ベクトルから考える、CtoCにコンテンツはなぜ必要か

ECのミカタ編集部

 岡山県にてITを活用した古着ファッションの買取や販売を手掛けるベクトルグループ(以下、ベクトル)は、古着に関しての情報を様々な切り口やテーマで発信するWEBマガジン「WEAR WAYS NEWS(ウェアウェイズニュース)」を開設した。 

リアルとECでリユース市場をけん引、古着買取のベクトルとは

 ベクトルは、“ゴミバコのないセカイ”を企業理念に、全国94店舗のリサイクルショップを運営、更には、ブランド古着通販サイトを運営しており、ECとリアル双方のリユース市場を牽引する企業だ。

 今回新たに開設された「WEAR WAYS NEWS」は、古着に特化した情報を発信するコンテンツとなっており、例えば、古着コーディネートはもちろんのこと、おしゃれ磨きや古着の購入、買取に役立つ豆知識など、ベクトルが長年培ったノウハウをコンテンツを介して惜しみなく公開していく。

 「WEAR WAYS NEWS」は、株式会社リボルバーの提供しているメディアプラットフォーム「dino」を活用している。コンテンツ作成には、古着ファッションを熟知したベクトルの社員がライターとして参加するだけでなく、様々な企業や個人からも寄稿を募り、ファッションモデルなど著名人もライターとして参加する。将来的には、キュレーション記事なども配信していく予定だ。

 ベクトルのようなCtoC(CtoBtoC)市場がコンテンツを持つことには、どのような効果があるのだろうか。

CtoC ECにおけるコンテンツの役割

 まず、CtoCにコンテンツがなぜ必要なのかということについて考えたい。CtoC市場であると、物を販売するのは企業ではなく個人であるため、決して販売のプロではない。

 もし、商品やサービスに精通しており、市場をよく理解しているのであれば話は別だが、「何を販売すれば良いかわからない」「いくらで販売すれば良いのかわからない」といった悩む人の方が多いのではないだろうか。

 そこに「WEAR WAYS NEWS」のようなコンテンツが用意されれば、そこで発信される情報をもとに個人が迷わず商品の販売を行えるので、市場での取引の流れが良くなるはずだ。

「WEAR WAYS NEWS」トップ画面

 コンテンツとまではいかないが、例えばCtoCフリマアプリとして日米通算4,000万ダウンロードを誇る「メルカリ」であれば、商品登録を行う際に、商品の状態やブランドから“その商品が売れやすい価格”を表示してくれるため、初めて商品を販売する人でもその商品の相場が一目でわかるようになっている。

 CtoCにはこうした“取扱説明書”のようなコンテンツや機能が特に必要とされており、スムーズなCtoC ECを実現するための効果を発揮してくれることだろう。

 コンテンツが市場での取引をスムーズにするというのは、決してCtoCに限ったことではなく、もちろんBtoC ECでも当てはまる話だ。プロモーションの一つの戦略として、コンテンツにECを取り入れる「メディア×EC」が徐々に増えてきているが、あなたのEC店舗は上手く活用できているだろうか。

 今後も、安心・安全に個人間で取引が行えるよう、ユーザー目線でのサービス拡充が、CtoC市場そしてBtoC市場にも期待される。


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