商品を魅せる。ペンシル、新サービスで訴求開発を支援

ECのミカタ編集部

 研究開発型Webコンサルティング事業を展開する株式会社ペンシル(以下、ペンシル)とWebのユーザー・インタフェース改善を簡単に実現する「Kaizen Platform」を運営するKaizen Platform, Inc. (以下、Kaizen Platform)は業務提携を行い、「Value Explorer(バリューエクスプローラ)」を共同開発、本日より提供を開始した。

 なぜ今回、両社は業務提携に至り、新サービスの提供を開始したのだろうか。

「Value Explorer」リリース、ABテストで最適なサイト作りへ

 LPなどにおいて、どのようにして顧客にアプローチをするべきかわからない、ということはないだろうか。「Value Explorer」は、ABテストを通して商品を魅力的に見せる訴求軸の開発を支援し、Web戦略だけでなく、商品のマーケティング戦略全体に貢献する新たなソリューションである。

 EC事業者は「Value Explorer」で、通常、開始までに1ヶ月程度の準備期間が必要とされるABテストを、約1週間という早さで運用できる。その早さは、「Kaizen Platform」に登録している約4,000名(2016年8月現在)の“グロースハッカー”を活用できるからだ。

 ところで、グロースハッカーとは何か。「Kaizen Platform」は、サイト変更案を複数同時にABテストで試験し、最も効果の高いアイデアを発見することができるのだが、その変更案のアイデアをグロースハッカーと呼ばれる、いわばクラウド上のWebデザイナーが提供している。

 そして「Value Explorer」は、商品によって成果に差異が出やすい単品通販サイトの改善活動を実施することが可能だ。例えば、3ヶ月の改善活動を2クール行う場合、第1クールではターゲットを細かく絞らず幅広く訴求点を探し、第2クールでは、第1 クールの結果をもとにターゲットを細かく設定していく。

 この改善活動で得られた結果は、ペンシルが独自開発する戦略的サイト分析ツール「スマートチーター」を活用して分析することが可能だ。

「スマートチーター」イメージ

 このスマートチーターとは、世の中に存在する様々な解析ツールを1つに集約したものであり、ホームページの問題点を追及し、改善へと導くツールとなっている。スマートチーターを利用できることにより、EC事業者はオフラインのマーケティング戦略にも分析結果を活かせる。

 EC業界では、特に“スピード”が求められており、そのハードルは次第にあがってきている。そんな中で、顧客の要望に応え確実な売上につなげるためには、素早く訴求のノウハウを積んでレベルアップしていく必要があるだろう。だからこそ、一人でも多くの顧客を逃さない為に、スピーディに訴求テストを実施できる「Value Explorer」で備えたいところだ。

 また、Kaizen Platformが世界中にもつネットワーク、ペンシルが長年研究し培ったノウハウを活かし、戦略的なマーケティングが行える点も、大手に比べるとまだ影響力の小さい中小企業にとってはチャンスとなる。

 自社の商品をどのようにアプローチしていくべきなのか、売上に伸び悩むEC店舗にとって、「Value Explorer」 を利用することが自社サイトを見直すきっかけになることを期待したい。

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