「WEIQ」で動画広告!中国のECがさらに活性化!

ECのミカタ編集部

 アライドアーキテクツ株式会社(以下、アライドアーキテクツ)は、中国向けSNS広告配信プラットフォーム「WEIQ(ウェイキュー)」の新たなサービスとして、中国独自の動画共有サイトを活用し動画プロモーションの企画・制作・拡散を一括で支援するパッケージ「WEIQ for Video」の提供を開始した。

「WEIQ for Video」提供の背景

 YouTubeなどの海外Webサイトの利用が規制されている中国では、近年「秒拍(MiaoPai)」や「TencentVideo」など国内独自の動画共有サイトが多数生まれ、プロモーション活用も活発化している。しかし、SNSやECサイト、動画サイトなどのサービスが運営企業ごとに個別に展開されていることから、グループ関係がないサイト間においては効果的な連携が難しい状況にあったという。

 そのような中で、アライドアーキテクツは、中国市場に向けた動画制作やキャスティングの専門企業などと連携し、顧客企業ごとに最適な動画プロモーションの企画立案や制作、さらにはKOL(インフルエンサー)を活用した拡散までを一気通貫するサービスとして、「WEIQ for Video」の提供を開始した。

▲「WEIQ for Video」導入のイメージ

 今回のサービス開始に先駆け、マタニティウェアなどのECサイトを展開する株式会社エンジェリーべでプロモーション動画を制作・拡散したところ、翌日の売り上げが通常の約2倍に上昇する成果を生み出したのだ。

 Weiboで80万人超のフォロワーを抱える人気クリエイターを起用して、約5分間のプロモーション動画を制作し、クリエイターのほかWEIQに登録するKOL4名がWeibo上で投稿のシェア・拡散を行ったところ、約2週間で閲覧数が1000万に達し、再生回数は150万回を突破したという。さらに、Weiboから流入を促した天猫上のエンジェリーベ公式ECサイトでは、動画投稿翌日の売り上げが通常の約2倍に上昇する結果となり、動画プロモーションによる効果的な集客と販売促進を実現したそうだ。

動画広告により広がる越境ECのさらなる可能性

 今や中国のEC市場は世界一の規模となり、さらに年々成長している。アライドアーキテクツは、そこに注目し、先週のIMS社との独占契約を結んだことに続き、「WEIQ」で新たなサービス提供に踏み切ったと考えられる。

 そして、今回の新サービスは、越境ECの可能性をさらに広げるものになると言えるだろう。YouTubeなどの動画サイトでは、これまでに、国、性別、年代の壁を超えて人気の動画が生まれている。その最大の理由は、動画という媒体が言語に関係なく、視覚情報によって人に内容を訴えかけることができるためだ。

 言語の問題で越境ECを諦めていたEC事業者は、今回新たに提供された、言語の壁すら乗り越える可能性がある「WEIQ for Video」を活用し、日本よりも大きいEC市場規模を持つ中国でのEC展開を考えてみてはいかがだろうか。


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