フリマアプリとしてシェアを広げている「メルカリ」。今、メルカリの便利なサービスを体験出来るリアル店舗「メルカリカフェ」がオープンしているのをご存知だろうか。

　原宿・神宮前交差点のすぐ横、東京アパートメントカフェで8月20日までの期間限定となっており、店内ではメルカリのロゴ入りグッズや過去のCM撮影で出演タレントが着用した衣装、CMを紹介するパネル等のディスプレイが行なわれている。

一人で使うのが不安な方に、メルカリ使い方レクチャー

　店内に設置するメルカリ体験ブース「mercari play booth」では、メルカリのスタッフが期間中毎日常駐し、メルカリの利用方法について相談に乗ったり、メルカリでの出品もしくは購入を体験したユーザーにはオリジナルTシャツやトートバッグ、梱包に便利な定規やメジャー等のグッズをプレゼントしている。

　また、カフェということで、東京アパートメントカフェとのコラボでメルカリロゴのラテアートを施したカプチーノを特別価格で提供している。

リアルな接触が身近な関係を創り上げる

　これまでにもメルカリはリアルでのフリーマーケットイベント「メルカリフリマ」を全国各地で開催してきたが、店舗の運営は初の試みとなる。若年層が多く集まりトレンドの発信の場である原宿・表参道というエリアで、人が多く集まる夏休み期間中に店舗をオープンすることで、まだメルカリを利用したことがない人への接触を増やすことが狙いだ。

　Amazonでは今月上旬にプライムデーに合わせて「Amazonプライム ポップアップストア」を六本木に期間限定オープンしていたが、それ以外にも「minne」や「Creema」などのハンドメイド作品販売のマーケットプレイスがリアルイベントを開催するなど、ECでありながらもリアルでの接点の創出を図るイベントは増えている。

　ECであれば簡単に、どこでも商品を購入することができるが、商品の質感や色味、サイズ感を知るには実物を見ることが一番確実だ。同様に実際に未体験のサービスに不安を抱える人に対しては、寄り添ってレクチャーをすることにより不安を解消させることも可能になるからだ。

　実店舗からオンラインへ新規参入が増える中、あえてリアルで触れる場所を作ることは、消費者に身近に感じてもらう手段の一つとして重要なポイントであるにちがいない。こいった取り組みはますます増えていくだろう。