LINE Pay、本人確認なしで残高送金が可能に。日本文化を生かした思いやり
LINE Pay株式会社(東京都新宿区、以下LINE Pay)は、コミュニケーションアプリ「LINE(ライン)」上で展開する“スマホのおサイフサービス”「LINE Pay」において、2017年11月中旬に送金機能のリニューアルを実施する。
「LINE Pay」は、「LINE」を通じてユーザー間での送金や、提携サービス・店舗での決済を簡単・便利に行うことができるモバイル送金・決済サービス。2014年12月のサービス開始から、現在「LINE」のMAU(月間利用者数)7,000万人(2017年7月時点)の約半数にあたる国内3,000万人以上が登録している。(2017年5月時点)
今回、「LINE Pay」の主要機能の1つである送金機能をより多くのユーザーにご利用いただくため、送金スキームの変更を伴うリニューアルを実施いたします。
これまで、送金機能を利用する際、自分からLINEの友だちにLINE Pay残高を送金する場合には、事前に身分証明書のアップロードや銀行口座の登録によるユーザーの本人確認が必須となっていた。
本人確認を行っていないユーザーは、友だちから送金されたLINE Pay残高の受け取りは可能であっても、自分の残高を相手に送ることはできないという制限があった。
今回のリニューアルでは、これまでの「送金」が「ポチ送金」に変わる。「ポチ送金」を利用すると、本人確認を行っていないユーザーでもLINEの友だちに自分の残高を送金することが可能になる。
「ポチ送金」は、LINE Payメイン画面、もしくはトークルーム内メニュータブから利用可能で、受け取った残高は、LINE Payでの決済に利用できる。友だちとの食事代や買い物代の割り勘での利用が想定される。
新機能「ポチ送金」について
「ポチ送金」は、日本人のお金を贈る習慣の中でなじみ深い、“ポチ袋”(お年玉袋)にお金を包んで渡すことがコンセプトとなっている。「ポチ送金」の利用により、友だちとのお金のやりとりが簡単・スピーディーになるだけでなく、日常のLINEでのコミュニケーションの中で、気持ちと一緒にお金もやりとりできるようになる。
LINE Pay残高を送る際、一言メッセージが添えられるほか、自分の気持ちにぴったりなメッセージカードを選ぶことができる。全15種類の「ポチ送金」メッセージカードのデザインでは、LINE公式キャラクター「LINE FRIENDS(フレンズ)」が様々なシーンでポチ袋を使ってお金のやりとりをしている。
割り勘時の支払いやちょっとしたお礼、お祝い事など、様々なシーンで利用することができる。
気持ちのやり取り
ECの世界でもキャッシュレス化・ウォレットレス化が進んでいるが、本人確認なしでの送金ができる今回のリニューアルは、その流れに拍車をかけるに違いない。金融とITそれぞれの強みをうまく融合したフィンテックは、EC上でも、友人へのプレゼントに活用する等、多様な使途が考えられそうだ。
また、 日本人に馴染み深い“ポチ袋”(お年玉袋)をコンセプトとし、「気持ちのやり取り」を付加価値として付けたところにも注目である。日々テクノロジーが進歩するECの世界でも、このような人情や気持ちを忘れずにいることが、人とのやり取り、そして購買行為をも円滑にする秘訣なのである。