楽天が航空業界に参入、エアアジア・ジャパンに出資

アジア最大のLCC「エアアジア」

楽天株式会社(以下 楽天)は、マレーシアに本社を置くLCC(ローコストキャリア)、エアアジアが設立する子会社エアアジア・ジャパン株式会社へ出資(出資比率18%)すると発表した。

エアアジアは現在、アジア・オーストラリア18カ国208路線で運航しており、就航開始以来の旅客数は約2億2,000万人に達している。「世界ベストローコストエアライン」(Skytrax社による世界航空会社調査)に2009年から5年連続で選出されているアジア最大のLCCである。

拡大するLCC市場へ事実上の参入

国土交通省の「LCCの参入効果分析に関する調査研究」によると、世界のLCC市場のシェア比率は東南アジアが52%、北米や欧州は30%以上であり、さらに拡大する傾向となっている。日本国内では2012年3月にLCCが参入し、旅客数・シェアともに増加しており、国内LCC市場はさらなる成長が見込まれている。

楽天が運営している総合旅行サイト「楽天トラベル」では、国内で17拠点、海外で12カ国20拠点にてトラベル事業を展開。加盟宿泊施設数も国内最大規模となっている。楽天は今回の出資を通じて、東南アジアでの集客を強化し、海外トラベル事業のさらなる拡大を目標にする考えだ。