井出トマト農園が切り開く農業の未来〜データが日本の農業と流通を変える〜
近年、「IoT」というキーワードへの注目が各所から集まっている。このIoTとはモノのインターネット化を指し、それにより生み出される可能性の大きさは無限大だ。このIoTを活用し、こだわりのトマトを販売している農園がある。それが、湘南でトマトを作り続けている株式会社井出トマト農園だ。
今回、IoTを活用した農業と商品へのこだわり、そしてその運用について代表取締役 井出 寿利氏に話を伺った。
データが農業の未来を変える
まず最初に案内されたのは、トマトが栽培されているビニールハウス隣のスペースだ。ここでは選果やトマトをパッケージ加工する機器が置かれており、その説明を受けている途中で二人の女性に井出氏が呼ばれる。
「今日収穫したものの価格なんですけど…初物ですし、○○円が良いかなと思うんですが、いかがでしょうか?」と、グラフの表示されたモニターを覗きながら、商品の値付けの相談が始まったのだ。
「ここには、過去の収穫量をデータベースに溜めているので、生
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