ユニー・ファミマの理念には思いが。サンクスも変化?

ECのミカタ編集部

新たな理念「くらし、たのしく、あたらしく」

 株式会社ファミリーマート(以下、ファミリーマート)と、ユニーグループ・ホールディングス株式会社(以下、ユニーグループHD)の経営統合にあたり、「ユニー・ファミリーマートホールディングス株式会社」の企業理念及びシンボルマークを9月1日に制定された。 

 ユニー・ファミリーマートホールディングス株式会社の企業理念は、「くらし、たのしく、あたらしく」である。この理念は、毎日の暮らしを新鮮で楽しいものにしていきたいという思いから制定された。

 シンボルマークは、両社の頭文字「F」と「U」をモチーフとし、カラーリングにも両社のイメージカラーを用いることで理念に謳っている「楽しさ」と「新鮮さ」を表現した。また、「F」と「U」を交差させることで、両社の融合を表現するとともに、顧客から身近で信頼される存在になりたいという思いを込めた。

 今回の制定と併せて、9月1日より「ユニー・ファミリーマートグループ商品券」の取り扱いを開始される。この商品券は、総合スーパーの「アピタ」「ピアゴ」はもとよりコンビニエンスストア「ファミリーマート」に導入することで、日本全国のグループ各社の約19,000店舗で使用することができる。これにより、顧客の利便性の向上を図るとともに、総合スーパー、コンビニエンスストアと各グループ会社の専門店間の相互送客を目指す。

サークルKサンクスが「ファミリーマート」に

 そもそも、ファミリーマートとユニーグループHDは、今年の2月3日に吸収合併契約を締結していた。昨年10月15日付で両社の統合に関する基本合意を締結し、その後協議を行ってきた。その結果、ファミリーマートおよび株式会社サークルKサンクス(以下、サークルKサンクス)の間で吸収分割契約をそれぞれ締結することを決議し、ファミリーマート及びサークルKサンクスの商号の変更を行うこととなった。

 2月3日時点で、9月1日にファミリーマートの商号を「ユニー・ファミリーマートホールディングス株式会社」に変更する予定となっており、昨日に実行された。また、サークルKサンクスは、本吸収分割の効力発生日の9月1日に、その商号を「株式会社ファミリーマート」に変更した。

 これらの動きに対する、世の中の反響は大きい。サークルKサンクスの名前がなくなることに関しても、驚きや、残念という声がよく聞かれる。一方で、新たな経営理念の元、さらなる顧客満足を目指して動き出す、ユニー・ファミリーマートホールディングスの今後の展開に期待する声もある。実際、共通のポイントや、カフェやATMの共通した利用など、ユーザーの利便性の向上が見込まれる。

 さらに、ECに関するところで言えば、ECでの荷物の受け取り方法に「コンビニ受け取り」があるが、今回の統合により、ファミリーマート受け取りで指定できる店舗の数は大幅に増加する。より身近な場所で荷物を受け取ることができれば、利用者は今以上に増えるだろう。

 また、サークルKサンクスでは「楽天スーパーポイント」を利用することができるが、ファミリーマートでは「Tポイント」の利用になる。サークルKサンクスでの「楽天スーパーポイント」の利用は当面は継続するが、ゆくゆくは「Tポイント」に統合されるようだ。リアル店舗でもECでも利用が広がっているポイントだが、この変化により、「Tポイント」により勢いがつくのではないだろうか。

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