現金の入手の仕方が変わろうとしている。フリマアプリ「メルカリ」が「即現金化」できるサービスをリリースした。創業以来、約4年半あまりで培って来た大量のデータがこのように活かされ、ショッピングのあり方の多様化へと導くのだとしたら、これも一つの革命だ。

　メルカリ社がフリマアプリ「メルカリ」で提供する「即時買取」サービスは「メルカリNOW」といい、今日12時に開始した。不用品をすぐに現金化できるというところが画期的で、その中身としては、こうだ。

　まずユーザーがアプリを開き、これから即時買取を希望する商品のブランド名（例えば「アディダス」という風に）を選び、その写真を撮ると、運営元である株式会社ソウゾウがこの査定を出し、同社が買取をそのまま行うのだ。これだけである。買取を行った後は、メルカリの売上金に入金され、現金振り込み申請をしてもらえば現金化することもできるが、それをメルカリ内で利用することもできる。

　また、この現金化される買取金額には上限を設定し1000万円とし先着順で終了する。

　通常のメルカリとの違いはこの金額の部分にあり、即現金化ゆえに価格もその分、安く査定されがちである。通常のフリマであれば出品する側で自分たちの考える金額まで値段をあげて提案することができる為、高く売ろうという意識があれば、メルカリで出品する方が得をする。ただ、フリマ人口が増えれば、それも多様化する。それにはない、欲しい時に現金にできるその意味を感じるユーザーがいてもおかしくはない。

　今はブランドやカテゴリーなどに従い、出品し査定する流れになっているが、おそらくこれにより査定金額を出しやすくしているものと思われ、今後、メルカリ内のフリマのデータが蓄積されれば、より多くのブランドやカテゴリーに対応するものとなり、そこからまた新たな文化が生まれて行きそうな予感もする。メーカーが商品を売るというごく当た