SHOPLIST 当日配送地域拡大、各社が競う即配の行方

ECのミカタ編集部

クルーズ(株)が運営するファストファッション通販「SHOPLIST.com by CROOZ」(以下、SHOPLIST)は、注文から最短で「当日」に商品を配達する当日配送の対象地域を、東京・神奈川から、埼玉・千葉・群馬・栃木・茨城・山梨の1都7県に拡大した。

SHOPLISTの「当日配送」とは?

SHOPLISTの「当日配送」とは?■当日配送の概要
・対象配送地域:東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、群馬県、栃木県、茨城県、山梨県(※一部、離島を除く)
・対象商品:「スピード便」対象商品
・サービス概要:朝8時までの注文で、最短で当日18時以降に受け取りができる。朝8時から24時までの注文で、最短で翌日朝8時以降に受け取りができる。

 SHOPLISTの「当日配送」では、ユーザーが「スピード便」対象商品を朝8時までに注文し、受取希望日「当日」を選択すると、注文した商品を最短で当日18時以降に受け取ることができる。朝8時以降の注文でも、24時までに注文し、受け取り希望日「翌日」を選択したユーザーは、最短で翌日朝8時以降に商品を受け取ることができる。(※現時点では追加手数料なし)

 SHOPLISTの特徴である「複数のブランドの商品をまとめて購入」という便利さに加え、この当日配送サービスの対象地域拡大によって、より広い地域で注文から最短で「当日中」に商品を受け取ることが可能となった。

 SHOPLISTの当日配送サービスは、2016年4月に東京・神奈川限定でスタート。”受け取りたいタイミングですぐに受け取れる”ことから、多くのユーザーからの好評の声を受け、今回、対象地域を拡大した。引き続き導入に対する反響や、ユーザーの利用状況を考慮し、対象商品・対象地域を順次拡大していく予定だ。

ファッション通販で即日配送、その理由と効果

 実店舗では、「欲しい」と思ってその場で即お試し、購入ができる。この、欲求がすぐに満たされるというのは、ファッション業界においては特に重要なことではないだろうか。欲しいと思った時点と、実際に商品が手に入る時点が、離れれば離れるほど、ユーザーの熱が冷める可能性が高くなり、リピート率が下がったり、返品につながったりしかねない。そうならないための工夫が、商品が届くまでにユーザーにこまめにコンタクトを取り、気持ちを冷まさない、むしろ盛り上げていくことだったり、そもそもすぐに届けるという、今回のような即日配送サービスになるのだろう。

 また、日常着る服やちょっとしたお洒落着なのは、必要な時にすぐ手に入れたいというニーズが高いように思う。実店舗に出かけて、お店をはしごして必要な服を探すよりも、ネットで調べて届けてもらう方が早いとなれば、当然ネットを活用するのではないだろうか。そのためにサービスが進化していき、これまでは、当日配送・翌日お届けが即配サービスの主流であったところに、徐々に当日配送・当日お届けというサービスが登場してきた。

 SHOPLISTと同様に、当日配送サービスを行っているファッション通販としては「ZOZOTOWN」がある。ZOZOTOWNの当日配送サービス対象地域は、離島を除く、東京・千葉・神奈川・埼玉・静岡・愛知・三重・岐阜・大阪・京都・兵庫・奈良・和歌山・滋賀となっている。追加手数料は350円、関西エリア(大阪・京都・兵庫・奈良・和歌山・滋賀)・中部エリア(静岡・愛知・三重・岐阜)では7:00〜20:59の注文が対象となる。

ファッション通販だけではない、即配サービス

 「早く届ける」ことへのニーズは、もちろん、ファッション通販だけにとどまらず、通販業界に共通している。そのニーズを満たすために代表的なサービス展開をしているのが、Amazonのプライム会員向け「PrimeNow」や、楽天の「楽びん!」などだ。

 この二つのサービスの詳細については、実際に試してみて比較した記事があるので、こちらもぜひ参考にしていただきたい。即配サービスが進化する一方で、特に中小EC店舗にとっては、同様のサービスを提供することは難しいだろう。そこでどのように別の価値を提供できるのか、まずは各社のサービスを知ることが第一歩となるはずだ。


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