ヤフー、2016年度第1四半期連結業績、発表
宮坂社長の言葉からも、EC重視を感じさせる!
ヤフー株式会社(以下、ヤフー)は、先ほど2016年度第一四半期決算説明会を開催し、代表取締役 宮坂学氏による説明が行われた。
まず最初に、2016年度第1四半期 業績ハイライトに関して、示すと下記の通りになる。
売上高は2,042億円(前年同四半期比+84.7%)、営業利益508億円(前年同四半期比+3.5%)、EBITDAは599億円(前年同四半期比+9.5%)、親会社の所有者に帰属する四半期利益355億円(前年同四半期比+6.4%)、希薄化後1株あたり四半期利益6.2円(前年同四半期比+6.4%)、広告関連売上高635億円(前年同四半期比+3.3%)=スマートフォン経由比率47.2%<内訳:ディスプレイ広告売上高331億円(前年同四半期比+22.2%)、検索連動型広告売上高322億円(前年同四半期比+10.9%)、eコマース国内流通総額4300億円(前年同四半期比+38.2%=スマートフォン経由比率40.1%)<内、アスクル単体におけるBtoB事業、インターネット経由売上高(取扱高)541億円>となる。
要点をかいつまんで話すと、売上高は2,042億円(YoY+84.7%)で、グラフで示すと下記の通りとなる。
第1四半期として20期連続の増収であり、営業利益は508億円(YoY+3.5%)で第1四半期として過去最高となった。純利益は、355億円である。サービス開始以来、2000億円を突破したのは、第一次四半期では初めてのことである。ショッピング事業取扱高は、前年同四半期比37.9%増と高い成長率を維持している。Eコマースの流通総額4300億円(前年同四半期比38.2%増)、ちなみに、こ内訳はヤフオク2144億、ショッピング1614億、アスクル541億となっている。
ショッピング事業取り扱い高999億(前年同四半期比37.9%増)となっている。広告関連事業はディスプレイ広告の成長により広告売上高が拡大している。スマホ版トップページ等のタイムライン化から1年。第一四半期比で初めて広告売上高のスマホ経由比率が4割となる。クレジットカード事業は会員数と取り扱い高が大幅に増加。Yahoo!JAPANカード発行から1年で、有効会員数は、254万人(前年同四半期比2.5倍)、クレジットカード取扱高は前年同四半期比4.2倍となり、稼働も順調だ。
なお、同社は、今後、これまで第一線を歩んできた検索に加え、ショッピングなど、複数のサービスを使ってもらうことで、様々なビックデータを集められれる環境にあることを、強みに変えて、そのデータを、ビジネスに活かしていきたいとしている。
あわせて、弊社から、先日、ヤフーが実施したコマースニジュウイチの買収について、その意図に関して宮坂社長に話を伺うと、「ヤフーとしては、今、マルチビッグデータの活用に力を入れています。こうしたマルチビッグデータを活用する上では、ヤフオクやヤフーショッピングなどで吸収しえない、独自店舗だからこそ得られる顧客情報もあるという風に考えている。」と説明し、イーコマースのさらなる発展を思わせた。
ヤフーがECに対して強い可能性を持って見ていることには間違いない。その顧客情報をいかに活用するかという意味でも、同社の動きから目は離せない。