ベクトルがリーガルコアと提携、海外コスメの日本進出支援サービスを開始

ECのミカタ編集部

株式会社ベクトル(本社:東京都港区、代表取締役会長兼社長:西江肇司、東証プライム:6058、以下「ベクトル」または「同社」)は、株式会社REGAL CORE(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:田之上隼人、以下「REGAL CORE」)と業務提携し、海外化粧品ブランドの日本進出を支援するサービス提供を開始する。

日本の薬機法にもタイムリーに対応

ベクトルは、薬機法チェック事業を手がけるREGAL COREと業務提携し、海外化粧品ブランドの日本市場進出を会社登記から、売り場の造成、市場プロモーション、さらに日本のマーケティングにおいて重要なポイントとなる薬機法のコンサルティングまで、日本進出をトータルで支援するサービスの提供を開始する。

今回、ベクトルは薬機法コンサルティングに幅広い知見を持つREGAL COREとの提携を通じて、規制が厳しく進出ハードルが高いと言われる日本の美容市場において、会社法人設立から、オフライン・オンライン店舗の設置、マーケティング活動の施策立案などの基本的な進出サポートに加え、薬機法などの広告法に即した広告表現チェックのサービス提供が可能となるという。

同社はこれにより、海外企業の日本進出において、低リスクかつ効果的なマーケティング活動の展開支援を一層強化することとなったとしている。

進出戦略に応じた3プランを用意

進出戦略に応じた3プランを用意

ベクトルは、日本市場においてマーケティングPR、デジタルプロモーション、SNSマーケティングなど幅広い事業ドメインをベースに、総合的なコミュニケーション立案からアウトプットまでワンストップで提供を行ってきた。

近年はD2Cコスメブランド「RICAFROSH」を始めとする、自社開発コスメのダイレクトマーケティング事業も手掛けている。また、海外ネットワークも豊富で、韓国、中国(香港、台湾)、タイ、ベトナム、マレーシアなどアジア各国に拠点を持つことで、各拠点での知見の集積からアジアマーケットへの精通をアドバンテージとしている。

その上で同社は、今回の薬機法代行チェックサービスを利用すれば、日々制作する多数のクリエイティブ上のリスクに対して素早い対応が可能となるとしている。また同社は、広告表現を一つ一つチェック、問題点をわかりやすく指摘するとのことだ。

サービスプランは、顧客事業者の進出戦略に応じ、

・ECモール・越境ECプラン
・ディストリビュータープラン、
・直接進出プラン

上記3タイプでの提供となる。なお進出に関する相談は無料で対応するとのことだ。

注目を集める海外コスメの日本進出を後押し

注目を集める海外コスメの日本進出を後押し

近年、SNSを通じて韓国や中国のカルチャーを身近に楽しむことができるようになったことで、日本でも各国のメイク方法や化粧品が高い関心を集めるようになっている。このような需要の高まりに伴い、日本への進出を図る海外化粧品ブランドも年々増加しており、日本での販売・マーケティングを開始している。

一方、広告関連の法である「薬機法」や「景表法」、「特商法」などは消費者の権利を守るため、日々状況に合わせて変化しており、広告を取り巻く環境には課題も横たわる。特に、化粧品や美顔器など美容関連商品の表現規定は複雑且つ変化が多いため、広告主にとっては、薬機法の不定期な変更に気づけず、効果効能をうたう広告表現において意図せず法律違反を犯してしまうリスクも顕在化しかねない。

特に海外企業にとっては、自国で問題のなかった手法やコピーライティングを用いて日本市場にて広告を打ち、懲罰対象となってしまう事例が直近増加傾向にあるとの指摘もある。そこで今回、アジア各国に拠点を持ち、アジアで存在感を示す戦略PR会社のベクトルと日本での広告関連法規に精通しているREGAL COREが業務提携を行うことで、海外コスメブランドの日本進出を一貫してサポートするサービスを開始する運びとなったのだ。

効果的なデジタルプロモーションを展開するにあたり、各種クリエイティブをスピーディーに作成し、より効果的な内容のコンテンツを配信していくことはマーケティングにおいて重要な施策のひとつだ。その上で、日本の消費者の感性にフィットする日本語での訴求や法律に準拠した広告表現であるかを日々チェックするのは容易ではない。今回、同社のリーガルチェックにフォーカスした新サービスによって、熱度を帯びるECをはじめとしたコスメ市場において、海外企業・ブランドと日本の消費者との新たな橋渡しが創出されることになりそうだ。


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