【独占】Twitter Japan森田さんに聞いてみた「1つのツイートから購買が生まれる」〜編集長対談〜

石郷“145”マナブ(編集長)

 時代は流れていて、マスなアプローチの仕方だけではもはや通用しない時代になりつつあると思っている。だから、Twitter Japanが新たに発表した「オートプロモート」に着目した。とは言え、新しいサービスを紹介するだけではまだ不十分だと思っていて、読者の方にはもっと本質的な話、ツイッターがなぜ今の時代に注目を集めているのかという理由にも目を向けてTwitter Japanの森田謙太郎さんと対談をしてみたので読んでみてほしい。なんらかの気づきが得られるはずだ。

石郷:新しいサービスを出されたみたいで。

森田さん:日本では12月6日にスタートしました。
 
石郷:今日はまず根本的なところからお伺いしたいのですが、今ツイッター社の立場から考えると、ツイッターとECとの関係性はどのように捉えていて、どのような可能性があると思われていますか?

森田さん:これはECに限った話では無いんですが、サイトへの動線を今までは検索もしくはモールかどちらかで入ってきていたものが、当然ながら最近ではモールのテナントが多く競争過多になっています。それから検索エンジンも非常にきっちり作り込んでいるのでしっかりSEOをしていかないとなかなかそこからの誘導が入ってこなくなっています。

石郷:そうですね、そういうこともあって新規のお客様を獲得しづらくなって来ています。厄介なことに、お客様の方も多様化して来ている印象はありますよね?

森田さん:はい。消費者の変化として、今までウェブで検索をしてレビューを見てみたり商品に出会ったりといった動きがありましたが、それだけではなくなってきました。そこでアドオンする形で、ツイッターを始めとするソーシャルなプラットフォームで新しい商品に出会ったりとか、それから何か新しい商品を知った時に、その商品を自分が買うべきなのかどうかチェックする作業、レビューを見たりとかをウェブではなくツイッター上で行うようになってきています。

森田さん:その点、ツイッター上の場合はどういった状況にあたらしい情報が入ってくるかというと、単に商品の情報がポンっと出てくるのではなく、買って「美味しかったよ」とか、行って「楽しかった」とかプラスのレビューと共に新しい情報がはいってくるので、それを見ていればウェブで検索する必要が無いんです。

森田さん:そういうわけで、ECでモノを買う時のステップが以前と少し変わってきていると思います。さらにツイッターを使っている人が今増えています。サービス開始から11年経ちますが未だにずーっと伸びています。以前はツイッターはオワコンとか言われることがありました。なんですけど実はずっと増えていて…

石郷:今盛り返してますよね。

森田さん:そうなんです。その要因には様々な要因があると思います。例えば災害が起きた時など、著名な方が使い始めて、TVでは言わない本音をつぶやく等、今まで情報マニアや特定の趣味でつなげっている人だけのマーケットではなくなってきている。

森田さん:じゃあどのくらい使われているかというとツイッターをお使いになられている人は、1日あたり平均7回ツイッターを開いているんです。平均ですよ?平均で7回は相当だと思います。ただ紐解いてみると、朝起きて見ます、通勤の間で見ます、通知が1、2件あったりし、帰りの電車、寝る前にまた見ると考えると、そこまで多い数ではないことがわかると思います。

森田さん:では何のためにツイッターを使っているのかというと今までは「〜なう」とか発信のためで、発信することがないと面白くなくてやめちゃうということもありました。しかし、今では面白いものなんかあるかなぁと、テレビのリモコンに手を伸ばすような感覚でニュースを取りに行く、面白いネタを取りに行くような動きをしているのでものすごく使われているんです。

森田さん:そしてそこに情報が入ってくるんです。お知り合いの人達の中だけとか、1対1での情報だけでなく、ツイッターは自分で広げようと思えばいくらでも広げられる情報ソースの中で自分が面白いと思ったものだけを、知り合いだろうがなかろうがバンバン入ってくるというのが面白い。

ツイッターはInstagramとも違いニュースに近い

石郷:確かに面白いですね。僕はInstagramに今興味を持っているんですけど、フェイスブックは年配が利用することが多いですよね。でもInstagramって女子しかやらないんですよ。これは女性ならではの心理だと思うんですけど、同時多発的って僕は言っているんですけど、女の子って仲間内は同じものを持ちたいんですけど、全員が持つと嫌になっちゃう。

石郷:Instagramは正にその空間で直感に対して「いいね」するっていう、いわゆるそこにコミュニティが生まれるわけです。それって属性でも何も関係なく、見たものに対して感じた人が共感して集まっているという、そこの部分っていうのは今まで無いところなんですね。そして共感する1つの信頼というのは広告では無いという安心感なんです。その延長線上にツイッターもある。彼ら彼女たちはグーグルって結局広告なんだよねっていうのが肌感覚でわかっていて、だからツイッターとかを活用しているということなんじゃないですかね。

森田さん:そうなんです。私がツイッターがいいなと思うのは、投稿するのに発信者側がそんなに気合いを入れて頑張らなくてもよいから長続きしやすいのではないかな、というところです。頑張りすぎちゃうと、疲れやすいですよね(笑)

森田さん:でもツイッター疲れとはあまり言わないんです。それはなぜかというとニュース的であって、それなら別に発信者が頑張らなくても良いし、ニュースという世界に飽きがこないからなんです。だから成立し続けるんです。その観点で考えると同じSNSのプラッットフォームで語られてはいますが、全然異質なものなんです。よりニュースに近いのです。

石郷:ということは、情報を吸収するには最適なメディアってことなんですね。
ユーザーが身近に情報を吸収するツールとして存在していることはわかりましたが、それをどうビジネスに活かすかっていうところになってくると、どういう活用事例があるんですか?

森田さん:PRの視点から入って結果、ECで実績に繋がっている活用事例があります。例えば、最初から「バズる商品って何?」「ツイッターでRT(リツイート)されやすい商品ってなんだろう」っていうことを考えて、その文脈に沿って製品開発をする。既存の商品をどうやってバズらせるかではなく、バズる商品ってどんなものなのかとか、何を仕入れればバズるのかとか、逆からの発想でやられているケースがいくつかできています。

森田さん:最近ちょっと流行ったのが大阪のハンコなんです。そのハンコが366日の「誕生花」をモチーフにしたハンコなんです。そこにあるストーリーは何かって言うと、まず自分の誕生日の花が何かって気になりますよね。ハンコというゴールの前に、気になる要素を入れることでそのままサイトに行っちゃうんです。

森田さん:しかもそういうものがあるんだっていうのはみなさん知らないのでRT(リツイート)したくなっちゃうんです。RTするにしてもセンス悪いものはしたくないじゃないですか。それが印鑑みたいに個性が出せそうで出せないものだったり、お花だったりてなると気軽にRTしやすいんです。

ツイッターはPRの文脈で見ていくとヒットが見えて来る

石郷:面白いですね。従来のアプローチの仕方とはちょっと違いますね。

森田さん:でも、これってECに限らずPRの文脈なんですよ。例えばTVに取材してもらうためにどういうレストランをプロデュースするべきかっていう視点です。例えば、複数人で行くのが普通な料亭のお料理が、1人でも食べられるというレストラン。常識が覆っているといった要素があればテレビに取材されやすくなり、結果バズるってことです。TVはその取材によってどのくらい視聴者を引きつけられるかを判断しているわけですからね。

石郷:なるほど…深いですね。
PR目線はちょっと前だ

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記者プロフィール

石郷“145”マナブ(編集長)

ECのミカタ 編集長。キャラクター業界の業界紙の元記者でSweetモデル矢野未希子さんのジュエリーを企画したり、少々変わった経歴。企画や営業を経験した後、ECのミカタで自分の原点である記者へ。トマトが苦手。カラオケオーディションで一次通過した事は数少ない小さな自慢。

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