“モノ”でなく“コト”を買う?新たなEC通販スタイル

ECのミカタ編集部

 Story Design house 株式会社(以下Story Design house)は、「ストーリーを買えるセレクトショップ」をコンセプトに『70seeds STORE』というオンラインショップを新たにオープンした。

 Story Design house 株式会社(以下Story Design house)は、スタートアップ企業や大企業の新規事業など、業種や業態を問わず、世の中に新しい価値を生み出すことに挑戦している企業・団体の支援を行っている会社である。

 同社は70seedsというウェブメディアを2015年春から展開し、これまでローカルやソーシャルを切り口に「新しい働きかた」「ものづくり」「食」などの文脈で、人物の想いやストーリーを届けてきた。

 地方創生の分野でも、web・リアルでコラボレーションし、情報発信や経済的持続性実現のサポートとともに、プロジェクト運営や地域のブランドづくりの支援活動に取り組んでいる。

『70seeds STORE』とは

 今回オープンした70seeds STOREでは、様々な商品にまつわるストーリーが描かれている。「食」「ものづくり」「書籍」の商品カテゴリを主に取り扱っており、同サイトへの訪問者は、そのストーリーに触れることで、その商品なり、作品なりの深さに触れて、購入へと至る。取材対象者の、作り出した商品や作品への『想い』や『ストーリー』が購入者の背中を後押しするのだ。

 70seedsのインタビュー記事を読みストーリーに共感した人が、その想いを抱えたまま、作り手の商品を自然な導線で購入できるような仕組みとなっている。

 

 Story Design houseは『ストーリーデザイン』におけるPRとは、「ステークホルダーとの関係づくり」のことであると考え、「企業ビジョン」「社会ニーズ」「ステークホルダー」をつなぐストーリーを設計し、実行している。

 この考えが、事業の成長やビジョンの達成を実現させ、70seeds ・70seeds STOREといった、『ストーリーデザイン』がもつPR視点を駆使した独自のビジネス創出法展開の支えになっているだろう。


 実店舗の接客のように人と人との触れ合いが無く、ステークホルダーと直接顔を合わせないで商品や作品を販売するEC通販ショップでは、ただ「モノ」を売るのではなく「コト」を売ることが大きな意味を持つ。

 商品の価値だけに頼らず、EC通販ショップを「商品の持つストーリーを伝えるステージ」という舞台にすることで、商品が「モノ」ではない「コト」に生まれ変わることができる。
 
 ネットショップが非常に多くなった今こそ、いかにステークホルダーに商品を深く理解してもらうかが、購入やリピートを左右する大きな鍵となるだろう。


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