お盆を制すものが8月を制す。8月のイベントカレンダー
オリンピックにお盆、EC事業者がおさえるべき8月のイベントは?
1年のうち2月と8月は「二八」といって、売上が下がるという法則がある。と言っても、8月は夏本番でイベントも多く行われるため、すべての業種に当てはまるわけではない。また、お盆休みがあることからもEC事業者にとって業務上注意が必要な月でもある。
今回は8月のイベントを確認するとともに、お盆休みへの対策にも注目していこうと思う。
8月のカレンダーと7月のカレンダー、付録としてリオオリンピックの競技種目一覧を記載。モールなどのセールなどが少ない8月をいかに乗り切るかが2016年を最後まで走りぬくポイントとなりそうだ。
8月のイベントはこれだ!
◆山の日
2014年制定され2016年1月1日に施行。つまり、今年の8月11日が初の「山の日」となる。時期的にも登山シーズン真っ盛りであるため、この山の日よりも前の時期に登山グッズの購入が増えるかもしれない。ちなみに富士山は7月1日に山梨県側の吉田口登山道、7月10日に静岡県側3つの登山道が開通している。
◆お盆
今年のお盆は土曜、日曜、月曜、火曜となっており、お盆休みを設けている企業では8月13日から16日の4連休となりそうだ。
◆お祭り / 花火大会
7月に引き続き、お祭りや花火大会のシーズンである。浴衣の場合、洋服に比べてサイズが細くないため、EC通販での需要は高そうである。ファストファッションを取り扱う、格安の浴衣も話題になっているがバリエーションとしてはEC通販が勝るだろう。
◆リオデジャネイロ オリンピック
8月5日〜8月21日までブラジルのリオデジャネイロでオリンピックが行われる。リオデジャネイロといえば”リオのカーニバル”で有名だ。ちなみに、ブラジルなので昼夜逆転現象が起こり、夜間の注文が増える可能性もあるかもしれない。オリンピックの種目についてはカレンダーの付録を参考にして欲しい。
要注意!お盆で注意する5つのポイント
自社のお盆休みが他の企業と同じとは限らない。そのため、お盆の時期、次の点に注意する必要がある。
・連休明けの問い合わせと受注処理
7月にも3連休があるが、今回は4連休。いつもより問い合わせや注文がたまっている可能性もある。また、社内で有給を利用して長めに休みを取るなんてことがある場合、人数が少ない中で捌かなければならないので、事前に準備しておく必要がある。
・休暇の告知忘れでトラブルの可能性
「世間が休みだから、わざわざ告知しなくても…」という方は要注意。ECサイトは24時間オープンな分、裏側で働く人々もリアル店舗のようにお盆も稼働していると勘違いする人がいるかもしれない。
・工場や仕入れ先も休み
工場では動かし続けるよりも稼働する時にエネルギーが必要なことが多く、こまめにON/OFFをするのが難しい。そのために一度にまとまった休みを取ることが多い。また、商品の仕入れ先も休みの可能性があるため、事前に多めに商品の発注をしておく必要がありそうだ。
・道路の混雑による遅延
お盆休みといえば、車を使って遠出する方も多いだろう。特に帰省ラッシュ、Uターンラッシュには道路が混雑する可能性があり、商品の配達が遅れる可能性も。時間指定商品などの場合は特に注意が必要だ。
・お客さんが帰省/旅行
定期購入商品の配送にもかかわらず、お客さんが家にいない可能性も。宅配ボックスに入れようとしても、他の事業者も同じことを考えているとすると、配送時期を別日にするかどうかのアナウンスも必要かもしれない。
7月の半ばから8月の半ばにかけて、全国的に真夏日や猛暑日となる日が多いのも特徴だ。倉庫によっては温度が高くなっている可能性もあるため、商品の劣化に気をつける必要があるだろう。また、今月は展示会などのイベントも少ないため、自社内で戦略を練る期間とするのも良いかもしれない。
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