメントレポートの「FBA在庫管理」を利用して、保管期間を小まめに確認するようにしましょう。
271日を超えている在庫がある場合は、破棄または一度返送手続きを行ってから再度納品をすることで、手数料を回避することが可能です。
また、販売数が少ない商品は納品数を減らし、様子を見ながら少量づつの納品を推奨します。
[2024年5月1日] 低在庫レベル手数料
2024年5月1日から、低在庫レベル手数料が改定されます。
以下、ヘルプページの案内となります。
販売数に対して十分な在庫量を維持することで、Amazonの物流拠点間で商品を適切に分配し、配送スピードや配送コストを適正に保ちます。
低在庫レベル手数料は、過去の需要に対する商品の在庫レベルを示す過去在庫日数が14日未満である場合にのみ、小型・標準サイズの商品に適用されます。
過去在庫日数には、長期(直近90日間)の過去在庫日数と短期(直近30日間)の過去在庫日数があり、両方とも14日未満の場合のみ請求されます。
たとえば、短期の過去在庫日数が14日を超えており、長期の過去在庫日数が14日未満の場合、低在庫レベル手数料は適用されません。
上記の説明では少しわかりにくいのでかみ砕いて説明すると、「FBAの在庫量が14日未満に売り切れてしまう数量しかない場合に『低在庫レベル手数料』という追加手数料を請求します」という内容になります。
この低在庫レベルは、過去30日間と過去90日間の「1日に販売可能な手持ちの在庫数の平均」と「1日に出荷される商品数の平均」の比率から計算されますので、過剰な在庫数を納品するなどせず、適切な在庫数をコントロールすることで、手数料を抑えることができるでしょう。
仮に、「セールで売れすぎてしまったから在庫が少なくなってしまった⋯」という場合でも、過去の在庫量が販売量に対して14日以内に売り切れた水準でなければ、手数料は請求されないので心配はいりません。
低在庫レベル手数料の対象になっているかの確認方法は後ほど解説いたします。
▼手数料一覧(引用)
低在庫レベル手数料が請求されないケース
低在庫レベルはあくまでも「在庫がある小型・標準サイズの商品」が対象となりますので、下記に該当する場合は請求されません。
▼低在庫レベル手数料の対象外商品
・大型・特大サイズの商品
・在庫切れ
・新規大口出品者(最初の在庫受領日から365日間)
・FBAを新規に利用する親ASIN(最初の在庫受領日から180日間)※FBA新商品特典プログラムに登録する必要あり
低在庫レベル手数料の対象の確認方法
低在庫レベルの対象商品は「FBA在庫」の管理画面で確認ができます。
「過去の在庫日数(親ASIN)」が14日未満になっている商品がないか確認しましょう。
「過去の在庫日数(親ASIN)」が14日未満になっている場合は低在庫レベル手数料の対象となっておりますので、在庫量の改善を行いましょう。
▼「FBA在庫」の管理画面での確認方法
1.セラーセントラルトップより左上の三本線よりメニューを開き。「在庫」>「FBA在庫」を開きます
2.FBA在庫画面より「過去の在庫日数(親ASIN)」の日数を確認します
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回、FBAに関する手数料が多くの項目において改定が入りました。
削減できそうな内容があれば、ぜひ見直しを図り改善をしてまいりましょう。
今回の記事をまとめますと以下の様になります。
・売り上げに対するリベート
対象のブランドおよびノーブランドの大型および特大型の商品に対するリベートは、親商品あたり最大50点、最大120日間適用
小型および標準サイズの商品に対するリベートは、親商品あたり最大100点、最大120日間適用
・対象となる大型および特大型の商品の点数とタイミング
在庫保管手数料・返送/所有権の放棄手数料が無料になる特典の対象が、これまで最大30点のところ、最大50点(親ASINごと)に拡大
在庫保管手数料が無料になる特典の適用期間が、これまで最大90日間のところ、最大120日間(親ASINあたり)に延長
・在庫パフォーマンス指標スコアの引き下げ
プログラムの利用資格として、プログラムの利用資格に在庫パフォーマンス指標(IPI)は、400以上のスコアが必要でしたが、300以上に引き下げます。
・Amazon Vine登録手数料の割引
Amazon Vine登録手数料について、25%の割引
※親ASINあたり3~10点の商品がAmazon Vineに登録されている場合に適用
▼FBA配送代行手数料(2024年4月1日~)
標準サイズ区分を現行の40 cm区分から次の3つのサイズ区分に分割
標準 – 20 cmサイズ(20 cm以下): 商品1点あたり413円
標準 – 30 cmサイズ(30 cm以下): 商品1点あたり434円
標準 – 40 cmサイズ(40 cm以下): 商品1点あたり455円
価格が1,000円以下のすべてのサイズの商品について、FBA配送代行手数料に割引が適用されます。
▼小型軽量商品プログラムの廃止(2024年4月1日~)
FBA小型軽量商品プログラムを終了し、代わりにすべての低価格商品について、価格が1,000円以下のすべての商品に対して、FBA手数料の引き下げ
▼FBA長期在庫追加手数料(2024年4月15日~)
保管期間が271~365日の在庫と365日を超える在庫に対する長期在庫追加手数料を増額
保管期間が271~300日:16.662円(10cm × 10cm × 10cmあたり)
保管期間が331~365日:18.085円(10cm × 10cm × 10cmあたり)
保管期間が366日以上 :27.431円(10cm × 10cm × 10cmあたり)
保管期間が366日以上のメディア商品:商品1点あたり10円
※在庫評価日は毎月15日
▼低在庫レベル手数料(2024年5月1日~)
購入者の需要に対して常に在庫が少ない小型および標準サイズの商品に対して、FBA手数料に加えて請求される商品あたりの手数料
・小型 25 x 18 x 2cm以下 / 250g以下
過去在庫日数0日以上~7日未満:9円
過去在庫日数7日以上~14日未満:5円
・標準サイズ
35 x 30 x 3.3cm以下 / 1kg以下
過去在庫日数0日以上~7日未満:9円
過去在庫日数7日以上~14日未満:5円
20~80cm以下 / 1kg~5kg以下
過去在庫日数0日以上~7日未満:22円
過去在庫日数7日以上~14日未満:7円
100cm以下 / 9kg以下
過去在庫日数0日以上~7日未満:30円
過去在庫日数7日以上~14日未満:8円
▼FBA在庫保管手数料(2024年6月1日~)
在庫保管手数料に対する追加料金として在庫保管追加手数料が導入。
在庫保管追加手数料は、大口出品者で、在庫保管スペースの使用比率が26週超である場合のみ適用。
服&ファッション小物、シューズ&バッグの全サイズの商品と、それ以外のカテゴリの小型・標準サイズの商品に適用されます。服&ファッション小物、シューズ&バッグ以外の大型サイズの商品には適用外。
以上となります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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