はるやま商事EC、1ヶ月で売上4.5%以上向上した理由

ECのミカタ編集部

 EC上で最も避けたいことが「カゴ落ち」である。一度は「欲しい」と思い、カゴに入れたものの、何かしらあると購入せずに終わってしまう。それを解決するために、試行錯誤をして対策をするECも多いだろう。今回、紹介する株式会社はるやま商事(以下、はるやま商事)もカゴ落ちの対策として「SaleCycle」を導入した。

カゴ落ち問題を解決するために「SaleCycle」を導入

 はるやま商事が展開する「はるやま」「P.S.FA」の2ブランドのECでは、カート放棄率(カゴ落ち)が75%~80%と非常に高い状態であった。特に、既存会員顧客以外の有望な見込み顧客である新規顧客に対しては、カート放棄後にアプローチする手段がないため、せっかく買い物カゴに商品を入れても、購入に至らずに離脱してしまった顧客を呼び戻すことができず、顧客獲得の機会を逃していた。

 そこで、株式会社スクデットが提供するカゴ落ち対策に特化したリマーケティングサービス「SaleCycle」を導入し、購入前にカートを放棄した顧客に対し、リアルタイムによるカゴ落ちメールの配信を開始した。

メール開封率65%、CVR8%と高い効果を発揮

メール開封率65%、CVR8%と高い効果を発揮

 「SaleCycle」を導入した結果、カート放棄をした新規顧客・既存会員顧客の約40%に対し、カゴ落ちメールを配信すると、メール開封率65%、開封後CVR8%、クリック率30%、クリック後CVR26%と高い効果を発揮した。導入からわずか1ヶ月で、月額売上を4.5%以上向上し、今では「SaleCycle」がはるやま商事のブランドECの売上を支える柱の一つともいえる重要なソリューションとなった。

 高い結果を出した「SaleCycle」は、ログインIDがメールアドレスであれば1つの共通tagとサブドメイン設定を行えばすぐにでもECでのカゴ落ち対策が可能となる。サイト上で取得できる情報(商品/ブランド/性別/顧客ランク等)を掛け合わせてリアルタイムにセグメントメールを配信することができる。料金体系の、成果が出た分だけ支払う成果報酬型の課金で、その料金系内で運用をアウトソーシングし、社内のリソースやリスクを最小限に抑えて、売上を向上していくことが可能であることが導入の決め手となった。

カゴ落ち対策は、ターゲットと費用が鍵

 カゴ落ち後のフォローとして、「インターネット広告」を利用する場合がある。経験した人も多いと思うが、最近では、ECで閲覧した、あるいは、カートに入れた商品が他のサイトを閲覧している時に、インターネット広告として登場する。顧客によっては、インターネット広告により、「買いたい」という気持ちが蘇り、そのまま購入に至る場合も多いだろう。

 大いに効果を期待できるインターネット広告だが、費用の問題でなかなか手を出せないこともある。もちろん、広告によって料金体系が異なり、「SaleCycle」のように成果報酬型もあるため、検討の余地があるとも言える。しかし、顧客がインターネットを見ない場合はどうだろうか。現在では、ほとんどの人がインターネットを活用しているとはいえ、ごくわずかだとしても、インターネットを活用しない人もいるため、ターゲットが限られる。

 その点、「SaleCycle」はメール配信をするため、全ての人にメールが届く。このメールならば、すぐに見なくても、時間が空いている時に見る確率が高い。さらに、費用に関しても成果報酬型であるため、負担がかからない。このように、顧客や費用のことを考えると「SaleCycle」がカゴ落ち対策に最適と考えられる。

 このカゴ落ち問題を解決することは、売上が向上することに繋がってくる。やはり、1人でも多くの顧客に商品を手に取り、購入してもらうためには、最大限のカゴ落ち対策をすることが大切なのだ。それが新規顧客を増加することにも繋がり、人気のECサイトとなる足がかりとなるだろう。


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