GMOペパボから「カラーミーリピート」がリリース。定期購入型サイトを簡単に作成

ECのミカタ編集部

カラーミーリピート

 GMOインターネットグループのGMOペパボ株式会社(東京都渋谷区)は、初期費用無料で簡単・手軽に定期販売を始められる新サービス「カラーミーリピート byGMOペパボ(以下、カラーミーリピート)」を、2017年11月20日(月)より提供開始したと発表した。

 定期購入型のビジネスモデルが多く見られるようになってきた昨今、ECサイトのチャンネルのひとつとして サブスクリプションコマースが注目を集めている。そうした中で新たに登場したサービスがGMOペパボの「カラーミーリピート」だ。

 どういう背景でこのサービスが開始されたかというと、「カラーミーショップ」では、EC事業者向けの勉強会や交流会を主催しており、こうした交流の中で「売上が安定しない」「売上の見通しが立たず在庫管理がしづらい」といった悩みが多く寄せられていたという。

 このような悩みを解消する手段のひとつとして、毎月や隔月などのサイクルで同一商品を定期的にお届けする「定期販売」モデルの導入を検討している企業も多い。定期販売は、契約者数に応じて注文数が確約されるため、販売の都度収益を得る買い切り型と異なり、1回の注文で継続的な売上が見込めるうえ、生産・仕入と販売量の差異による在庫リスクを抑えられるといったメリットがある。

 しかし、定期販売を新たに始めるには、高額な初期費用やランニングコストがかかるほか、管理画面や機能が複雑であることが多く、導入の障壁となっていた。そこでGMOペパボは、「カラーミーショップ」で培ったノウハウを活かし、EC事業者がより簡単・手軽に定期販売を始めることができる新サービス「カラーミーリピート」の提供を開始した、という流れだ。

「カラーミーリピート」の大きな特徴

「カラーミーリピート」の大きな特徴

 「カラーミーリピート」は初期費用が無料だという。また、月額利用料も9,800円(税抜)という負担の少ない低価格で、定期販売の継続を支援してくれる。商品ごとに販売サイクルを自由に設定(月・隔月・週・隔週・曜日・45日間隔)できるため、EC事業者は商品の生産サイクルや、商品の一般的な消耗頻度などに合わせて定期販売を行うことが可能だ。

 また、「(1)商品登録」「(2)ページ作成」「(3)販売開始」の3ステップで、定期販売専用ページを開設することができるためEC事業者の作業負担が低い。通常クレジットカード決済を導入する場合、決済会社との個別契約が必要となり、決済が利用可能となるまでに数営業日以上かかるが、「カラーミーリピート」は、サービス申し込み日からクレジットカード決済を利用できるため、スピーディーに定期販売を開始することができる。

 また定期販売専用ページは、1ページ内で商品の選択、確認、決済までを完了できる「決済つき商品ページ」となっているため、ショッピングカートに商品を入れる、という操作が必要ないだけでなく、商品購入手続きから決済完了まで2項目((1)お客様情報入力、(2)確認)で完了できる設計となっているため、クリック数の多さによる購入前のページ離脱を防ぐことができる。

ユーザーが欲しているサービスのさらに一歩先を

 リピーターの獲得はECショップにおいて非常に重要なポイントである。定期購入に申し込んでもらうことで、競合商品への「目移り」を減らすことができるほか、自社製品の新しい商品を試してもらえるというメリットも大きい。そして何よりユーザーの負担を減らすことができる。

 ECサイト運営では、ただ商品を販売するだけでなく、こうした販売方法の拡大も新しいチャンスと捉えるべきだろう。新たな時流にしっかりと乗ることができるか、そうでないか。分かれ道は割と早い段階でやってきている。ユーザーのニーズに合わせた販売方法は、いま見直されてきている。

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