Amazon、saQwa「おせち特集」を今、開設する理由

ECのミカタ編集部

本日から9月に入るが、まだまだ残暑が厳しい季節である。そんな中、Amazonとイオンドットコム株式会社の「saQwa」で「2017年のおせち」の特集をオープンした。寒さが想像できない今の時期に、なぜオープンするのか。それについて両方の「おせち特集」を紹介しながら考えていく。

通常サイズに加え、「個食おせち」も提供!

 Amazon.co.jpは、「2017年おせち料理特集」をオープンした。そもそも、おせちは、新年を家族や親族と共に祝う正月料理として各家庭で作られていたが、近年は食生活の欧米化や嗜好の多様化によりおせちを購入する人が増加している。Amazonでもおせちを購入するユーザーは年々増えており、特に少量のおせちへのユーザーのニーズが高まっている。

 そのニーズに応え、通常サイズのおせちに加え、1~2名用の「個食おせち」を多数取り揃えている。「個食おせち」は、色々なおせちを組み合わせて食べ比べをするという楽しみ方もできる。さらに、通常サイズのおせちは、有名ホテル・旅館のおせち、中華おせちのほか、ワインとよく合うビストロおせちや「Amazon限定おせち」も展開しており、今年もバラエティ豊かなラインナップとなっている。

 「2017年おせち料理特集」では、多様化するおせち料理に対するユーザーのニーズに対応し、数百点にのぼる商品を年末に向け順次取り揃えていく。また、おせちのブランド・種類別に加え、重段別、人数別、到着日別などの検索機能も設けている。これにより、ユーザーのライフスタイルに合ったおせちが探しやすくなり、商品の選びやすさ・利便性をさらに向上させた。また、割引やお雑煮付など、早期特典実施商品についての特集も合わせて予定している。

 さらに、Amazonでは、年に一度のおせちを、より納得して選べるように数品をお試しすることができる「おためしおせち」を今年も用意する。この「おためしおせち」は、配送料込みで1,500円程度となっており、気軽に味見をすることが可能だ。

10周年を記念して、豪華な10段おせちを!

 一方、イオンドットコム株式会社が運営する「saQwa」でも2017年正月用「特選おせち」の予約販売を開始した。また、saQwaの10周年を記念し、家族3世代で楽しめる10段おせちを販売する。

 saQwaの「特選おせち」では、カタログ10周年を記念したおせちを含め、合計62種類を用意した。その中でも「天晴(あっぱれ)10段おせち」は、ベーシックな和のおせち重や、魚介たっぷりの海鮮重、ワインにも合うオードブルの重、子供にも人気のエビチリが入った中華の重、さらにふかひれの重など夢が詰まった、たっぷり10段重に仕上がった。

 また、冷凍で届けるため、好きな重のみ解凍していき、少しずつ楽しむこともできる。価格は、saQwaにちなんで、39,800円(税込)である。その他、魚介類をふんだんに使用した国産素材のおせちや、10年生きた超特大伊勢えびなど10周年を記念した様々なおせちを取り揃えている。なお、11月15日までに注文すると、割引価格での販売や「カニ甲羅寿司」や「お雑煮」、「ちりめん山椒」、「ベリータルトケーキ」などの特典が付いてくる。

おせちを通販・ネットで注文する人が半数を超えた!

 AmazonとsaQwaの「おせち特集」について紹介したが、実際にはおせちを購入する人はどれくらい居るのだろうか。株式会社ハースト婦人画報社リンベル株式会社が協同運営する通信販売事業「婦人画報のおかいもの」が昨年実施した「おせち」に関する調査を一部抜粋しながらまとめていき、真相に迫る。

 「婦人画報のおかいもの」に実施した調査によると、おせちを「購入する」と回答した人が60%、「購入しない」と回答した人が38%だった。また、残りの2%は「その他」と回答した。さらに、購入理由に関しては、「自宅では作れないような品目が味わえるから」(44%)、「有名店の味を味わえるから」(30%)、「年末は忙しく準備する時間がないから」(25%)などが挙がった。

 おせちの購入した場所に関しては、「百貨店」が58%と最も多かった。次いで、「通販、ネット注文」(43%)、「スーパー」(17%)と続いた。さらに、今後購入したい場所は、「百貨店」(57%)、「通販・ネット注文」(53%)となった。

 なお、「こんなおせちがあったらいいと思うのは」の質問に対し、「有名シェフ、料理人によるおせち」(43%)、「和洋中組み合わせおせち」(32%)、「少人数用おせち」(32%)が挙がった。次いで、「減塩・低カロリーなどヘルシーおせち」(24%)、「一人一重になっているおせち」(22%)、「オードブル付きおせち」(19%)が続いた。また、犬を飼っている人169名中、26名(15%)が「ペット用おせち」を希望している。

 この調査結果によると、おせちを購入する人が60%と半数を超えた。さらに、購入場所で「通販・ネット注文」も半数を超え、2位となった。これにより、ECの需要が高いことが分かる。また、「こんなおせちがあったらいいと思うのは」の質問に「少人数用のおせち」が挙がっており、これは今回のAmazonによる「2017年おせち料理特集」が叶えた。このように、ユーザーの要望に応えた商品を販売することで顧客満足度に繋がり、今後も使い続けることとなるだろう。

参考:「婦人画報のおかいもの」 2016年おせちに関するトレンド調査

ゆっくりとおせちを選べる時期だからこそ・・・

 「おせち」についてまとめてきたが、果たして、AmazonとsaQwaは、なぜ今の時期にオープンするのか。その戦略について考えると、まずは、早期予約で割引が使えるということで、その「割引」でユーザーを集める。豪華なおせちがお得に購入できるとわかれば、それだけで予約をするユーザーも少なくないだろう。さらに、Amazonに関しては「おためしおせち」を実施し、実際に試食をしながら選ぶことができる。年末にかけて忙しさが増すため、試食をするならば今がチャンスだ。

 その「年末にかけて忙しさが増す」ということも、今の時期にオープンした戦略なのではないだろうか。「婦人画報のおかいもの」の調査でも、「年末は忙しく準備する時間がないから」と回答があった。年末は、大掃除や年賀状書きなど新しい年を迎えるために色々とやらなければいけないことが多いのだ。そのような中で、急いでおせちを選ぶよりも、余裕を持って早い時期から選んでおくことが大切なのだ。

 日頃の忙しさから解放され、少しの時間でも家族とゆっくり過ごすことができる「お正月」。そのときに、最適なおせちを今のうちから選んでみてはどうだろうか。きっと、豪華なおせちがさらにお正月を楽しませてくれるはずだ。


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