【2025年】Amazonふるさと納税のプライムデーの影響と次回ビッグセールに向けた対策|寄附金額の推移で読み解く
こんにちは!
国内初のAmazon専門コンサルサービスを展開しているアグザルファです!
今回はAmazonふるさと納税における2025年7月に開催された「プライムデー」の影響と次回のビッグセールに向けた対策を解説いたします。
まだまだ成長途中のAmazonふるさと納税ですが、サービス開始以降、初めてのビッグセールが終わりましたので、全体の傾向とご支援させていただいている自治体様の動き、次回の対策についてお伝えします。
ぜひ最後までお読みいただけたら幸いです。
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2025年プライムデーの概要
2025年のプライムデーは下記日程で開催されました。
過去の開催日程と比較すると、開催日数だけではなく本セールの日数も年々大規模化しているのが分かります。
例年のプライムデーでは、本セールの二日間に注文が集中する傾向がありました。
Amazonとしてもロジスティックス最適化の観点から注文を分散させる方針になっているのではないかと考えられます。
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▼2025年の実施概要
2025年7月8~10日 先行セール(3日間)
2025年7月11~14日 本セール (4日間)
▼2024年の実施概要
2024年7月11~15日 先行セール(5日間)
2024年7月16~17日 本セール (2日間)
▼2023年の実施概要
2023年7月9~10日 先行セール(2日間)
2023年7月11~12日 本セール (2日間)
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(各年の実施概要は以下参照)
Amazon プライム会員限定のビッグセール「プライムデー」を 7月11日から48時間開催
2024年のAmazonプライムデーを「さらにお得」に楽しむための6つのヒント
Amazonが「プライムデー」を7月11日(金)0時~14日(月)23時59分まで4日間開催
(確認日:2025年8月6日)
Amazonふるさと納税 最大10%のポイント還元キャンペーン開催
今年は、6月17日(火)~7月14日(月)の期間にて、Amazonふるさと納税で最大10%のポイント還元キャンペーンが開催されました。
Amazonふるさと納税では、2025年5月23日~6月2日にかけて実施された最大10%のポイント還元キャンペーンに続き、二回目の実施です。
ふるさと納税の返礼品については、割引や値下げが禁止されているためポータルサイト側が持ち出しのポイント還元が唯一実施可能なキャンペーンとなっております。
ただ、Amazonふるさと納税でのポイント還元については、その内訳を見ると「プライム会員限定」「Amazon Mastercardでの支払い」「dアカウント連携」など、他ポータルサイトと比較すると条件が限定的ではあります。
Amazonふるさと納税 トップページ(確認日:2025年7月8日)
※上記はプライムデー時に表示されていた画面であるため、現時点では確認できなくなっておりますので、ご注意ください。
Amazonふるさと納税にどのような影響があったのか
先述の通り、プライムデー期間中のAmazonふるさと納税への直接的なキャンペーンは、最大10%のポイント還元キャンペーンのみとなり、ポイント還元を目的とした寄付という点では、他ポータルサイトには及ばない状態ではありました。
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<高還元率のポータルサイトの例>
・ 楽天ふるさと納税(最大30%超ポイント還元)
・ ふるなび(最大100%のふるなびコイン還元)
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しかしながら、その中でもAmazonサイトそのものへの流入は大幅に増加したため、ローンチ時に大規模なプロモーションを実施していなかったAmazonふるさと納税にとっては、認知拡大につながったのではないでしょうか。
そうした経緯から、プライムデーはAmazonふるさと納税の新規層の獲得に貢献したと考えられます。
ふるさと納税の寄付に誘導ができる導線
Amazonふるさと納税のページ構造の特性上、通常のAmazonの商品ページ(ASIN)に相乗りすることで、セール中の通常の商品ページ上に図の赤枠部分からふるさと納税のカートに切り替えることができます。これによりセール目的のセッションから「ふるさと納税への導線」が成立し、一定数がふるさと納税の寄付に誘導できていたようです。
寄附金額が増加?サポート自治体様の推移
上記の影響により、実際に弊社にてご支援させていただいている自治体様の寄附金についても増加の傾向が見られました。
上記のグラフと表は2025年1月から7月の各自治体様の寄附金額、セッションの成長率を表す指数となっております。
※最低値の2025年2月の実績を1.0としております。
「寄附金額」の推移としては、2~4月にかけては大きな変化がなく、5~6月から成長が見られ、7月に大きく伸長した状況が見られました。一方で、「セッション」の値は5月以降大きな変化がなく、プライムデーが開催された7月においても、寄附金額ほどの成長率はありませんでした。
総じて、プライムデーのあった7月のセッションは大きな変化はなかったものの、寄附金額は前月の6月対比でも「約3.5倍」という結果となりました。
特に、プライムデー期間中もFBA品に多く寄付が集まっており、出品者出荷と比較すると注文数・寄附金額ともに大きく差が出ていたことも傾向のひとつです。Amazonとしても、通常の出品と同様にFBA商品へのアルゴリズム上の優遇を行っていることが予想されます。
次回は年末直前! ビッグセールに備えた3つの対策
これまでの内容を元に、次回のビッグセール(プライム感謝祭、ブラックフライデー)に向けた対策を講じていきます。
注意すべき点は、2025年10月1日からはポイント規制が始まります。ふるさと納税のポータルサイト事業者に対して、ポイント付与が一律に全面禁止されますので、その点を考慮しておく必要があるでしょう。
対策①:セッション増加とセール機会への便乗を狙った相乗り出品の充実
まずは、次回以降のセールにはポイント付与等のふるさと納税利用者が享受できるキャンペーンの開催は期待できません。あくまでもAmazonのセール時にセッションが大幅に増加するのは、割引を行っている通常のAmazonページです。
ビッグセールの機会を最大限に利用するためには、通常のAmazon商品ページへの相乗り出品が有効となります。
相乗り出品を行うにあたっては、
・ ふるさと納税の返礼品として登録されている商品の中で、同一商品が通常のAmazonで出品されていないか確認し、相乗り出品に切り替える方法
・ ふるさと納税の返礼品として登録されている商品の中で、同一商品が出品されていないか確認します。さらにサイズや容量違いの品が通常のAmazonで出品されていないか確認し、事業者様に対して通常のAmazonで出品されている品を返礼品として新たに登録できないか交渉する方法
上記の2つの方法が挙げられます。
まずは、返礼品がすでに通常のAmazonで出品されていないか確認を行ってみてください。
対策②:トップページ掲載・SEO強化と高転換率化を狙ったFBAの導入
前章で触れた通り、通常の出品と同様にFBAから出荷される商品であればアルゴリズム上で優遇されることが予想され、実際にプライムデーの結果を見ても出品者出荷と比較すると注文数・寄附金額ともに大きく差が出ています。そのため、FBAはセールの有無を問わず、現在のAmazonふるさと納税では最も強力な施策の一つになっていることがうかがえます。
※注意:FBAは冷蔵保管の品は取り扱いNG
AmazonのFBAでは現在、常温保管の品、冷凍保管の品のみが対象となっており、冷蔵保管の品については取り扱いがありませんのでご注意ください。
・ FBA対象 ◯:常温保管、冷凍保管の商品
・ FBA対象 ×:冷蔵保管の商品
また、現時点でAmazonふるさと納税は立ち上げ期ということもあり寄附金額のボリュームは他ポータルサイトと比較するとまだまだ小さいものになっております。
そのため、在庫の流動性は低く見積もっていただき、消費期限のある品(要期限管理商品)の納品に際しては、在庫の数の検討を慎重に行ってください。
期限の近づいたFBA在庫については返送されてしまうため、ふるさと納税においても在庫リスクがある点には注意が必要です。この点は事業者様負担になってしまう部分ですので、導入前に事業者様への説明を十分に行って参りましょう。
対策③:SEO強化を狙ったカタログスコアの向上
これまで解説してきた施策は、相乗り出品やFBAを実施できる返礼品に限られていますので、より幅広く活用できる施策として「カタログスコアの向上」を目指しましょう。
Amazonの担当者から各自治体様宛に定期的にカタログスコアが送られてきているかと思います。
カタログスコアの改善はSEO順位の向上に作用します。
また、コンテンツを充実させることで検索時に拾うことができるキーワードを広げることや検索に対するマッチ度を高めることができます。下記の項目がカタログスコアに関わる改善項目となりますので、主力の返礼品から改善に向けて取り組んでみてください。
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■カタログスコア改善
・ ブラウズノード(リーフノード)の一致
・ 検索キーワードの設定
・ 商品名のガイドライン遵守
・ ブランド名の設定
・ 商品の説明の設定
・ 商品仕様(箇条書き)3点以上の設定
・ 関連項目の設定
・ 商品紹介コンテンツ(A+)の設定
・ メイン/サブ画像が高品質/4枚以上の設定
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まとめ
Amazonふるさと納税はまだまだ立ち上げ期の規模感ですが、ポイント規制後に伸びる見込みもございます。こちらを活用して、寄附金額の拡大を目指しましょう。
以上となります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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■クライアント対談インタビュー記事 ( ECのミカタ )
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■「ECのミカタ通信 vol.20」誌面/WEB掲載
– 今までのAmazon、これからのAmazon –
https://ecnomikata.com/original_news/28097/
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