【新着情報】Amazonの代金引換が廃止に!出品者への影響は?廃止の経緯とメリット・デメリットを解説!

アグザルファ株式会社

こんにちは!
国内初のAmazon専門コンサルサービスを展開しているアグザルファです!

Amazonは国内最大手のECサイトとして君臨しておりますが、利用者の多さに合わせて決済方法も追加され充実化してきています。
しかしながら2024年6月6日より、長らく利用可能であった「代金引換(代引き)」での決済が廃止となるニュースが飛び込んでまいりました!

Amazon出品者様にとって、決済方法の「追加」は購入者の利便性を高める上で歓迎したいところですが、決済方法の「廃止」となると下記のような心配や疑問を抱える方もいらっしゃるのではないでしょうか。

売上に悪影響が出てくることが心配⋯
代金引換でお買い求めいただくお客様が多いので廃止は困る⋯
どうして代金引換が廃止となってしまったのか?
代金引換に代わる代替決済手段はないのか?

本コラムでは、Amazonで代金引換が廃止となった経緯と、今後のAmazonのユーザー体験や出品者の売上にどう影響するかについて解説いたします。

●前回の記事はコチラ

●「代引き決済の廃止」についてお悩みでしたら、 お気軽にAmazon専門コンサルのアグザルファまでご相談ください!お問い合わせはコチラ

代金引換の廃止について

「代金引換」とは、配達員が届けてくれる商品と引換に、その場で商品代金を現金で支払う決済方法です。Web上にクレジットカード情報を残さない決済手段となるため、クレジットカードを持っていない方やクレジットカードの情報登録が怖いと思う方に利用されることが多い決済手段となります。
しかしながら前述したとおり、2024年6月6日よりAmazonでのご注文支払いに代金引換が選択できなくなりました。

参考:セラーセントラル新着情報『[重要] 代金引換に関するお知らせ』

そのため、現在は購入者様が商品をカートに入れても「代金引換」は、下記画像のとおり表示は残っていますがグレーアウトしており、選択ができない状態となっています。

代金引換が廃止に至った経緯について
Amazonは今回の代金引換の廃止について、先の新着情報で記載があったように「販売事業者様や購入者様の体験を向上するための一環」として廃止を決定したと発表しております。

廃止に至った理由は触れられていませんが、弊社の見解としては「代金引換」におけるトラブルが関連していたのではないかと考えています。
近年、ニュースでも度々取り上げられる「Amazonを利用した送り付け詐欺」が記憶に新しいのではないでしょうか。

弊社代表の比良は「Amazon送り付け詐欺」について、Amazonに詳しい専門家の立場としてAbemaTVの番組「AbemaPrime」に出演したこともあり、世間を騒がせる事態であったことがうかがえます。

参照

実は、消費者側のトラブルであった「Amazon送り付け詐欺」以外にも、出品者側のトラブルも発生していました。
下記はそれぞれのトラブルの一例をあげております。

消費者側のトラブル【送り付け詐欺】
注文していない商品が送り付けられたものの、多くの方がECサイトを利用してショッピングしているため、勘違いして代金を支払ってしまい、代金をだまし取られてしまう詐欺の方法です。
Amazonのサイト上でも、第三者がポイントを狙って送り付け詐欺を行っている事例があったようです。

出品者側のトラブル【代引き詐欺注文(代引きいたずら注文)】
代引決済で注文が入り、商品を発送したものの、後日キャンセルや受取拒否をされてしまう詐欺の方法です。
出品者としては発送にかかる諸費用が掛かるほか、いたずら注文により「在庫切れ」が発生し、販売機会の損失にもつながっている事例もございました。
セラーフォーラムでも相談される事例が相次いでおり、多くの出品者様で被害が発生していた悪質なケースです。

このように「代金引換」の仕組みを悪用し、他の決済方法よりもトラブルになるケースが多くあったことから、Amazonとしても多くの対応が余儀なくされたと考えられます。
さらには、2024年問題として近年問題視されている各配達業者の人材不足や業務量の増加を軽減させる上でも、今回の代金引換を廃止した一つの要因といえるのではないでしょうか。

代金引換決済廃止によるメリット・デメリット

続いて、代金引換の廃止に伴うメリット・デメリットを下記に記載していきます。
総合的に見ると代金引換が廃止されたとしても代替の決済方法がありますので、売上低減のデメリットよりも様々なリスクを回避できるメリットの方が大きいのではないかと思います。

具体的にAmazon出品者の視点でメリット・デメリットを見ていきましょう。

【メリット】いたずら注文や、受取辞退リスクの軽減
代金引換という決済手段が商品と引換に代金をお支払いいただくという特徴があるため、「代金が支払われない」「受け取り拒否された」場合の下記の懸念が軽減されることとなりました。

 受取拒否による往復送料の損失
 商品が返送されてきたとしても食品等では衛生的に再販ができず廃棄となるリスク
 必要に応じたキャンセル対応等の手続き
 FBA手数料が返金されないケースがある(FBA出荷の場合)

【デメリット】決済手段が減ることで、購入機会を失う可能性
例えば、代替え決済手段としてクレジットカード決済を選択するにしても、情報入力が必要になりますので、下記の購入が減ってしまう懸念がございます。(※ 次項で「現在利用できる決済方法」について解説しています)

 クレジットカード情報をWeb上で登録するのに不安のある方
 クレジットカードが作成できない方
 カード情報の入力を面倒であると考えている方

現在利用できる決済方法について

この30年ほどで、インターネット通販で利用できる、便利で安心安全な決済手段も増えてきており、Amazonでも多種多様な決済をご利用いただけます。

それでは、現在のAmazonでご利用いただける決済手段には、一体どのようなものがあるのでしょうか。
現在ご利用いただける決済方法は以下となります。

 クレジットカード・デビットカード・プリペイドカード(Visa・Mastercard・JCB・AMEX・銀聯カード・Diner’s Club)
 コンビニ払い(セブンイレブン・ファミリーマート・ローソン・ミニストップ・デイリーヤマザキ・セイコーマート)
 電子マネー(楽天Edy・Suica・JCB PREMO・支払秘書)
 Amazonギフト券
 あと払いPaidy
 銀行ATM
 ネットバンキング(住信SBIネット銀行・auじぶん銀行)
 キャリア決済(d払い・auかんたん決済・ソフトバンクまとめて支払い)
 PayPay
 Amazon Pay
(2024年7月2日現在)

参照:>Amazonヘルプページ:購入者の支払い方法

決済手数料は発生するものの、情報入力を必要としないコンビニ払いや、クレジットカードをお持ちでないお客様に対しても多種多様な決済方法が用意されており、代金引換でなければお買い求めいただけないというケースは、ここ最近ではあまりございません。

また、事情によりクレジットカードをお持ちになれないお客様でも、デビットカードをお持ちであればカード決済は可能ですし、商品到着を確認してから決済をしたいとお考えの購入者様に対しても、「あと払い(ペイディ)」が決済手段の選択肢になるのではないでしょうか。

各種決済手段の利用割合や、Amazonの決済手段は多種多様な決済方法が用意されていることからして、代金引換が廃止になったとしても総じて売上への影響は発生しにくいと考えられます。

出品者が今後取れる対応「コンビニ払い」について

「現金にて決済したい」「サイトにクレジットカード情報を登録したくない」などの理由で代引決済を利用する方に対しては「コンビニ決済」という代替決済手段がございます。
コンビニ払いの決済手段は出品者様で「有効」「無効」の選択ができるようになっております。
(原則としてFBA出荷の商品については全ての決済手段が使用できるようになっておりますので、自社出荷のみの支払い方法の設定とお考え下さい。)

コンビニ払いの設定は2通りございますので、それぞれ設定方法を解説いたします。

・全ての商品が対象になるアカウントのデフォルト設定
・商品毎の設定の確認・変更方法


下記の方法で設定の確認・変更ができます。

方法1:アカウントのデフォルト設定
1.セラーセントラル右上の設定から「出品者用アカウント情報」を選択。
2.「支払い情報」の「支払い方法の設定(コンビニ払い/代金引換)」を選択。
3.コンビニ決済の欄を「有効」もしくは「無効」にしていただき、「送信」することで設定が完了です。

方法2:商品毎の設定の確認・変更方法
①在庫管理画面から確認・変更する
1.セラーセントラルのメニュー画面から「在庫」>「全在庫の管理」を選択します。
2.確認・変更したい商品の「詳細の編集」をクリックします。
3.「出品情報」のタブに「除外する支払い方法の指定」という項目があります。
この項目が空欄であれば、「コンビニ払いが有効」、「コンビニ決済不可」と入力があれば、「コンビニ決済が無効」となっていることがわかります。
変更したい場合は、空欄(無効)か「コンビニ決済不可」を入力(有効)に変更して送信してください。
※FBA出荷商品でも項目は表示されますが、設定しても効果がないことをテクニカルサポートに確認しております。

➁一括アップロード(在庫ファイル)を利用して変更する
1.セラーセントラルのメニュー画面から「カタログ」「アップロードによる一括商品登録」を選択します。
2.「スプレッドシートをダウンロード」>「その他のテンプレートを入手」>「カテゴリー別在庫ファイル」の右側の「詳細はこちら」をクリックします。
3.「在庫ファイルテンプレート、商品登録規約、ブラウズツリーガイド」というヘルプページに遷移しますので、下へスクロールして「カテゴリー別在庫ファイルテンプレート」の中から、関連するテンプレートをダウンロードします。
4.ダウンロードしたテンプレートの下記項目を入力する
・商品タイプ
・出品者SKU – 変更したい
・アップロード・削除 – 「PartialUpdate」を選択します
・使用しない支払い方法 – コンビニ払いを有効にする場合は「exclude_none」、無効にする場合は「exclude cvs」を選択します。
5.作成した在庫ファイルをアップロードします。
2の「商品・在庫ファイルをアップロード」画面の「スプレッドシートをアップロ―ド」に作成したファイルをドラッグ&ドロップして、「商品を送信」ボタンをクリックすれば送信完了となります。
6.在庫ファイルのアップロオード後に「スプレッドシートのアップロードステータス」画面に自動で遷移しますので、ステータスが「完了」になったことを確認して完了となります。
※エラーが発生した場合には内容を確認し、エラーを解消します。

まとめ

どうしても代金引換でなければならないお客様に対して、適切に代替決済手段をご案内できるよう、これを機にAmazonで利用できる決済方法とその概要については、今一度把握しておきたいですね。

いかがでしたでしょうか。
インターネット通販の成長と共に歩んできた「代金引換」という決済手段ですが、時代の流れにより今後も色々なシーンで廃止を目にするかと思います。
Amazonでは時代に合わせて最新の決済手段などもご利用できるように常に進化しておりますので、我々も置いて行かれないよう、常に情報をアップデートしてまいりましょう!

以上となります。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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■「ECのミカタ通信 vol.20」誌面/WEB掲載
– 今までのAmazon、これからのAmazon –
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著者

アグザルファ株式会社

【Amazonコンサルティングのパイオニア企業】
アグザルファは、2011年より国内初となるAmazonコンサルティングを開始いたしました。Amazonコンサルティングのパイオニア企業として長年にわたり多くのクライアントの売上拡大を実現してきた確かな実績や知見があります。

【元Amazon社員が設立、Amazon内の受賞実績も多数】
代表は元Amazon社員でAmazon在籍時には入社してから退社に至るまで5期連続のトップセールスを獲得。ベンダーや海外販売のサポートを含め、中小企業から大手企業まで多くのクライアントのサポート実績を持ち、「Amazonランキング大賞」や「Amazonマケプレアワード」、「Amazon.co.jp販売事業者アワード2022」、「Amazon.co.jp販売事業者アワード2023」など数々の賞を受賞しています。

【アグザルファ独自の戦略 "Amazonに最適な施策"】
アグザルファの「Amazon専門コンサルティング」は目先の一時的な売上を追い求めるたけではなく、長期視点で安定した売上最大化を図る戦略を重視し、各カテゴリや商材ごとに"Amazonに最適な施策" を実施しています。弊社独自のAmazonシステム調査やAmazon社との連携を活かした早期の情報反映を含め、多くのクライアントから高い信頼を獲得しています。


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