世界の動画ストリーミングアプリ市場の現状とは〜APACにおける各国の動画活用方法の違い〜

ECのミカタ編集部

 アプリ市場データを提供するApp Annie(アップアニー社)は、動画ストリーミングアプリ市場の現状を分析した調査レポート『アジアの動画ストリーミングアプリの現状』を公開した。APAC(アジア太平洋地域)における動画ストリーミングアプリの平均セッション時間や、AbemaTVの健闘ぶり、各国におけるマネタイズ方法の違いなどがまとめられている。

動画ストリーミングアプリ平均セッション時間は、日本がアジア市場No.1

 アップアニー社の『アジアの動画ストリーミングアプリの現状』という動画ストリーミングアプリ市場の現状を分析した調査レポートによると、APAC(アジア太平洋地域)における2016年上半期と2017年上半期の、上位5位の平均セッション時間を比較すると、日本は約9分で首位だったという。

 動画ストリーミングによるデータ通信量も大幅に増加しており、動画によるデータ利用は2016年から50%の年平均成長率で増加し、2022年には全モバイルデータトラフィックの4分の3を占めると予想されている。

YouTube圧倒的人気の中、AbemaTVが日本では第2位に。MAUは前年比100%増と大健闘

 また日本や韓国では、多くのチャンネルを網羅するアプリの利用率が高いという傾向がある。たとえば日本では、テレビ朝日とサイバーエージェントが共同で手がけるAbemaTVが、2017年上半期にMAUを前年同期比で100%以上に伸ばし、韓国ではoksusuがMAUを50%近くまで伸ばしている。

 一方でグローバル企業もやはり有力で、日本ではAmazon VideoがMAUを150%増やし、韓国ではライブストリーミングプラットフォームのTwitchが400%の増加を記録している。モバイル動画ストリーミングサービスの大手各社による競争は今や最高潮に達しており、その結果利用時間と収益が爆発的に伸びているという。

収益ランキングでは各国の上位が動画視聴アプリ。日本は実況配信アプリの収益がTOP

 マネタイズモデルも各国で特徴がある。たとえば中国では、有料会員モデルと少額課金モデルの両方を採用し、都度課金を好むライトユーザーをターゲットにしている。韓国では、無料のテレビ放送とライセンス付きコンテンツの両方を提供する総合型のOTT(オーバーザトップ)アプリが、比較的若いユーザーの獲得に成功しているという。

 日本では『SHOWROOM』が安定した収益性を誇っている。『SHOWROOM』とは、少額課金システムを採用し、ライブ動画の視聴を通して直接配信者と双方向のコミュニケーションがとれる実況配信アプリ。視聴者はギフトアイテムなどを動画配信者に贈ることで自分への注目度を高め、動画配信者と直接コミュニケーションをとることができるというものだ。こうした国によっての違いも興味深い。

目的を意識した動画配信を行うことで、ECサイトに効果的に活用すべき

 日本だけでなく世界において、動画ストリーミングはコンテンツ配信の最有力候補となった。ECに結びつけようとした場合に、国内向けなのか、海外向けなのか、で配信の形は変わってくるだろう。ただ双方において言えることは、やはり「動画は言語を超えた分かりやすさ」があることは間違いなく、国や年代を問わず伝えたいことが伝わりやすい。

 動画配信が比較的容易になった時代だからこそ、しっかりと効果的に活用したいところだ。どのチャンネルを利用するか、など選択肢も増えているが、それを楽しみながら着実に成果に結びつけてほしいと思う。

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