Amazon「ワンクリックで購入できる」中古車販売を開始

株式会社ネクステージは、総合オンラインストアAmazon.co.jpと協力し、2014年6月3日(火)より中古車のオンライン販売を開始した。ネクステージから商品提供を受けたAmazonは、専用商品として「ワンクリックで購入できる車」を販売するとのこと。また、Amazonならではのローコストオペレーションにより、販売価格を安く抑えることができているという。

ネクステージ、Amazon初の中古車販売事業者に

今回開始されたネクステージとAmazonの中古車オンライン販売は、Amazonの通販サイト上に中古車販売店や中古車紹介メディアのリンクを設けるといった形ではなく、家電、ファッション、食品、ベビー用品などのおよそ1億種類にも及ぶ商品を保有しているAmazonにて、他の商品と同様に中古車をオンライン販売する。これによって、ネクステージはAmazon初の中古車販売事業者となる。

ネクステージはAmazon専用商品として「ワンクリックで購入できる車」を販売すると発表している。中古車は車両自体が高単価であり、流通経路も複雑、事務手続きの煩雑さも相まって、オンライン通販上でワンクリックで購入することが非常に難しい商材であったようだ。

本来なら通常の店舗販売では、主に店舗賃料をはじめ建物設備費、営業人件費、広告宣伝費なども必要となってくる。しかし、Amazonでは専用集中工場賃料と設備に限られ、大幅なコスト削減を可能としている。

Amazonならではのローコストオペレーションで低価格化を実現

こうしたAmazonならではのローコストオペレーションにより、販売価格を安く抑えることができたが、Amazonの「カー&バイク用品」ストアでは、33万円、44万円、55万円という低価格での3つの固定価格とした点も注目されている。

従来の中古車探しでは、車両本体価格以外の諸費用や販売会社ごとに異なる保証項目、品質・状態などが不透明で、購入希望者にとっては最終的な総額がいくらなのか、安心して購入できるのかといった判断に迫られる場面が数多くあった。

しかし、Amazonでは税金や自賠責、その他の諸費用込みの総額表示にすることで、ユーザーの不安点を透明化した。

納車から1週間以内なら返品も可能! 整備も実施

それだけではなく、納車から1週間以内であれば返品にも対応するとのことだ。

ほかにも、Amazonへの掲載前にネクステージが整備を実施する。エンジンオイルやオイルエレメント、バッテリー、エアコン&ファンベルト、エアフィルター、ワイパー、ブレーキパッド、タイヤの主要な8項目はすべて新品に交換。

全車が第三者機関の鑑定を受け、1年間の保証付きとなる。すべてはユーザーに対して安心感を与えるための取り組みなのだという。

「ワンクリック注文」から納車までの流れ

「ワンクリック注文」から納車までの流れ

注文から納車までの流れは、まずAmazonに掲載されている中古車から購入希望車が決まると、ユーザーはワンクリックで注文と決済が可能。決済後は、ユーザーの手元に自動車登録などに関する書類が送られてくる。

ユーザーは必要書類などを揃えて返送。書類に不備がなければ、ユーザーの自宅至近の管轄陸運局でナンバー登録を済ませ、購入した車が納車される。東海・関東・関西については自宅への配送が無料となる。

ネクステージは、このAmazonとの取り組みによるオンライン販売が「ネット世代の20代や中古車販売店が少ない地域の方々のセカンドカー需要を喚起する」と予測しており、今後オンライン販売事業全体として、3年後に年間3万台の販売を目標としているようだ。