未来型EC「kabuki ペディア」にAI搭載機能実装

利根川 舞

「kabukiペディア」ついに本格始動。そして新機能を発表!

 キュレーションサイトのEC化、ECサイトのキュレーション化と、EC通販業界においても「キュレーション」という存在が無視できないようになっている今、株式会社KABUKI(以下「KABUKI社」)がECサイトの送客に特化したメディア型ECモー ル「kabukiペディア」を、国内版として完全無料で本格スタートする。

「kabukiペディア」の詳細についてはこちらから

 「kabukiペディア」は、ECサイトの商品ページではなく、商品のストーリーを記事として掲載することによって、 利用者の潜在的な需要を喚起し、購買意欲を高め、そのままECでの購入につなげられる点が特徴だ。

 記事は、基本的にEC事業者が各々作成するが、「kabuki ペディア」独自のメディア設計ノウハウにより、商品ページデータを半自動でキュレーション型メディアに変換することができ、簡単にメディアECを構築することが可能となる。

 とはいえ、出店EC事業者の記事コンテンツ制作における課題としては、テキスト入力に手間がかかり業務の効率化が図れないことかもあるだろう。

 そこで、人工知能で業務を自動化するサービス「AI inside」を提供する AI inside株式会社(以下「AI inside 」)と、業務提携を締結。商品ページにある画像上の文字を AI 搭載の OCR(光学文字認識)機能が自動で読み取りテキスト化する機能「Quick テキスト」を「kabuki ペディア」の新機能を共同開発し、今年の夏に実装する。

画像の文字をAI搭載システムで簡単にテキスト変換

 『Quick テキスト』では、AI inside 社が提供する 人工知能を搭載したOCR(光学文字認識)「AI inside」を用いて、99.89%の精度で商品画像上の文字をAIが自動で読み取り、テキスト化。これにより、手間やコストを抑えつつ効率的に記事を作成することが可能となる。

 TwitterやFacebookなどのSNSでは、共感を呼び、拡散されやすい画像が重要であると言われているように、キュレーションメディアの画像も魅力的な画像である必要がある。また、画像に入っている文字はGoogleには認識されず、SEO対策としても文字になっている必要がある。

 従来のOCRの文字認識の精度は、1%から20%。20%と言っても、特定のチューニングをした上での数値であったりと、全体的に見ると精度は高くない。ところが、「AI inside」では99.89%と、かなり精度の高い文字認識の精度となっている。

 また、「AI inside」は認識できなかった文字に対して、可能性の低い部分は黒い丸(●)で表示されるため、従来のOCRのように誤字部分を探す必要もないのだ。

流行の先端をいく「kabukiペディア」、今後の展望

 「kabukiペディア」の今後について、KABUKI社の代表取締役大城氏は「モールと連携はしているが、モールに頼らない運営ができるよう、お手伝いをしていきたい。」とコメント。

 「kabukiペディア」では、モールなどで起こりがちな価格競争による商品価格の訴求型サービスではなく、作り手の製品に関する背景と製品そのものの価値をコンテンツ(テキスト記事・動画・SNS など)で伝え、製品への思いをストーリーにして伝える「Story Shopping ( ストーリーショッピング )」を促進することを目的としているためである。

 『kabukiペディア』では今後インバウンドや越境ECに対応するだけでなく、VR(バーチャルリアリティ:仮想現実)技術と連動させたVRショッピング&トラベル機能を拡充。海外にいながら日本の買い物や観光を体験できるサービスをリリースする予定であったりと、他のキュレーションメディアと差別化を図っている。

 VRにAIとEC業界でも注目されているサービスを積極的に導入している「kabukiペディア」。大城氏のコメントからも、現状から脱却し、新たなニーズに対応していく心意気が見えてくる。これから本格的に始動する「kabukiペディア」ではあるが、今後どのような施策を行っていくのかが楽しみである。

 ECサイトというとそれ自体で成立する独立した存在であったが、今後はメディアとECサイトの融合が当たり前になるのかもしれない。それは、価格競争というものとは全く次元の異なる、商品の価値を伝えるものであり、これからのECにとって必要な要素なのかもしれない。

 また、越境ECにおいても、日本の良さを伝える重要な要素になりえるだろう。「kabukiペディア」にはその名前にある通り、歌舞伎のようなニッポンの良さを伝える存在になってもらいたい。


記者プロフィール

利根川 舞

メディア編集部
ロックを聴きつつ平安時代に思いを馳せる文学人間。タイムマシンができたら平安時代に行きたいです。
ライブハウスやフェス会場に出没しては、笑って、泣いて、叫ぶ姿が目撃されている。ACIDMANや10-FEET、ROTTENGRAFFTYが大好き。

サービスやその場の雰囲気がイメージしやすくなるような記事を書いていきたいと思います。

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