ECに「VR」は必要?新たな体感型ECサービスが登場

ECのミカタ編集部

新たな商品との出会いを創出、販売促進に繋ぐ

 株式会社タッグ(以下、タッグ)は、従来のEC業界の「ネット通販」という観点から脱し、仮想空間でもひとつの「お店創り」として捉える、体感型ECサイトサービス「VR lab for EC」の提供を開始した。本サービスは、商環境における「売り方・買い方」の提案を常に消費者の視点から行ってきた経験と実績を基に開発された。 

 「VR lab for EC」では閲覧者が商品を一望できる空間を実現し、商品の超拡大やプロモーション動画の埋め込みなどが機能として盛り込まれている。閲覧者が商品を一望できるため、新たな商品と出会う機会を創出し、「ついで買い」などの販売促進に繋げる。

 また、空間内に表示された商品のクリック(またはタップ)で仮想空間の同一画面内で商品詳細/購入画面が表示され、決済までが可能となる。VRの特徴を最大限に活かした立体構造で、従来の平面構成でのECサイトの数倍の情報が、ページ送りをすることなく閲覧でき、掲載商品をより魅力的に、より詳しく伝えることができる。

ECでも活躍する「VR」の実態

 今回のサービスの肝でもある「VR(Virtual Reality)」とは、コンピュータ技術により人間の五感を刺激し、実際には存在しない環境を実在するかのように感じさせることやその技術のことを指す。実際に存在しない空間を創り出すことである。今、一般的なVR体験というと、黒いゴーグルをつけてそこを除くと、あたかも現実のようなリアルな世界や、見たこともないような新しい世界を体験できるというものだ。実際に体験した人によると、かなり印象的な体験のようだ。

 ECでも「VR」は注目されている。例えば、世界最大規模のオンライン・マーケットプレイス「eBay」は、世界初のバーチャルリアリティ百貨店(VR百貨店)を昨年に立ち上げた。これは、リアル店舗の優れている点とEC店舗の便利さを合わせてユーザーに提供するサービスだ。ユーザーは、専用のVRヘッドセット「ショップティカル」を通して、商品を3Dで閲覧できるため、デザインや質感など商品の理解度がより高まる。

 従来のECであれば、商品を実店舗のように見る・触るなどといったことはできず、その代わりに写真や文章を通して商品を理解するしかなかった。それでも理解はできるが、やはり、ユーザーには「実際に商品を見たい」という思いはどこかにあったんではないだろうか。それを「VR」を使って実現させたサービスが、タッグの「VR lab for EC」やeBayの「VR百貨店」なのだ。商品の理解度を上げ、確実な購買行動に繋げるためにもVRの力を活用することもEC戦略となるだろう。

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