楽天の河野奈保氏、ECカンパニーのプレジデントに就任
ECカンパニーのプレジデントに就任した背景
楽天株式会社(以下、楽天)は、2017年2月1日付けで、河野奈保氏をECカンパニー(※)のプレジデントに就任したことを発表した。
楽天は昨年7月にカンパニー制に移行し、各カンパニーが業務執行における機敏性を発揮できるよう権限委譲を進めており、今回の河野氏のECカンパニー プレジデント就任も権限委譲の一環となる。三木谷氏は引き続き、楽天市場などを管掌するECカンパニーを含め、インターネットサービス セグメントの経営に関わる。
※ECカンパニーは、楽天市場、越境EC、C2C型ECのラクマやフリル、楽天ブックス、ケンコーコムなどのサービスが含まれる。
河野氏は楽天内でいち早くモバイルの可能性に着目し、2005年よりモバイルの責任者として戦略・開発・編成に関わり、ガラケーからスマホ、タブレットへのモバイルの編成を見届けてきた。2016年における楽天市場のモバイル流通総額比率は60%超にまで高まっている。
今後は、よりスマートフォンに最適なデザインのサイト作りを進めていくと共に、引き続き品質向上の取り組みを重視し、店舗が主役の楽天市場およびECサービスの進化に尽力していく。
ECの流通総額で、モバイルの占める割合が増加しつつある中で、モバイルに対する意識が高い河野氏がECカンパニーのプレジデントに就任したことは、運命か。時代のニーズに合わせ、ユーザーが今以上に利用しやすいサービスが開発されることに期待が高まる。