日本初「サイバー保険”自動”付帯」サービス提供開始

福島 れい

サイバーセキュリティクラウド

「サイバーセキュリティ×保険」の発展へ

 株式会社サイバーセキュリティクラウド(以下、サイバーセキュリティクラウド)は、クラウド型WAFのセキュリティサービス「攻撃遮断くん」に「サイバー保険自動付帯」を2016年12月1日(木)より開始すると発表した。これは、損害保険ジャパン日本興亜株式会社(以下、損保ジャパン日本興亜)と、株式会社フィナンシャル・エージェンシー(以下、FA社)の協力のもと実現するもので、このサイバー保険自動付帯により、「10Gbps以上のDDoS攻撃」や「ゼロデイ攻撃」によって発生した損害に対して、最大“1000万円”の補償が可能となる。

 この度、「サイバー保険自動付帯」を開始する背景には、増加する防御困難なサイバー攻撃(10Gbps以上のDDoS攻撃・ゼロデイ攻撃)に対する被害が発生した場合にセキュリティサービス提供企業は“防御対象外”と判断し損害の補償を行っていない現状がある。そんな中、サイバーセキュリティクラウドのクラウド型WAF「攻撃遮断くん」の品質の高さが認められ、サイバーセキュリティクラウド独自にカスタマイズされたサイバー保険の付帯が可能となったのだ。サイバーセキュリティクラウドでは、「サイバーセキュリティ×保険」のさらなる発展のきっかけとなるべく、保険の自動付帯を行っていくという。

 「攻撃遮断くん」へのサイバー保険自動付帯の補償内容としては、「サイバー攻撃によって発生した損害賠償(損害賠償金、争訟費用等 ) 」、「サイバー攻撃によって発生した事故対応・対策の実費(事故調査費、情報漏えい対応費、外部コンサルティング費、情報機器等修理費、データ復旧費、臨時雇入れ費、ネット炎上対策費、記者会見費等) 」の大きく2つにおいて、最大1000万円まで補償が受けられる。

 今回の取り組みは、サイバーセキュリティサービスを提供する企業のなかでも、防御が困難なため仕方がないと考えられてきた部分に対して補償を行うものであり、サイバーセキュリティに対する意識の高まりを感じさせるものとなっている。個人情報を取り扱うECサイトにとっては、規模の大小に関わらずセキュリティ対策は重要であり、手を抜くべきではないポイントだ。サイバーセキュリティサービスをうまく活用し、しっかり対策を行っていくべきだろう。


記者プロフィール

福島 れい

ECのミカタ編集部に所属するバドミントンと和服、旅好きの記者、通称れーちゃん。ミニ特集「アパレルECの未来(https://goo.gl/uFvr2C)」等、これからEC業界がどんな風に発展していくのか。に注目しながら執筆しています。2017年の執筆テーマは、”私にしか書けない記事をタイムリーに”。

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