EC業界ができること。熊本支援プロジェクトが誕生!
熊本の地震から早くも半年が経ちました。
今でも熊本の震災のニュースは取り上げられ、その時々において、私達は熊本を思い浮かべます。しかし、被災者の方々にとってみれば、それは一時のニュースなどで片付けられる問題ではなく、復興する日までずっと続く現在進行形の現実なのです。そこで、EC業界は立ち上がりました。
バナーの購入で熊本の復興を後押し
株式会社これからと株式会社E-Grant、ECのミカタ株式会社の3社は「EC業界から被災地に」というテーマのもと、11月1日に「熊本支援プロジェクト」を立ち上げ、ネットショップやソリューション企業など、ネット通販に関係するすべてのEC業界とともに、熊本震災支援の為のサイトを立ち上げたのです。
そのサイトがこちらです。
http://www.e-kumamoto.biz/
上記の専用のホームページでは、その場で、全国のネットショップが「熊本支援」のバナーを購入できるようになっています。ショップはサイト上、各々で金額を選び、お好みのバナーを購入し、それを自らの店舗で貼ることで、その想いをお客様へと伝えることができます。
一つ一つのショップの行動は多くのお客様の心に響き、そのあたたかな思いは日本全体に広がっていくことになるでしょう。その一方で、その集まったお金は、極力、被災地の方に見える形で、随時、ウェブ上で支援の状況を更新し、公開するといいます。
■なぜ3社が立ち上がったのか・・・?
なぜ、上記の3社なのでしょうか。この3社は、実際に「九州通販企業」の視察ツアー中に、偶然、熊本の震災に遭遇したことが挙げられます。自ら被災したからこそ、この震災への想いは特別で、その後、ツアーが終わってからも、再度、彼らは熊本へ訪れることになります。
現地に伺うと、意外な声もありました。体育館には支援物資が所狭しと並んでいましたが、本当に欲しいのは、それもそうだが、実は倉庫だというのです。壊れかかった家には思い出が残っています。家に残っている思い出の品をどうやって持ち出すか、そして、仮に持ち出してもどこに保管するのか、という事なのだと言います。
そして、お金も物資もいらない。ただ必要なのは、心を和ます何気ない会話だという声も。震災当時の怪我した人を見たときの心の動揺が今も続いていたり、いつまでこの状態が続くのか、と考えて肩を落としている人もいます。そんな時、ちょっと何気ない会話をするだけで全然変わってきます。一人一人、必ずできることがあります。話し相手になる、これも立派な支援なのだと彼らは言います。
そして、避難所ではこんな光景もありました。誰かが「あれ歌ってよ」と声をかけると、ハチマキ姿の被災者の方がギターを取り出し、弾き語ります。そして、サビの「頑張るばい!負けんばい!」のフレーズで、避難所の皆がそれともなくそこに声を合わせるのです。その動画はこちらです。
EC企業が現地まで足を運び、見えてきた現実
家を失った人の中には、公園にテントを置いて対応していたのですが、色々な事情でそれを取りやめなければいけなくなる現状もありました。その結果、隣の畑に、その畑の持ち主に話して、テントを移動させてもらうことも。そんなところでは、雨が降り土がグチャグチャになれば、足場は悪くなります。みんなで、土を盛って土台を整えていたりして、必死で支え合う姿がありました。
被災者の悩みについては、見えるところばかりに視点が行きがちですが、実は違うところにあって、私たちはそれを現地で耳にする度、ハッとさせられました。他県から彼らを見たときに感じる事と、熊本の中で感じる事には大きなギャップがあります。それは私達が知らなければならない現実だと思います。
改めて言います。これら3社が、現場目線で、支援金がどう使われているのかを可視化しようとすることにこだわる理由は、プロジェクトの中心メンバーが、現地で被災し、支援が行き届いておらず、困っている方々の姿を、自分達で目の当たりにして来たから、ということにあります。
負けんばい!日本中を鼓舞するECの輪
ネットショップはネットショッピングを通して、多くの会員を抱えており、お客様との間にコミュニケーションがあります。一つのショップが例えば、そのバナーを掲載することによる影響力は大きいと考えており、そういった思いを共にするショップの数が、増えれば増えるほどに、その度合いは増していきます。
既にバナー購入するための「ショッピング・カート」は、株式会社Eストアーが無償で提供をしてくれ、専用ホームページの制作には株式会社これからが、マーケティングにおいては株式会社E-Grantが、メディアとして発信していく役目をECのミカタ株式会社が担うことになりました。
3社が動き出した時点で、下記の企業が既にバナーを購入し、この動きに協賛しています。
協賛各社・団体
・株式会社リプライオリティ ( http://www.repriority.co.jp/ )
・ネクステージ株式会社 ( https://c-nextage.com/ )
・株式会社ブランジスタ ( http://www.brangista.com/ )
・株式会社PRECS ( http://precs.jp/ )
・株式会社ダイレクトマーケティングゼロ ( https://www.dmzero.co.jp/ )
・株式会社売れるネット広告社 ( https://www.ureru.co.jp/ )
・GMOメイクショップ株式会社 ( http://www.makeshop.jp/ )
・ソウルドアウト株式会社 ( http://www.sold-out.co.jp/ )
・株式会社フューチャーショップ ( http://www.future-shop.jp/ )
・一般財団法人日本通販CRM協会 ( http://japan-crm.org/ )
・一般社団法人ジャパンEコマースコンサルタント協会 ( https://jeccica.jp/ )
このプロジェクトの改めての意義は、このプロジェクトを契機に、こういうEC業界の輪ができたということはないでしょうか。熊本はその始まりにすぎません。今後は、熊本の支援にとどまらず、様々な震災発生時、EC業界の支援の思いと形が、被災地で悩む人たちへとすぐに届けられる、そんな組織に。
大きな思いを持って、今動き出す。