電子商取引(eコマース)の世界は実にオモシロイ。

鈴木 拓郎

ECのミカタコラムをご覧の皆さま
お久しぶりです。スズタク(鈴木 拓郎)です。

今号からEC専門サイトに私のコラムが掲載されるようになったわけでございますが、久しぶりの執筆は少々緊張いたします。今まで、原宿ロック・ロッカビリー新聞や某ECモール企業社のブログなどでほんの少しばかりの執筆をしてまいりましたがECについて連載するというのは、今回が初めてです。ただ、自分らしく気負わずに、皆さまの肩の力がふっと軽くなるようなものを書いていきますのでどうぞよろしくお願い申し上げます。

今日はウォームアップをかねまして、自己紹介からさせていただこうと思います。

私は、かれこれ10年以上、ネットショップの仕事をしています。最初は、自分と知人が共同で運営していた、原宿の小売店のネットショップを立ち上げたのがきっかけでした。当時は企業にホームページがあれば、「少し先ゆく感」があったような時代。商品をデジカメで取って、IllustratorやPhotoshop、HTMLなどを独学と勘(?)、そして、よくお店に遊びに来ていたプロのWEBデザイナーさんに教えてもらってネットショップを作りました。

その後、楽天(株)の市場事業を数年間の経験と某有名IT検索企業でWEB広告の営業を経験した後、現在は某ブランドのEC事業部マネジャーをしています。

IT企業のキラメックス(株)が発行している、教育×テクノロジーのオンライン専門情報サイト「TechAcademyマガジン」(http://techacademy.jp/magazine/677)でインタビューを受けたり、今でもEC入門講座の講師をしているので、EC歴は一般の人より長く、専門知識も多少、ある方ではないかと思います。

こう書くと、今、このコラムを読んでいる皆さんは「じゃあ今すぐ、ネットショップの売れるコツを教えてくれ!」なんて思ってしまうかもしれません。

確かに、知りたいですよね?

・ホームページ作りたいけど、HTMLなんて読めないし、書けない。
・かっこいいバナーを作りたいけど、IllustratorやPhotoshopの使い方もわからない。
・商品を撮影したけど、なんか写真が暗い、かっこよくない。。
・WEB広告にお金かけても、売れなくて赤字だった。。。
・アフィリエイトとか、SEOとか、やってみても効果が感じない。
・「●●マーケティング」とかって、聞きなれない言葉が沢山出てきてよくわからない。
・最初はECで売れる事にワクワクしてたけど、梱包・出荷作業が大変になってきた・・・。
・感動と共感がページ作りには大事と言われても、ECのセミナーで聞いたけど実際どうすればいいんだろう?、、、などなど

はい。私も全て経験しました。そこでの結論として、ずばり、ネットショップのコツは・・・・

ございません!!

さっそく期待を裏切ってしまった感がございますが、でも、これが真実だと私は思っています。日々、勉強でございます。

どんなネットショップでも、「これをやったら絶対売れる!」ということはないのです。なぜなら、ネットショップも店頭のショップと同じ、イキモノだから。時代の変化とともに、お客さんも変われば、トレンドも値ごろ感も変わるからです。

そんなこと分かってるよ、と思った人。多分、分かっていないと思います。

なぜなら、イキモノだということをきちんと理解していれば、ネットショップ経営を楽しみながら、売り上げを伸ばすことができるからです。

次回からは、そんなネットショップ経営の「楽しみ方」について構想を考えつつ、本日は筆を置こうと思います。次号もよろしくお願いします。


著者

鈴木 拓郎 (Takuro Suzuki )

原宿竹下通りの露天商、衣類雑貨の製造管理、独学でECショップを立ち上げと運営。楽天㈱に入社後は楽天ECコンサルタント、事業戦略部に所属。楽天大学では”講師・オブ・ザ・イヤー”を3年連続受賞。その後、Googleでソリューション提案を経験後、現在は事業運営のサポートを行っている。

http://www.suzutaku.com/