【Amazonによる出品事業者支援】低価格商品の販売手数料引き下げが開始!施策の選択肢が増えるチャンスに!?

アグザルファ株式会社

こんにちは!
国内初のAmazon専門コンサルサービスを展開しているアグザルファです!

今回のテーマは「販売手数料」です。
その中でも2024年6月1日より適用が開始された、「低価格商品に対する販売手数料」に特化した解説と、手数料削減によって増える選択肢の活用法についてご紹介させていただきます。

「低価格商品は手数料の比重が大きく利益が出せない」、「コスト削減のため自社出荷で対応しているが本当はFBAに預けたい」等々…、悩まれているAmazon出品者の方もおられるかと思いますが、今回の手数料改定により選択肢が広がる可能性がございますので、ぜひご参考ください。

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販売時に発生する各種手数料について

改めて記載させていただきますが、今回取り上げる手数料の種類は「販売手数料」です。Amazonでは出品者に対して、販売した商品ごとに販売手数料が課せられておりますが、FBA出荷の際に課される「配送代行手数料」とは異なりますのでお間違いなきようご確認ください。

今年もFBA手数料の改訂やプログラムの廃止、新設が行われております。また、複数の手数料が絡む計算なども複雑になってきておりますので、それぞれの手数料を正しく理解しておきましょう。

FBA手数料の改訂や手数料算出に便利な料金シミュレーターの詳細内容については、以下の記事で詳しく解説しているのでご参照ください。

【2024年最新版】AmazonFBA手数料とプログラム改定のまとめ!【第1回】 【2024年最新版】AmazonFBA手数料とプログラム改定のまとめ!【第2回】

低価格商品に対する販売手数料の引き下げ(2024年6月1日〜)

2024年6月1日より、商品1点あたり750円以下の全ての商品(※1)について、販売手数料が一律5%(最低販売手数料30円)に引き下げられました。
※1 本、ミュージック、DVD、ビデオ、PCソフト、TVゲーム、Amazonデバイス用アクセサリを除く

それ以前はカテゴリー毎に8%〜15%(一部を除く)の販売手数料が課せられておりましたので、コスト負担の軽減率としては決して小さくありません。なお、最低販売手数料として「30円」という条件がありますので、実質的には販売価格600円以下であれば一律30円が販売手数料となる計算です。

参考:セラーセントラル新着情報『低価格商品に対する販売手数料の引き下げ(2024年6月1日発効)』

販売手数料の具体例

今回は「食品&飲料カテゴリー」を例に販売手数料の算出を解説させていただきます。

なお、2024年7月時点における食品&飲料カテゴリーの販売手数料は以下の条件となっています。

・ 商品1点あたりの売上の合計が750円以下の場合は商品代金の5%
・ 商品1点あたりの売上の合計が750円を超え、1500円以下の場合は商品代金の8%
・ 商品1点あたりの売上の合計が1500円を超える場合は商品代金の10%
※ 最低販売手数料:30円

参照:Amazon出品サービスの手数料

販売価格別の販売手数料

では上記の販売手数料率をもとに、具体的な販売金額毎の例を確認していきましょう。

■販売価格500円の場合
500円×5%=25円
⇒最低販売手数料が課せられるため販売手数料は「30円」

■販売価格600円の場合
600円×5%=30円
⇒販売手数料は「30円」

■販売価格750円の場合
750円×5%=37.5円
⇒四捨五入により販売手数料は「38円」
※料金シミュレーターより算出

■販売価格1500円の場合
1500円×8%=120円
⇒販売手数料は「120円」

■販売価格1600円の場合
1600円×10%=160円
⇒販売手数料は「160円」
今回は食品&飲料カテゴリーを例に挙げておりますが、カテゴリーによっては上記のように金額帯によって販売手数料率が異なります。
そのため販売手数料を加味した販売価格を検討する際には、各カテゴリーの条件をしっかりと確認しつつ、きちんと利益計算も行うようにしましょう。

低価格商品の場合は「FBA配送代行手数料」もお得!

販売手数料と混同しないようにご案内した「FBA配送代行手数料」について、実はこちらも販売価格1000円以下だと手数料が低くなるよう設定されています。冒頭にご紹介した別記事でも詳細について解説しておりますが、両方の減額が適用された場合はかなり手数料を抑えることが可能です。

以下は一部のサイズ区分に該当する際のFBA出荷を例に手数料を記載しましたので、もし現在、自社出荷でご対応されている場合は現在のコストとぜひ比較をしてみてください。

■サイズ区分「小型」に該当する場合
・FBA配送代行手数料
価格が1000円以下の商品に対する配送代行手数料(商品あたり)
⇒FBA配送代行手数料は「222円」

■サイズ区分「標準1」に該当する場合
・FBA配送代行手数料
価格が1000円以下の商品に対する配送代行手数料(商品あたり)
⇒FBA配送代行手数料は「252円」

参照:2024年FBA配送代行手数料の改定(Amazon.co.jp)

手数料削減によって増える3つの選択肢

今回の販売手数料引き下げによって、出品者の利益がそれ以前よりも確保されるようになりました。純粋に収益として受け取る選択肢ももちろんありますが、これまで低単価商品は利益率の低さから積極的な販促施策が選択しづらかったケースが多いので、手数料削減分を有効的に活用できるお勧めの選択肢(対策)を最後に3つ解説させていただきます!

1. FBAの活用
カテゴリーや商材にもよりますが、やはりまずはFBAの活用をお勧めいたします!
FBA出荷になることで「発送関連業務の代行、プライムマークの付与、特定セールの参加条件クリア、vineなどブランド特典の利用」といった、多くのメリットが得られます。

以前は価格が低すぎると利益が確保しづらかったため、セット組などをして単価を上げるといった対策もよく取られてきましたが、配送代行手数料の2024年改訂とも合わせることで低単価商品でも利益の確保が可能であれば、ぜひ積極的なご利用も検討してみてはいかがでしょうか。

2. ポイント付与
販売促進のためにポイント付与を行うことは定番施策のひとつです。
検索結果や商品詳細ページ上にポイントの表記がされる他、近年はAmazonがポイント関連の販促活動を強化してきているため、各種イベントにおいてポイント付与を推奨する傾向があります。

例えば、定期的に実施されている「週末ダブルポイント祭り」では参加資格を満たした出品者が販売している「ポイント1%以上の商品」を対象に、検索結果と商品詳細ページで「ダブルポイント」バッジが表示されます。参加することで露出が高まり、ポイントの付与率次第ではさらにお得感を演出でき、購入の後押しになる効果も期待できます。

その他にも、プライムデーやブラックフライデーなどのビッグセールでは、特選タイムセールに参加する場合は事前のポイント付与が参加条件とされているケースも増えておりますので、その原資として充てるのも良いでしょう。

3. 販売価格の引き下げ
販売価格の引き下げは単純な施策ではありますが、効果は絶大です。
なかなか購入に繋がらない商品でお悩みの場合には、手数料が削減できるこの機会に販売価格の引き下げや一時的に自社セールの開催を実施検証をしてみることも、有効的に活用できる選択肢のひとつになります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回の記事をまとめますと以下の通りになります。
・ 商品1点あたり750円以下の商品(一部を除く)は、販売手数料が一律5%(最低販売手数料30円)に引き下げられた。
・ 商品サイズの条件がクリアできればFBA配送代行手数料も抑えられる。
・ 利益還元に留まらず、販促活動のために活用することもお勧め。

販売手数料によって選択肢が限られていた方も多いかと思いますが、正しく把握することによってこれまでにない販促活動の幅が広がる可能性がございます。

以上となります。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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著者

アグザルファ株式会社

【Amazonコンサルティングのパイオニア企業】
アグザルファは、2011年より国内初となるAmazonコンサルティングを開始いたしました。Amazonコンサルティングのパイオニア企業として長年にわたり多くのクライアントの売上拡大を実現してきた確かな実績や知見があります。

【元Amazon社員が設立、Amazon内の受賞実績も多数】
代表は元Amazon社員でAmazon在籍時には入社してから退社に至るまで5期連続のトップセールスを獲得。ベンダーや海外販売のサポートを含め、中小企業から大手企業まで多くのクライアントのサポート実績を持ち、「Amazonランキング大賞」や「Amazonマケプレアワード」、「Amazon.co.jp販売事業者アワード2022」、「Amazon.co.jp販売事業者アワード2023」など数々の賞を受賞しています。

【アグザルファ独自の戦略 "Amazonに最適な施策"】
アグザルファの「Amazon専門コンサルティング」は目先の一時的な売上を追い求めるたけではなく、長期視点で安定した売上最大化を図る戦略を重視し、各カテゴリや商材ごとに"Amazonに最適な施策" を実施しています。弊社独自のAmazonシステム調査やAmazon社との連携を活かした早期の情報反映を含め、多くのクライアントから高い信頼を獲得しています。


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