アスクル、配送時に4つの便利機能をプラス。ラストワンマイルは宝の山
アスクル株式会社(東京都江東区、以下「アスクル」)は、2017年8月2日(水)から、LOHACOの受取りサービス「Happy On Time」で、商品配達時における利用者からの要望に対応する4つの便利な機能を追加した。
「1時間指定」などきめ細かい時間指定の仕組みで商品の受け取りを確実にしつつ、配送直前の利用者の都合や要望にも応えることで、さらに便利なサービスに進化する。
「LOHACO」は、 “くらしをかるくする”をコンセプトに、飲料・食品、酒類、キッチン用品から医薬品、コスメなどの日用品をはじめ、暮らしを潤すこだわりの商品を、いつでも低価格かつスピーディーにお届けする一般消費者向け(BtoC)インターネット通販サービス。
「Happy On Time」は、利用者が、LOHACOで購入した商品を希望時間に受取るためのサービス。小刻みな1、2時間枠で受取り時間を指定できる。お届け時間を事前に30分幅で通知し、配送の10分前に、もうすぐ配送する旨をアプリのプッシュ通知で連絡。配送の1時間前から、アプリまたはサイト上の地図でドライバーの現在位置を確認できる。
新たに追加する機能の利用には、追加手数料はかからない。この機能を利用できるタイミングは、配送当日の「30分単位のお届け予定」時間の通知後、商品を届ける直前までで、忙しい利用者のニーズに細やかに対応する。
機能①置き場所の指定
ドアチャイムを鳴らすことなく、ダイレクトに指定の置き場所へ配送する。置き場所は、「玄関扉の前」「車庫」「物置の中」「裏口・勝手口扉の前」の4つから指定。ドライバーは商品配送完了後、モバイル端末で置き場所へのお届け状況を撮影し、利用者はLOHACOアプリやサイト(PC・スマホ)から写真画像で確認することができる。
「今は出られないから玄関前に商品を置いて欲しい」といった要望に対応。
機能②ダンボール回収
LOHACOから配送した商品のダンボールや紙袋(エコお買い物バッグや緩衝材は除く)を、ドライバーの商品配送時に、対面で回収(配送した荷物のダンボールや紙袋を即時に回収することは不可)。
購買頻度が高い日用品をeコマースで購入するライフスタイルは、利用者の自宅にダンボールが溜まりやすく、特に都市部のマンションなどでは、ダンボールの保管や廃棄に伴う生活への負荷が高くなる傾向にある。LOHACOでは、商品配送に使用するダンボールや紙袋を回収することで、商品受取りサービスの付加価値を高め、購入プロセス全体としての利便性を向上させていく。
機能③配送直前に電話確認
ドライバーの配送先到着後、利用者が指定した電話番号(デフォルトはYahoo! JAPAN ID登録の電話番号)に電話したうえで、商品を届ける。
単身女性など、防犯の観点から、あらかじめわかっている荷物の配送でなければ受取りを見送る、という利用者もいる。利用者が安心してドライバーから商品を受取れるようになるとともに、再配達の削減も実現。
機能④宅配ボックスでの受け取り
ドアチャイムを鳴らすことなく、ダイレクトに宅配ボックスへ商品を配送。なお、注文時に「宅配ボックスに入れない」を選択した場合でも、配送までに本機能で指定することで、宅配ボックスでの受取りへ変更することができる。
従来、宅配ボックスへの配送は、不在時のみ、かつ一定重量内の荷物※1に限っていたが、「やっと子供が寝たからドアチャイムは鳴らさないでほしい」、「再配達手続きは面倒なので、重たい荷物でもいいから宅配ボックスに届けておいてほしい」といった要望に応える。
※1 LOHACOの配送では、一定重量を超える荷物は不在時でも宅配ボックスに届けず持ち戻っている。
「Happy On Time」を利用した場合の不在率は、2016年11月度で2.7%、2017年6月度と7月度では2.5%を実現し、一般的な不在率約20%との比較において、再配達削減の効果が着実に現れている。
ラストワンマイルは宝の山
ラストワンマイル問題については、この記事をご参照いただきたい。
「ヤマト運賃改定にみる「ラストワンマイル問題」に対する考察」(https://ecnomikata.com/ecnews/14624/)
そしてアスクルはそのラストワンマイル問題について、ダンボールや紙袋の回収等の商品受取りサービスの付加価値向上や、不在率の大幅な削減など、かなり効果的なアプローチを行っている。裏を返すと、今後もラストワンマイル問題については、まだまだ改善の余地があるということだ。
今後、最適なECサイトのラストワンマイルを実現するのは、誰なのか。この宝の山を制することが、今後のECサイトを制すると言っても過言ではないだろう。