ヤフー、LINEの決済サービスがゆうちょ銀行と連携

ECのミカタ編集部

 ヤフー株式会社(以下、ヤフー)の「Yahoo!マネー」「預金払い」と、LINE Pay株式会社の「LINE Pay」が株式会社ゆうちょ銀行(以下、ゆうちょ銀行)と連携することとなった。今回の連携により、どのように利便性が向上するのだろうか。

「預金払い」の決済の他、「Yahoo!マネー」からチャージも可

 ヤフーが運営する「Yahoo!ウォレット」の新しい決済機能「預金払い」とゆうちょ銀行が連携し、2017年1月に「預金払い」の対応金融機関にゆうちょ銀行が追加されることとなった。

 2016年5月より提供開始した「預金払い」は、対象の口座を「Yahoo!ウォレット」に登録すると、「ヤフオク!」「Yahoo!ショッピング」およびアスクル株式会社が運営する「LOHACO」での買い物において、支払いの際に銀行口座から即時に代金が引き落とされる決済手段だ。

 ゆうちょ銀行と連携することにより、同行に口座を保有する人は「預金払い」での決済の他、同じく5月に提供開始した「Yahoo!マネー」を預金残高からチャージして利用することができる。

 また、地方銀行13行が新たに「預金払い」に対応した。今月末には、さらに地方銀行2行が対応予定で、2017年1月にはゆうちょ銀行のほか紀陽銀行と愛媛銀行も対応を予定している。これにより、「預金払い」の対応銀行は現在の26行から44行まで拡大する予定だ。

【「預金払い」に本日から対応開始した銀行(13行)】
七十七銀行、千葉興業銀行、北越銀行、八十二銀行、福井銀行、静岡銀行、スルガ銀行、十六銀行、近畿大阪銀行、百十四銀行、四国銀行、愛知銀行、熊本銀行 

【「預金払い」に2016年10月末に対応を予定している銀行(2行)】
青森銀行、伊予銀行

【「預金払い」に対応済みの銀行(26行)】
<大手・ネット銀行(6行)>
ジャパンネット銀行、三井住友銀行、みずほ銀行、三菱東京UFJ銀行、りそな銀行、埼玉りそな銀行

<地方銀行(20行)>
北海道銀行、秋田銀行、岩手銀行、足利銀行、常陽銀行、千葉銀行、横浜銀行、北陸銀行、百五銀行、滋賀銀行、京都銀行、池田泉州銀行、南都銀行、鳥取銀行、山陰合同銀行、広島銀行、福岡銀行、親和銀行、西日本シティ銀行、北洋銀行

ユーザーの要望を受け、ゆうちょ銀行との連携が実現

 一方、「LINE Pay」では、10月13日17時より、ゆうちょ銀行の口座からLINE Payへのチャージが可能となる。

 「LINE Pay」は、LINEを通じてユーザー間での送金や、提携サービス・店舗での決済を簡単・便利に行うことができるモバイル送金・決済サービスだ。モバイル時代の新たな決済インフラを目指し、2014年12月のサービス開始以降、ユーザーがより安心して便利に利用できる環境の整備や、外部企業との連携、大型ECサイト・アプリの加盟店追加、LINE Payカードの発行など様々な取り組みを通じて事業の拡大を進めている。

 今回のゆうちょ銀行との連携は、かねてより日本全国のLINE Payユーザーから多くの要望を受け、実現したものだ。10月13日より、ゆうちょ銀行に口座を持つユーザーは、LINE Payのチャージ画面でゆうちょ銀行を選択後、キャッシュカード利用の総合口座に登録することができる。初回登録以降は、アプリ内の操作のみで、登録した口座からLINE Payに直接チャージすることが可能となる。なお、LINE Payが連携する銀行は今回の連携に加えて全18行となる。

 さらに、本連携を記念し、新規にLINE Payカードを登録したユーザー会員に、LINEポイント30ポイントとLINE Pay残高200円分をプレゼントするキャンペーンを10月14日11:00~10月18日10:59の5日間実施する。

【LINE Payと連携する銀行】
(全18行)
みずほ銀行、三井住友銀行、三菱東京UFJ銀行、りそな銀行、埼玉りそな銀行、
横浜銀行、伊予銀行、滋賀銀行、百五銀行、親和銀行、福岡銀行、秋田銀行、十六銀行、熊本銀行、千葉銀行、北洋銀行、八十二銀行、ゆうちょ銀行(10月13日予定)
※開始日・五十音順

 ECでの買い物の決済の際に利用されることが多かった「Yahoo!マネー」「預金払い」「LINE Pay」。これまでも利便性が高く、多くのユーザーに利用されていた。今回のゆうちょ銀行との連携により、さらに利便性が向上される。今後も「Yahoo!マネー」「預金払い」「LINE Pay」の利用者増加と共に、決済が楽になったことからECで買い物をするユーザーも増加することだろう。


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