楽天発トレンド!脱、マンネリインテリアを提案!

ECのミカタ編集部

 楽天株式会社(以下、楽天)は、インターネットショッピングモール「楽天市場」において、9月1日より「楽天インテリアトレンド2016-2017」を発表した。楽天がインテリアのトレンドを発表するのは、今回が初めてということなので、なぜインテリアなのか、そして楽天はどのようにトレンドを発信をしていくのかその施策についてまとめる。

ECへの注目が高まっているインテリア業界

ECへの注目が高まっているインテリア業界

 楽天が今回のトレンド発表を行うにあたり、なぜインテリアに注目したのだろうか。まず、インテリア業界の市場規模だが、上のグラフにあるように年間3.4兆円前後で横ばいに推移している。2010年から全体的に緩やかに上昇していることはわかるが、この部分はあまり注目に値しないだろう。

 では、楽天が注目したのかというと、雑貨・インテリア類のEC化率は他の分野の平均より高く、業界的にECへの注目が高まっているからなのだ。また、楽天インテリアの売上自体も、増税需要を乗り越え、2013年比で約40%プラスで成長しているということで、好調なようである。

楽天の新たな提案で生活がより豊かに!

楽天の新たな提案で生活がより豊かに!▲10のトレンドワード

 では、「楽天インテリアトレンド2016-2017」において、楽天がどのようにトレンドを発信するかということだが、「楽天市場」のインテリア担当とインテリアコーディネーター荒井詩万氏が選考委員となり、「楽天市場」における購買データやインテリア業界における最新の動向をもとに、楽天インテリアの2016年のトレンドワード5個と2017年に流行が予想されるトレンドワード5個、計10個のトレンドワードを選出し、これをトレンドとして発表したというわけである。ちなみに、気になるトレンドワードは、上記の通りになる。また、トレンドワードが実際に部屋になったイメージは以下の通りになる。

▲イメージは上のトレンドワードの順番と同じです。



  「楽天市場」には、様々なテイストの約3000店舗のインテリア関連ショップが出店し、その取り扱い商品数は1000万点を超えているという。インターネットならではの幅広い品揃えと膨大な購買データを活かすことで、インテリアにトレンド感や個性を取り入れたいと考えるユーザーに、実用的なトレンド情報を発信し、インテリア選びの参考にしてもらうことが目的のようだ。

 また、高額なデザイナーズチェアなどのハイブランド家具に手が出せないが、間に合わせで買った安価なインテリアグッズに囲まれた部屋は卒業したい。そして、個性やトレンド感のあるインテリアを手の届く値段で楽しみたいといったユーザーに向けてオススメの情報を発信するということで、今回の施策は楽天利用者のニーズに合致したものを目指しているという。

 ページ上では、トレンドワードの具体的なイメージはもちろん、テーマに沿った具体的な商品を紹介しているので、ユーザーは理想の部屋をつくるために必要な商品をすぐに購入することが可能なのだ。

 さらに、今回選出されたトレンドワードを、「楽天市場」で取り扱っている商品を用いて実際に表現した場として、先ほど上にあげたトレンドワードのイメージのような家具付き賃貸物件「楽天アパートメントハウス」の展開を行うほか、楽天本社の一画を改装した「住みたくなる会議室」を1ヶ月限定で設置するようである。

 今回、楽天がインテリアに関するトレンドを発信したが、この施策が本当にユーザーのニーズに合致していれば、今後さらに他ジャンルでのトレンド発表につながることも考えられる。EC事業者は、今後も楽天によって生み出されるであろうトレンドに敏感になることで、自社と関連するトレンドが発表された時には流れに乗って事業展開を行える可能性があるので動向に要注目である。

 また、楽天はつい先日、品質維持施策を開始したというように、トレンドを発信してユーザーの期待を高めるだけではなく、各店舗の品質を維持、そして高めることも同時に開始している。楽天に出店している店舗にとって気になる品質管理施策は、以下の記事にまとめてあるので、ぜひ参考にしてほしい。

【楽天が本日、品質維持施策start。店舗にこんな冊子を配布!】


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