サイジニア、『PASHALY(パシャリィ)』を刷新。オンラインショッピング習慣の変容
サイジニア株式会社(東京都港区、以下サイジニア)は、自分が欲しいと思うイメージに近いショッピングを助けてくれるファッションAIショッピングアプリ『PASHALY(パシャリィ)』を刷新、8月14日(月)より提供を開始する。
サイジニアは、「検索エンジンでは見つけられない幸せがある」という思いから、北海道大学大学院 複雑系工学講座の准教授と研究メンバーが立ち上げたテクノロジー企業。サイエンス+エンジニアリング=「サイジニア」として、先端科学の知見を工学的に応用、「複雑ネットワーク理論」や人工知能を活用した解析技術を実用化している。
『PASHALY(パシャリィ)』はSNSや雑誌のファッション写真から、イメージに近い商品を掲載したECサイトへ誘導する「ビジュアルコマースアプリ」(iOS/Androidに対応)。文字を入力するテキスト検索から「画像(写真)を送信するビジュアル検索」へと、ショッピング体験を大きく変えるサービスだ。
新しい『PASHALY』では、価格帯を設定して、安くて可愛い「プチプラ」ファッションを探したり、「自分へのご褒美」価格の商品を探すことができるようになった。Instagramで好きなモデルの写真を見てスクリーンショットすれば、欲しいと思った瞬間にイメージに近い商品を探すことができる。
また「ゆる」サーチができる「もしかして?」という機能を新たに追加。着物や浴衣、また例えば、猫プリントのTシャツ写真を送ったときに、ファッションアイテムだけでなく猫模様の雑貨やおもちゃを見つけてくるなど、バラエティに富んだ楽しい選択肢を提案する。
『PASHALY(パシャリィ)』開発の背景
近年、欧米では、ミレニアル世代を中心に、ブランドとのエンゲージメント(結びつき・つながり)方法に大きな変化が生まれている。それは、検索エンジンを起点とした情報よりも、ソーシャルなつながりを通じてもたらされる情報を尊重するという変化である。
また、カメラ機能と高精細ディスプレイを備えたスマートフォンの普及により、文字入力によるテキストよりもInstagramのような、画像(写真)を主体とするコミュニケーションが世界的に広がりを見せている。
そのため、特にアパレル企業を中心として、オンラインマーケティングの方法が検索連動型のリスティング広告からInstagramなどの画像を活用したエンゲージメントの方法へと注目が集まっている。写真が商品の訴求の鍵となるアパレル分野では、画像を起点とするオンラインショッピング=「ビジュアルコマース」の普及が進むと考えられている。
『PASHALY(パシャリィ)』が解決するビジュアルコマース時代のショッピング
テキスト情報とは異なり、コンピュータにとって、ある画像が何の画像かを理解することは難しく、また一般的には、クローズドなスマートフォンアプリの中の画像に、第三者が外部リンクを設定することもできない。
サイジニアは、人工知能技術を利用して、「あらゆる画像から商品購入ができるショッピング体験の実現」を目指している。利用者の目の前にある、欲しいものを撮影、またはInstagramのようなSNS画像のスクリーンショットを撮ってから送信するだけで、画像の中に写っている商品が購入できるECサイトを見つけることが可能だ。
オンラインショッピング習慣の変容
日本でも Instagram のような「画像を主体とするコミュニケーション」が若年層を中心に広まってきている。特にアパレル業界のように写真が商品の訴求の鍵となる分野では、今後もますます画像主体のコミュニケーションが求められていくようになるだろう。
そういった流れの中で、人工知能を利用し「画像から商品購入ができる」といった体験を実現したこの取り組みは、オンラインショッピングの習慣を確実に変えていくだろう。ECサイトも今後、より視覚に訴えるような作りのものが主体になっていくに違いない。