EC業界News1週間まとめ〜Amazonに公取が!その意図は?Instagram成功術、ECがメディア化する?

石郷“145”マナブ

8/7〜8/13のEC業界 Newsをギュギュっとまとめました

こんにちは。メディア編集部 石郷です。

お盆に入り、帰省やレジャーなどお忙しいでしょうか。
仕事モードに戻る際に欠かせない、1週間まとめのコーナーの時間です。

さて、今週よく読まれたのはこちら。
アマゾンへ公取委が立ち入り。独占禁止法違反の疑いか
https://ecnomikata.com/ecnews/10503/
【対談】ランサーズ×Hamee、提携の先に見るECの未来
https://ecnomikata.com/original_news/10513/
劇的に変化?実践、売れるアパレル商品の撮影のコツ
https://ecnomikata.com/ecnews/10458/
ラクマの進化が止まらない!その反対に終了となるもの
https://ecnomikata.com/ecnews/10445/
MERY人気の理由 EC事業者が学ぶべきコンテンツ戦略
https://ecnomikata.com/original_news/10460/

Amazonのやり方に公正取引委員会が待った!?

 今週は、Amazonへ公正取引委員会が立ち入り、独占禁止法にまつわるところで指摘があったというニュースがよく読まれました。え?なぜ、Amazonが独占禁止法に絡むの?と思った方もいるとおもいます。

 そもそも独占禁止法とは、正式名称が「私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律」といい、この独占禁止法の目的は,公正かつ自由な競争を促進し,事業者が自主的な判断で自由に活動できるようにすることです。

 例えば、市場メカニズムが正しく機能していれば,事業者は,自らの創意工夫によって,より安くて優れた商品を提供して売上高を伸ばそうとしますし,消費者は,ニーズに合った商品を選択することができ,事業者間の競争によって,消費者の利益が確保されることになります。

 そこを押さえた上で、一部、新聞などで取り上げられているものによれば、今回指摘があったと思われるのは、Amazonのマーケットプレイスの中での話で、他社よりも高く販売しないように、求めるような箇所があったとされています。

 例えば、ヤフーはモールの出店料を無料にすることで、そこにかかるテナント料金の分だけ、自分たちの商売の利益にしてくださいと言っていて、ショップにおいては、その分だけ、企業努力で安くしたりできるわけです。そこで、もしもAmazonでそのような箇所があったとすれば、ショップはそれと同額、もしくはそれより安くするようになるわけです。ヤフーだから安くできていた価格だったはずが、Amazonに出品している人は、その価格で販売されることになり、それは売り場として、確かに、公正とは言いがたい部分が生まれるかもしれません。

Hameeとランサーズ連携は、ECのメディア化を加速

Hameeとランサーズ連携は、ECのメディア化を加速

 Hameeとランサーズの対談もよく読まれました。ランサーズは「Propag」というサービスを持っていて、これは、メールマガジン(メルマガ)を無料でメディア化してくれるというものです。ECサイトは「Propag」に登録し、指定されたメールアドレス宛てにメルマガを送るだけで「Propag」が自動でそのメルマガをメディア化して「Propag」内に掲載してくれます。一方、Hameeはもとより、一元管理ツール「ネクストエンジン」があり、主にそれはハッグヤードでの支援の話ではありましたが、今回、この「Propag」で連携することで、フロントヤードを含めて、総合的な協力ができると考えたということなのです。

 ここ最近、今やキュレーションサイトがECサイトにもいい影響を及ぼしていることは、DeNAの決算発表などでも見て取れます。おそらく、これからは単純に安さ勝負ではなく、何の商品を持ち、それをどう仕掛けていくかに重きを置かないと勝ち残っていけなくなるのではないか、ということになり、そこにはショップ(売り場)+メディア化が要になるのではないかと思います。

 まさに、Hameeがコンテンツを重要視する視点は、時代性にもマッチしており、ただバックヤード業務に関わる中で、日頃のショップの実態も見えていたからこそ、メルマガを契機に、そのコンテンツを作れてしまう「Propag」との連携は、Hameeがネクストエンジンで関わるショップにおいて、いい相乗効果が見込めるということなのでしょう。

スマホでも美しく写真を撮る方法

スマホでも美しく写真を撮る方法

 他では、アパレル商品の撮影のコツ、というのが読まれていました。ここ最近においては、InstagramやFacebookなどSNSの重要性が増しています。とても面白いのは、そこでは写真の撮り方一つで、全くシェアなりいいねなりの数が違ってくるというのです。そういう意味で、f.f.b.株式会社 木村麗さんの写真の撮り方の重要性に話は移る。

「SHIPS」の女性向け「Khaju(カージュ) ルミネエスト新宿店」での話になるのですが、そのスタッフの方の話によると、木村さんがこの画像に関してのアドバイスをしたところ、SHIPS系列のブログにて元々15店舗中8~10位程度だったのが、54店舗(全56店舗だが、ブログを運営しているのは54店舗)中、2位になったそうです。

 最初のうちは、所詮、スマホですし、スペースが限られていることもあり、いい写真など、撮れるはずがないということだったのですが、撮影する際のテレが邪魔をして、本当に良い角度を抑えていなかったり、商品撮影でも、ちょっとした工夫を取り入れるだけで、見違える。

 女性の間では、何かを探すときに、Googleの検索ではなく、Instagramなどで検索をすることが多いそうです。Googleですと検索結果が文字ですから、それよりは、探したいものを直感的に、Instagramの写真で感じ取れれば、あとは、それを見せ合ったりして、「いいね!」となるというわけです。ECサイトでも少なからず、自らのショップのプロモーションとして、これらのSNSやブログを使っていることがあるかと思いますが、それって結構、この「Khaju(カージュ) 」さん同様、工夫を忘れていませんか。それが大きく、店のファン獲得を左右するはずなのに。

というわけで、今日はこの辺で。
笑顔あふれる素敵な一週間になりますことを祈って。


記者プロフィール

石郷“145”マナブ

キャラクター業界の業界紙の元記者でSweetモデル矢野未希子さんのジュエリーを企画したり、少々変わった経歴。企画や営業を経験した後、ECのミカタで自分の原点である記者へ。トマトが苦手。カラオケオーディションで一次通過した事は数少ない小さな自慢。

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