販売・在庫管理システムの不満が7割超。不満解消の課題【アイル調べ】
ECを運営する中で問題となりやすい作業の一つが「在庫管理」だ。売上が上がるごとに在庫管理の手間は増えていく。そこで利用されるのが在庫管理システムだが、既存のシステムは本当にEC事業者のニーズに応えているのだろうか。
株式会社アイル(以下、アイル)が実施した「販売・在庫管理システムの利用実態」の調査を基にそれを明らかにしていく。
効果が出ていないことは「業務効率化」
調査によると、現在の販売・在庫管理システムへの不満の有無について、「かなりある」(14%)と「多くは無いがある」(60%)を合計すると、74%が不満を持っていることが明らかとなった。その理由は、「業務フローに合っていない」が約4割で最も多かった。次いで「サポート体制が整っていない」(29%)、「機能が足りていない」(27%)が続いた。
現状の販売・在庫管理システムに感じる課題について最も多い回答は、「社員がシステムを活用しきれていない」(47%)であった。また、「システム化による結果が出ていない」(39%)という回答も多かった。
また、販売・在庫管理システム化により効果が出ていないと感じることについては、「業務効率化」(73%)が最も多かった。次いで「在庫削減」(64%)、「納期短縮」(40%)と続いた。さらに、システム選定にあたり重視する点は、約5割が「サポート体制がしっかりしていること」と回答し、「使いやすいこと(30%)、「カスタマイズのしやすさ」(27%)を大きく引き離す結果となった。
CROSS MALLの登場で業務負荷が軽減
今回、調査を実施したアイルは、複数ネットショップの商品登録・在庫管理・受注管理・仕入管理を一元管理できる「CROSS MALL」を運営している。CROSS MALLと連携により、ネットショップに限らず、店舗・倉庫・卸の実在庫もトータルで一元管理が可能となる。
このCROSS MALLを導入することにより、販売計画や売上管理などの業務を削減することができる。つまり、業務負荷の軽減に繋がり、売上拡大するために対策を練る時間が増えるということだ。
今回の調査により、既存の在庫管理システムの問題点が明らかになった。全体をまとめると、個々の事業者の体制にいかに適応できるかが重要なのではないだろうか。在庫管理と一口に言っても、事業者によってそれぞれの事情は異なる。そこを聞き出し、解決する力が求められている。この調査を基に、今後、CROSS MALLはますます利便性が高いサービスに変わっていくことだろう。