爽快ドラッグ、楽天傘下に!約89億円で買収

ECのミカタ編集部

株式会社爽快ドラッグ(以下、爽快ドラッグ)は、本日2016年10月28日、同社の主要株主である住友商事株式会社(以下、住友商事)から楽天株式会社(以下、楽天)へ、爽快ドラッグの株式の全てを譲渡する契約を締結したことを発表した。株式取得は約89億円の現金を対価に行われる。2016年12月を目処に爽快ドラッグは楽天の子会社となる予定だ。

買収の背景は楽天のジャンル強化戦略

 爽快ドラッグは、生活用品および日用品を中心に21万点以上の幅広い商品をリーズナブルな価格で販売するEコマース専業の事業会社であり、楽天の運営するインターネット・ショッピングモール「楽天市場」に爽快ドラッグ、NetBabyWorld、爽快ドリンク専門店、等の7店舗を出店している。また、爽快ドラッグは楽天ショップ・オブ・ザ・イヤーのグランプリを7年連続受賞、NetBabyWorldはキッズ・ベビー・マタニティジャンル大賞を9年連続受賞するなど、楽天市場のユーザーから高い評価を得ている。

 一方の楽天は、多岐に渡る分野での「楽天経済圏」の拡大と共に、「楽天市場」の国内での事業基盤を一層磐石なものにするべく、商品ジャンルの強化戦略にも取り組んでいる。この戦略の一環として今回の爽快ドラッグの子会社化がある。これにより、生活用品および日用品向けEコマースのジャンルにおける直販モデルを強化し、このジャンルの重要な購買決定要素である商品価格と配送サービスの競争力を高め、更なる顧客満足度の向上に繋げていく構えだ。

爽快ドラッグ、子会社化による変化は?

 爽快ドラッグの経営の執行については、現状の執行体制に当面大きな変更は予定していないとのこと。経営の方針についても、商品価格と配送サービスの競争力を高めることに加えて、従来同様の、生活用品や日用品分野の品揃えの拡大、多モール出店やパートナーとの協業によるお客様との接点拡大、モール内へのカテゴリ別の複数店舗出店やカテゴリ特化店舗のM&Aによるカテゴリ深耕、等を継続していくとのこと。

 また、楽天が過日完全子会社化したケンコーコム株式会社と商品の販売拡充、物流インフラおよび情報システムの効率化等の連携を通じて、顧客満足度向上のためのサービスレベルの向上に努めていく。


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